1年後の君へ
さのふぃです。
2024年3月で30歳になるこの節目の年末に、ある宣言をしたいと思います。
こんな事を公のブログ媒体で言うのは芸人としてはきっとダメな事なのかもしれないけど、でも決意を固めて、自分のケツを叩いて、逃げない為にも本音をここにだけ吐露させてください。
改めてお久しぶりです。さのふぃです。
今年2023年は5/19の六花解散以来なにごとも中途半端でここまできました。
M-1のエントリーが迫ったある日、一度は解散を切り出した六花の相方ごだいにもう一度M-1に挑戦しないか?と声をかけました。
すみません、僕はもう佐野さんと漫才をしません。
この答えが帰ってきた時、あーそうだよね。
と思いました。
彼に声をかけたのは完全な僕の逃げでした。
また1からやるのか?
積み上がる事のない経歴、増える事のないコンビ歴、芸歴とコンビ歴の数字の乖離は年々増えていきました。
僕は六花として作りかけてた土台を壊すのが怖かった。それだけでした。
ごだいともう一度笑って舞台に立ちたい。
その気持ちはありませんでした。
彼もそれを感じていたと思います。
養成所時代、プロ1.2年目の時代。
今よりももっと何も持ってなかったはずなのにあの頃よりもずっと今の僕には自信も根性も何が面白いのかも見えていません。
養成所時代の7FEVERから∞キャノン、ネコロガール、電脳ビビ、六花といくつものコンビを組み、解散してきました。
六花の解散以降も幾つもユニットを組み、幾つもユニットを解消してきました。
今年、ライブにまともに出てなくて、ネタ合わせもできてなくて、なんなら正規の相方すらいないまま、のらりくらりでたまにライブに出ると、
あー俺凄いスピードで置いていかれてるなぁ
と実感します。
活躍する同期や知り合いの芸人。
ライブやプライベートを共に過ごしてきた仲間たち。
今の僕は全部において劣等です。
劣等感ではなく、明らかに劣っています。
世に出る事のないネタだけ溜まっていって技量も話術も追いつかない。
舞台に立つたびに広がっていく周りの芸人との実力差、それを認めないためにもがいてもっと見苦しく滑る芸歴だけ重ねてしまった芸人。
それが今の僕です。
自分にとってどれを切り捨てどれを伸ばせばいいのかの判断すらできてないんです。今の僕。
憧れ、目指して、それだけを考えて、色んな人に迷惑をかけて、食えてはないけどなりたい自分になれたはずなのにいつの日からか舞台に立つのが楽しくなくなってました。
多分コンビを解散するごとに、作り上げたものが壊れる度にそれはドンドン膨れ上がったように思います。
2023はほんとに色々思い知った年でした。
いいことも悪いこともほんとに色々思い知りました。
死ぬほど悔しい思いもしました。
WBC決勝の日、大谷翔平が言った言葉
憧れては届かない。
それをマジマジと体感した一年でした。
ラインを知ってる人はもしかするとみたことがあるかもしれない、芸人になってからずっと掲げて一言に載せ続けている言葉
勝たなきゃ努力は証明できない。
その証明するための努力すらまともにできてなかったのが今年の僕でした。
努力が実らなかったわけじゃない。その種がなかったわけでもない。
でも自分の中できっと実らない。と、種を植える事をやめてしまいました。
2024年にはそれに全て決着をつけようと思います。
自分には何ができて、何ができないのか。
何がやりたくて、何がやりたくないのか。
何が楽しくて、何が苦しいのか。
全てに決着をつけようと思います。
例え、その決着の先に今とは全く違う自分がいたとしても。
例え、その先にいる僕が芸人じゃなかったとしても。
全てに答えを出し、僕は2024の年末には堂々と立っていようと思います。
やりたい事全部やってみます。
サボる事なく、やりきってみます。
相方が見つからない間に書いた86本のネタ全部舞台でやります。
どれだけ滑っても面白いと思う事平場で全部いいます。
YouTubeや配信もバンバンやります。
そして芸人を始めた時誰よりも自分が面白いと信じて疑わなかったあの時の自分を、解散を繰り返してその度地面に叩きつけられてはまた積み上げ、いつしかそこになくなった自分という土台を取り戻す一年にしていきたいと思います。
応援してくれなんて言いません。
ただ見守って欲しいです。
8年間壊れ続けた1人の芸人が行き着く地点を。
そこが通過点になるのか、終着点になるのか。
一年後そこにいる僕は笑っているのか?泣いているのか?
ただ見届けてください。
10歳の時イジメられ、バナナマンさんのお笑いに救われて、それから芸人をただ目指して歩き続けた男の20年を、ただ見届けてください。
何者でもない男が何かになろうともがく様。
目に留めてほしいです。
一年後の自分へ。
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