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喪失から希望の一年に

ー阪神淡路大震災慰霊法要参加断念への想いと行動ー
*1/17(日)5:30よりオンラインにてご一緒に慰霊祈念瞑想をしていただける方がいらっしゃいましたらページ立ち上げます。
→決定しました。
https://fb.me/e/FC87f6Va

この数日、1都3県の緊急事態宣言に伴う諸活動の変更等に奔走しておりました。特に、毎年導師をさせていただいている阪神淡路大震災、神戸御蔵菅原地区慰霊法要参加を断念したので、予定していたことへの連絡調整を進めておりました。

こちらの慰霊法要は、私が長期にわたりボランティアをさせていただいている神戸市長田区御蔵地区にある慰霊碑前にて毎年行っているものです。

お世話になっている御蔵のまちは、震災による被災に加え、直後に起きた火災により多くの犠牲者と、建物の損壊を被った地区です。元々商店街や町工場、そして住宅のひしめくまちが一日にして焼け野原になってしまいました。

この場所でのはじめての慰霊法要は、震災1年の1996年1月17日5時46分に行いました。

この地区にあったボランティア事務所兼宿泊所の脇にある、ガレキが撤去され家の土台だけとなっている場所にポツンと置かれた勉強机に花を飾り仮の祭壇とし、私が僧侶の勤めとしてその時間に慰霊の為の読経をし、数人のボランティア仲間に参加いただいたのが始まりです。

以来私は25年間毎年、ほとんど同じ場所で慰霊法要を行ってきました。25年の間にその場所は公園となり慰霊碑が立ち、法要の形態も自治会主催となった時もありましたが、今はボランティア中心で準備され、僧侶も私だけでなく震災当時の全国曹洞宗青年会執行部の方々なども毎年有志で参加されていらっしゃいます。形態や集い方は変わりますが、毎年法要ができることの有り難さを感じながら、この時間での法要は、始めた者として必ず導師をさせていただいておりました。

しかし今年はコロナ禍による特別の年です。100年前に猛威をふるったスペイン風邪以来の世界的伝染病の流行により、現在一都三県は緊急事態宣言中。100年に一度の猛威の前には、25年の継続など吹き飛ばされてしまったようです。

法要自体は今年も行います。導師は地元の方に託させていただきました。私自身、今年は行かないという決断をするまで深い葛藤があり、決断してからも喪失感でいっぱいになっております。

この法要は、毎年慰霊を通じ、震災犠牲者と今を生きる参列者との繋がりを確認できる貴重な機会です。それは私にとっても大切な方々とお会いできる貴重な機会でもあります。また、導師をさせていただくことで、参列者と深い共鳴をいただき、来年の再会を信じ願うことで毎年の「生きる源」となっています。

今回、断念したことで、毎年の法要があるからこそ私は助けられて生かさせていただいていたのだと改めて深く実感しています。

参加はできませんが、何らか慰霊の想いを伝えたいと考慮しました。結果、慰霊法要を行っている1月17日(日)AM5:46前後に、禅セラピーワーク(bosatsuマインドフルネスの実践)瞑想を行うことにしました。

最初は一人で行おうと考えていましたが、一緒に行っていただける方が一人でもいらっしゃいましたら、瞑想誘導させていただき、想いを共鳴させていただきます。

折しも一都三県は緊急事態宣言中。他の地域も行動制限の見えない圧力があるのではないでしょうか。会えない、対話できない、触れ合えない苦しみ。そして翻弄される社会状況についていくための混乱や疲れ。そして医療従事者やライフラインを支えることで、より忙しくなり感染恐怖に向き合わざるを得ない方々。多くの方が辛く自他を受容できない日々が続き、我慢している方も多いのではと思います。

そこで阪神淡路大震災犠牲者慰霊祈念としての瞑想であるとともに、念の共鳴力を自分にも手向け、自己受容・自己肯定を導き、身心健康で希望を持った一年にするため瞑想会を行うことを決定いたしました。

時間は1/17.5:30-6:15の45分間。
無料自由参加です。
(震災の時間は5:46)
https://fb.me/e/FC87f6Va

阪神淡路大震災復興祈念として現在も灯り続けている火を「希望の灯り」といいます。

世界中が喪失の念で溢れている今。亡き者を慰霊することで、日頃お見守りいただいていることに感謝し未来への願いを捧げ、自らが希望に向けた一年となるべく祈念いたします。共鳴しご一緒に瞑想いたしましょう。

zafu代表 藤井隆英 拝

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