旭川圏、札幌圏ともに落ち着いた状態〜7月最終週のお悔やみ件数
7月第4週(23〜31日)の1日当たりお悔やみ数
旭川圏12.9人(前週比0.6人増、1年前は10.4人)
うち旭川市7.6人(同0.9人増、1年前は6.5人)
札幌圏27.4人(前週比0.6人減、1年前は29.3人)
うち札幌市20.6人(同0.4人減、1年前は20.5人)
※旭川圏=旭川市を含む上川全域
※札幌圏=札幌市を含む石狩全域
7月第4週の概況
北海道新聞の無料お悔やみ欄に掲載された7月第4週の1日当たり件数は、上の通りです。旭川圏でやや増えましたが、札幌圏を含め落ち着いた状態を維持しています。新型コロナウイルスとは関係ありませんが、お悔やみ件数の推移を見る限り、7月中旬から続く異常な猛暑で熱中症が多発しているようなこともなさそうです。
一方新型コロナウイルスの新規感染者は、顕著に増えています。29日(木)には全国の1日当たり新規感染者数が初めて1万人を超えました。道内も感染者の増加に歯止めがかからないため、8月2日から3度目のまん延防止措置が適用されることになっています。東京五輪の開催や夏休みに入ったことで人の動きは活発で、政府による規制の効果は明らかに削がれています。政府が信頼されていない今の状況は深刻だと思います。感染力の強いデルタ株への置き換わりが急であることも心配で、ワクチン接種がなかなか進まない道内への影響が強く懸念されます。
新型コロナウイルス対策ダッシュボードによる全道の病床使用率(7月30日時点)は、前週の20.7%からやや悪化して35.7%でした。5月中旬から100%を超え、一時は206%(5月30日時点)まで上がったことを考えれば劇的に改善していますが、再び増加傾向に入りつつあります。道外では東京(222%)、埼玉(164%)、神奈川(161%)、千葉(149%)で100%を超えるなど、首都圏を中心に悪化が目立ちます。
グラフと表
※ここから先は資料編のような位置づけです。
(グラフ、表ともに2020年3月第1週〜2021年7月第3週)
北海道内外の動き
<2020年>
1月15日 国内で感染者初確認。武漢滞在歴のある神奈川県の中国籍男性
2月3日 ダイヤモンド・プリンセス横浜入港。乗員乗客712人が感染、13人死亡
2月11日 さっぽろ雪まつり閉幕
2月14日 札幌市の男性が陽性。道内在住者の感染第1号
2月28日 道知事が緊急事態宣言。3月19日まで継続し翌20日から緩和
4月12日 道内の感染第2波を受けて知事と札幌市長が緊急共同宣言
4月16日 政府が緊急事態宣言の対象を北海道を含む全国に拡大
5月25日 緊急事態宣言解除。北海道と1都3県は移動自粛要請を継続
6月1日 ほぼすべての業種で営業自粛要請解除
6月19日 政府が都道府県境をまたぐ移動制限を全面解除
7月2日 東京都の新規感染者100人超
7月9日 東京都の新規感染者200人超
7月22日 Go To トラベル、東京発着を除外してスタート
10月1日 Go To トラベル、東京発着も対象に
10月23日 道内の新規感染者数が過去最多の51人に
10月28日 北海道が警戒ステージを1から2に引き上げ。独自の集中対策期間
11月5日 道内の新規感染者数が119人。初の3桁に
11月7日 北海道の警戒ステージを2から3に引き上げ。ススキノなど時短要請
11月9日 道内の新規感染者数がちょうど200人に
11月17日 札幌市と他地域との往来自粛、札幌市内の外出自粛など
11月20日 道内の新規感染者数が300人超。304人に
11月25日 旭川市の新規感染者数が44人で過去最高に
12月6日 旭川厚生病院のクラスターが全国最大規模に
12月8日 旭川市の新規感染者数が50人に
12月31日 東京都の新規感染者数が初の1千人超、1337人に
<2021年>
1月7日 東京都の新規感染者数が初の2千人超、2447人に
1月8日 東京など1都3県に緊急事態宣言
1月14日 旭川厚生病院が外来診療を一部再開
1月14日 大阪、愛知、福岡など7府県に緊急事態宣言。計11都府県に
1月26日 旭川市保健所が旭川厚生病院のクラスター終息を発表
1月31日 旭川の慶友会吉田病院もクラスター終息
2月8日 町立診療所の職員がPCR検査陽性と判定。東川町が発表
2月10日 東川町立診療所が診察再開。町、上川保健所が感染拡大なしと判断
2月17日 都内で医師らにワクチン先行接種。国内でワクチン接種始まる
2月28日 首都圏除く6府県で緊急事態宣言を前倒し解除
3月5日 1都3県は緊急事態宣言を2週間延長、3月21日まで
3月7日 感染者数減少を受け、道独自の集中対策期間が4カ月ぶりに終了
3月22日 1都3県の緊急事態宣言が解除
3月31日 前倒しで緊急事態宣言を解除した大阪府で全国最多599人の感染確認
4月5日 宮城、大阪、兵庫の3府県で「まん延防止等重点措置(まん防)」
4月12日 東京、京都、沖縄の3都県にも「まん延防止等重点措置(まん防)」
4月20日 大阪府が緊急事態宣言を発令するよう政府に要請
4月25日 東京、大阪、兵庫、京都の4都府県に緊急事態宣言。5月11日まで
5月2日 道内で新規感染者急増。2日の感染者数が過去最高の326人に
5月5日 道と札幌市、北海道医師会などが「札幌市医療非常事態宣言」
5月9日 札幌市に「まん延防止等重点措置(まん防)」適用
5月9日 道内の新規感染者数506人で初の500人超。うち札幌市は327人
5月13日 道内の新規感染者数712人で初の700人超。うち札幌市は499人
5月13日 札幌市対象の緊急事態宣言発令を道が要請するも政府は難色
5月14日 まん延防止措置対象地域に石狩管内、小樽市、旭川市を追加
5月14日 道などが「北海道医療非常事態宣言」
5月16日 政府が一転、北海道、岡山、広島の3道県に緊急事態を宣言
5月21日 政府が沖縄県にも緊急事態宣言を宣言する方向に。5月末まで
5月28日 9都道府県への緊急事態宣言 政府が6月20日まで延長を決定
6月21日 北海道など7都道府県が緊急事態宣言を解除、まん延防止措置に移行
6月29日 デルタ株(インド型)感染が疑われる事例を札幌市が発表。道内初
7月8日 政府が東京都に緊急事態宣言。4回目
7月12日 東川町内の小学校で児童、教職員計13人が感染。道が発表
7月12日 旭川市もデルタ株感染の疑いがある事例を発表
7月14日 東京都の新規感染者数が1149人に。2カ月ぶりの1千人台
7月20日 道内で65歳以上のワクチン2回接種率5割に。全国では最も遅い
7月21日 東京五輪でソフトボール、サッカー女子など一部競技が開始
7月23日 東京五輪開会式
7月28日 東京都の新規感染者数が3177人。初の3千人台に
7月29日 国内新規感染者数が10693人。初の1万人台に
7月30日 埼玉、千葉、神奈川、大阪への緊急事態宣言と北海道、京都、兵庫、
石川、福岡へのまん延防止措置適用を政府が決定。8月2日から
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