いい加減。
いい加減にしたい。
いい加減にして欲しい。
うむ、いい加減である。
なんて、意味がわからない。
加減がわからいのだ。
手加減がわからないと言うべきか。
私はおバカだから、やりすぎてしまう。
いい意味で、ストイックかな…。
人間関係もそうである。
極端に人付き合いが苦手なのに、
いざ親しくなると、絶大な信頼を持ち、
過度に距離感がわからなくなる。
いい加減にしろよ!
よく言われます。
その時は、分からなくて、すまん…。
と謝り、一人殻に閉じこもり、
誰とも、関わりをたってしまう。
それは、しばらく続き、
抜け出すのに、時間がかかるのだ。
自暴自棄になってしまう。
程よい人付き合いがしたい。
この場合、いいあんばい。
いい加減といいあんばい。
うむ…難しいな…。
今は入院してもうすぐで、一年である。
この空間では、医療従事者達の人達とは、
気心の知れた仲ではあるものの、たまに、
いい加減にして下さい!
と怒られる事がある。
これは、私のわがままと言うか、
気心が知れた仲だからこその、発言。
多分、信頼してるからこそ、甘えが出て、
そして、向こうも、私だから言えるのだ。
脱走計画をいつも企て、
それに備えて、私は挙動不審になっている。
おバカさんだから、隠し事が苦手なのだ。
すぐに異変に気づかれて、叱られる。
とうとう、新人看護師にも言われた。
もう、新人ではないか…立派な看護師さん。
採血もうまくなって、手際も良くなった。
そんな、成長を見れるのも、いいものだ。
うん。いいあんばい。
はじめは、いい加減、だったけどね。
だから、心閉ざしてましたよ、私。
担当医から、このままうまくいけば、
退院も近いと言われました。
すると、あれだけ脱走したかった病院。
寂しくなって、泣きそうになってしまった。
病院は、長居するべきでは、ないな。
気づいたら、居心地が良くなっていた。
でも、いい加減、このままではいかんな。
私には、未来が待っているのだ。
明るくて、楽しくて、自由で…。
いいあんばい、の生活を過ごすのだ!
夏野菜を育てる為には、もう遅いくらいだ!
くそ!来年には、夏野菜育ててやる!
そうだ!さぼてんを買おう!
新人看護師みたいに、チクチク刺されて、
痛い思いもするかもだが、それすら愛おしい。
でも…思い切って、
北海道に行けば、まだ夏野菜いけるか?
まだ、山菜のシーズンではない。
私は知っている、それは六月まで。
いい加減、あきらめろ!オレ!
うん、いいあんばい。
そろそろしおどきだな。
後悔したくないから、脱走はしない。
大人しく、退院の日を迎えてやるんだ。
梅雨が来て、雨に濡れてみたい。
いい加減、にしないと、また入院になる。
いいあんばい、心がけます。
先生よ、退院延長は、
いい加減、もう終わりにしようぜ。
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