報道の正しい見方

 新型コロナウイル感染拡大に伴う緊急事態宣言や行動制限について、「感染拡大防止に協力しよう」という人と、「経済に深刻な影響を与えるので、すぐに解除すべきだ」という賛否両論の意見があるはずだ。

 しかしながら、マスメディアや野党、マスコミ御用達の専門家は、ひたすらコロナは怖い、自粛しろの一点張りだ。足元の経済、私たち国民に寄り添った情報、経済苦によって自殺した人の増加、精神疾患の増加などの現実は全く報道しない。

 異なる対立意見がある場合、両論併記しなければならないが、どれも自分たちのプロパガンダにのっとった情報しか流さず、医師会に忖度した情報しか流さず、私たち国民の実情に即した情報を流すところが少ない。

 新型コロナウイルスを正しく恐れるために、正しい情報をそれぞれが見つけなければならない。今回は情報の一つとして、新型コロナウイルスによる死者数を比較する。

 厚生労働省によると2021年10月2日現在、新型コロナウイルス感染症で亡くなった人は17,676人となっている。なおこのデータは2020年2月9日からの累計である。感染症により亡くなったことは事実であり、新型コロナ感染症を軽視することはできないが、他の感染症と比較するとどうか?

 たとえばインフルエンザは2018年のデータで3325人とされていて、関連死を含めると1万人に上るとされている。どちらも気を付けるに越したことはないが、他の感染症と比較してみるべきであり、国民全体のどれぐらいの方が無くなられたのかを比較すべきである。

 またコロナ感染症について、死亡者数は2021年10月1日現在、1851人とされるデータもある。これはNPO法人ECMOnet COVID-19 重症患者数の集計によるもので、これは日本集中治療医学会専門医認定施設、日本救急医学会救急科専門医指定施設が管理するICUのベットの80%をカバーするもので、100%ではないが非常に信頼できるデータとしている。当然コロナ感染症患者をすべて網羅するデータではないため、留意が必要だが、日本全国のICUベットの80%をカバーしているので、信ぴょう性は高いと思われる。

 当然コロナ感染症で亡くなった人の数は、この数値より多いが、厚生労働省の発表データよりは少ないと思われる。それはICUが重症患者に特化した施設であり、そこで亡くなった人の数は実数であるからだ。また、他の要因で入院した人でも、PCR検査で陽性になった人は、たとえ別の主因があったとしても、コロナ感染症で亡くなったことにされているため、厚生労働省の発表も疑問が残る。

 このように様々なデータは個人で簡単に調べることができるので、権威のある人の発言、メディア御用達の専門家の意見、周りの空気感、忖度、全体主義、同調圧力に流されることなく、個人個人が自分で考え、正しく判断し、正しく恐れることが重要だ。

データ引用 厚生労働省 新型コロナウイルス感染症 国内の発生状況

 NPO法人ECMOnet COVID 19 重症患者数の集計

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