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外来看護師のひとりごと5

みなさんこんにちは。
こうりです。


今日も看護師の仕事について綴らせていただきます。


採血の次は点滴ですよね


採血と点滴は血管に針を刺すという意味では同じかもしれませんが、似て非なるものです。看護師は血管に針を留置することを「ルート確保」とか「ルートをとる」などといいます。
ではルートの取り方を説明します。


まずは患者の名前と点滴内容を確認します。
そして患者に腕を見せてもらい駆血帯でしばり血管を探します。
採血と違い肘の曲がるところは避けます。肘を曲げると点滴が落ちないからです。
曲がりくねった血管も避けます。針が入っていかないからです。
手首の親指側も刺す場所としては避けます。そこには神経が密集しており神経に刺さるとしびれや鋭い痛み、ひどいときには麻痺を伴うからです。
点滴を必要とする患者は大抵体調が悪く、血管が出ていないほうが多いです。
そんな中、やや太めの、そしてまっすぐな血管探しの旅が始まります。
さあ、あると思いますか?
ないですよね(笑)


そしてルートをとるということは、ただ針を血管に入れるだけではありません。ルートをとる用の針は、内筒と外筒に分かれています。
一緒に血管に挿入し、外筒だけを血管に留置し、内筒の針を抜いてきます。外筒はチューブですので痛みはありません。
文章にするとこれだけですが、実はいろいろあるんです。
血管に入っているのになぜか外筒が入っていかない、血管が脆弱すぎて針が刺さった瞬間に血液が漏れて真っ青になってしまう、血管を突き破ってしまった、血管が逃げてどうしてもとらえられない・・。
血管探しから始まり、これらのハードルを乗り越えてやっとルート確保ができるのです。


前回も言いましたが、私は採血、点滴がへたくそです。血管を外すと申し訳ない気持ちと自分の腕のなさに落ち込みます。しかし、必ずルートをとるのが上手な看護師が存在します。患者に痛い思いを何回もさせるより点滴は上手な看護師に任せ、自分は他のできることをやる。そのような割り切りも必要ではかと思います。


ただし、看護師の、人数が、足りていれば、の、話ですが(笑)


いかがでしたか?

では今日はこれで失礼します。

また読んでいただけると嬉しいです。





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