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私の百合は推しごとです

こないだマトリックスの記事で触れたり、前にポカリのCMのことでも触れたりしたんですが

俺はLGBTQとかに理解があるのかわかりませんが、そういったものの状況は少しはわかっているつもりです。ただ、その当事者の人たちの気持ちとなるとそうならない限りはわからないでしょうね。

でまあ、このポカリCMの記事に書いてるとおり俺は百合ものが結構好きです。なのでAmazonのオススメにもそういうコミックとかが出てくるんですが、割と巻数出てるのでちょっと二の足を踏んでいた作品をこないだ一気読みしました。

俺はなんか髪伸ばしたせいなのか他人から「いかつい人」に見られることが多くなって歌舞伎町歩いても客引きすら寄って来なくなってそれは助かってるんだけど中身は豆腐メンタルのオタクなおっさんだしなぁって感じでギャップを感じることも多いんですが、そんなナリでありながらこういう世界観大好きだったりするんであまり誰かと語れるわけでもないし、この漫画の中のリーベが実在しても入れないだろうなーと思うけど入ったら漫画の中のお客さんと同じ感じになる自信はあります。

はい、この漫画、Amazonのオススメでもよく「とりあえず2巻まで読め」と書かれてるんで、それも二の足踏んでた理由だったりしますが、ざっくり言うと「リーベ」というコンセプトカフェで働くって内容で、お店の中と主人公たちの私生活や過去が絡み合うのが妙味で、その面白さが爆発するのが2巻からなんですね。

結構この漫画、過去と現在、メインになってる二人の視点、心情を片方ずつと行ったり来たりして丁寧に描かれるんですが、時間はかかるもののそのせいで、あっちの気持ちもこっちの気持ちもわかるのにそれがすれ違うのもわかったりってなって読み手の中のリーベの存在感がどんどん膨らんできちゃうという。

しかも、漫画自体の絵柄もかわいくてリーベというコンカフェが典型的なお嬢様学園という舞台設定なのにお店にいる子たちはみんな極端ではあるものの現実にもそういう問題を抱えていそうな各々のコミュ障を抱えているというのがエグい。

百合ものなのに物語スタート時点で恋愛感情(明らかに)持ってるの一人だけでそれも屈折しまくってて主人公である陽芽に至っては男女問わず恋愛感情なんかないっていうそれはそれでいわゆるアセクシャルなの?って感じもありつつ、でも将来の夢は玉の輿とかいう古典的思考でなんかどう育ったのこの子っていう。百合っていう同性愛以前になんか人と人との関わり方に問題のある子ばっかりっていう。

今後この物語がどう描かれていくのかわからないけど、単純に出てくる女の子たちの恋愛がかなっておめでとうみたいな話じゃないのがすごく面白いし考えさせられるとこの多いお話になってますね。

LGBTQ的な流れで言えば同性愛と異性愛、無性愛も隔たりなく平等でなければならないって世の中ですが百合とかBLって同性愛を描きながらもそれはあくまで秘事であり、障害が立ちはだかり、それ故に耽美的という価値観のあるジャンルだったけど、これって今後どうなっていくんだろうなってことを時々思います。

まあ、外野はそっと見守って、当事者たちが折り合いつけて幸せになっていってくれればてぇてぇなって気持ちです。

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