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ウクライナ武器供与はいかほどに

2022年3月24日、北大西洋同盟( NATO)の特別首脳会議がブリュッセルで開催された。議題は、ウクライナ領土へのロシアの軍事侵攻。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領はこの会議で講演し、NATOの兵器の1%がすべての人に100%の安全を保証すると述べた。

NATOの兵器の1%と言っても、小銃の弾から、軍艦、核弾頭まで含まれるので, 何をもって1%と言うのか分らんが、一つの指標として、NATO加盟国(30ヶ国)国防費の1%というのが、考えられる。武器に限らずお金に換算するのは便利だ。既に1%超えてないかと、思い調べてみた。

日本の外務省欧州局政策課の令和3年11月の資料によると、NATO加盟国(30ヶ国)の軍隊の合計約332万人(2021年推計値)。NATO加盟国の国防費総額約1兆485億米ドル(2021年推計値)。なので、四捨五入で1兆500億米ドルの1%は、105億米ドルということになる。国防費と言っても、332万人も養っていれば、人件費も馬鹿にならない。年俸5万ドルだと、2000億ドルぐらいはいきそう。自衛隊だと、人件・糧食費で予算の40%越えなので、4000億ドルいってるかも知れん。年度繰り越しの歳出とかもあるので、純粋に武器の価格ではないが、目安にはなるかな。

米国

26億$+8億$=34億$ 1%の三割越え。らしい。

ウクライナへのサポート

米国は、主権と自由のための戦いでウクライナを支援するために同盟国やパートナーと協力しています。2022年4月(15日)の時点で、米国は2月24日のロシアの挑発的な暴行の開始以来、ウクライナに26億ドルの安全保障支援を提供してきました。

より多くの榴弾砲、砲弾、ウクライナに向かうUAV

ペンタゴンは本日(4月21日)、さらに8億ドルの安全保障支援がウクライナに向けられていると発表しました。...…

英国

3.5億£+1億£=4.5億£(5.85億$) 1%の6%ぐらいか

英国は新しい1億ポンドのパッケージでウクライナへの防衛援助を強化する

…このパッケージは1億ポンド以上にのぼり、ウクライナ軍と協議して、彼らの軍事的ニーズを確実に満たすように設計されています。これは、英国がすでに提供している3億5,000万ポンドの軍事援助と、約4億ポンドの経済的および人道的支援に基づいています。….
….本日発表された援助は、英国が35を超える国際的なパートナーを集めた先週の第2回国際ドナー会議に基づいています。2月25日の最初のドナー会議に続いて、国際社会はウクライナに250万アイテムの軍事兵器と装備を提供し、これは※15億ポンドを超えました。…

米国の34億$の一部も含まれている模様

TheHill

仏国

1億€以上(1.07億$以上)1%の1%以上か

ウクライナの対応者であるオレクシー・レズニコフとの軍大臣会議ウクライナへの軍事支援 2022/04/13

…戦争の開始以来、長年の二国間防衛関係の枠組みの中で、ウクライナに届けられた装備の価値は1億ユーロ以上にのぼります…
…欧州連合理事会の議長であるフランスは、欧州連合がその加盟国による防衛装備品の配達に資金を提供するために欧州平和施設(18%を拠出)を動員することを確実にする上で決定的な役割を果たしました。ウクライナへ。これらの配達に資金を提供するために、これまでに10億ユーロが動員されました。追加の5億ユーロの動員が決定されたばかりであり、その努力は15億ユーロになります。.…

EU

15億€(16.05億$) 1%の1割超えか。

合計(取りあえず)

56.97億$ 1%の半分以上約55%。純粋に人件費等を含まない兵器の為の予算で考えると、1%いってるかも。

その他

ドイツも頑張ってるし(2022年の連邦予算には、1,000億ユーロの1回限りの特別基金が提供)、バルト3国、北欧、も頑張ってる。旧共産圏もハンガリー除いて頑張ってる。あと、バイラクタルのトルコか。日本とかも入れて、経済援助、難民支援とかも換算すると、兵器じゃなくて、お金なら1%は超えてるのかな。

参考

追記

仏国軍大臣フロランス・パルリのツイート:フランスは引き続き軍事レベルでウクライナを支援しています。共和国大統領は、いくつかのシーザー砲と数千発の砲弾の配達を確認しました。私たちはウクライナの人々と一緒に立っています。


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