露 沿海地方議会で戦争反対意見表明で投票権剥奪される
元記事 2022/05/27 ロシア語
沿海地方の立法議会の会議中に、スキャンダルが勃発しました。共産党派閥のメンバーであるレオニード・ヴァシュケビッチが議題について話し合うとき、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領に「代理人のグループから」の声明を読み上げた。声明には、ウクライナでの軍事作戦を停止し、ロシア軍をその領土から撤退させるという要求が含まれていました。
「私たちの国が軍事作戦を止めなければ、私たちの国にはさらに多くの孤児が生れると私たちは理解しています」とVasyukevich氏は言いました。彼によると、国家元首への訴えは4人の共産党議員によって署名された。
彼の演説は地方議会の幹部会で憤慨の嵐を引き起こした。昨年の活動を報告したオレグ・コジェミャコ知事は、レオニード・ヴァシュケヴィッチと彼の同僚であるジェナディ・シュルガ（共産党派のメンバー）に、彼がホールを去るのを支援するよう呼びかけた。「これらの行動は、ナチズムとの戦いに立つロシア軍と私たちの擁護者の信用を傷つけます。裏切り者」とコゼミヤコ氏は答えた。
その結果、右翼のロシアのアレクセイ・コジツキーの提案で、立法議会はレオニード・ヴァシュケヴィッチとジェナディ・シュルガから今日の会議で投票する権利を奪った。25人の議員がこの決定に賛成票を投じ、5人が反対票を投じ、さらに3人が棄権した。合計で、沿海地方議会は40人で構成されています。
14人の議員を含む共産党派閥の長であるアナトリー・ドルガチェフ氏は、彼の同僚の演説は調整されていない「絶対的な境界」であり、彼に政治的評価を与え、「最も厳しい措置」をとることを約束したと述べた。「あなたはそのような声明でロシア連邦共産党の名誉を誹謗中傷している」と沿海地方共産党の指導者は結論付けた。ほとんどの議員は拍手でこれらの言葉を支持した。了
参考 2021年10月08日 JETORO
沿海地方議会選挙で共産党が躍進
https://www.jetro.go.jp/biznews/2021/10/e71d7a914d50b778.html
ロシアで、下院選挙とともに9月17～19日に実施された沿海地方議会選挙（議員定数40、任期5年、小選挙区比例代表並立制）の最終結果が9月29日に発表された。与党の統一ロシアが過半数を維持したものの、同党だけで議会の成立が可能となる3分の2の議席を獲得することはできなかった（添付資料表参照）。
他の党は、共産党が改選前と比べて6議席増と躍進、その一方で自由民主党は4議席を失った。
比例代表での政党別得票率では、統一ロシアは37.88％と下院選挙での比例代表得票率（49.82％）を下回った（2021年9月28日記事参照）。逆に、共産党は31.02％を獲得し、下院選挙の18.93％を上回った。小選挙区では、30の議席を統一ロシアと共産党の2党で占めた。
結果について、地元政治評論家の見解が分かれた。政治学者のビクトル・ブルラコフ氏は、同時期に行われた極東地域での地方選も含め驚きはないとした上で、「比例代表での統一ロシアの得票は地方によりばらつきがあるが想定の範囲内で、勝つはずの者が全て勝った」と述べ、統一ロシアが勝利したとの見方を示した。同じく政治学者のアンドレイ・クディソフ氏は「共産党への支持票というより、統一ロシアへの反対票が投じられた」と、統一ロシアの支持下落が選挙結果に表れたと分析した（プリマメディア9月24日）。
今回の投票率は41.96％で、前回2016年の選挙と比べ4.88ポイント高かった。了
感想：反対意見を表明した議員の代表レオニード・ヴァシュケヴィッチは、議会の議員紹介いよると、工科大出で、ソ連時代はイラクでダム建設に従事するなどしてる模様。ソ連崩壊後は、地元の土建屋の社長みたいなことをやって、首長（市町村長？）になっている。叩き上げか？
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