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(3)M5Stack BasicとM5Stamp Pico 、UIFlowでダイソー「ピンポンブザー」を早押し対応にする - 子機の改造

※本記事は、ダイソー製品に関する改造記事です。本記事を参考にして同様の改造を行い、何が起こったとしても責任はとれませんので、もし参考にする場合は、自己責任でお願いします。予めご了承の上、お読みください。なお、該当製品の「使用上の注意」には、「分解や改造をしないでください。」とありますので、(株)大創産業の想定していない使用方法であることを付記しておきます。完全自己責任です。

前回はこちら

実はプログラム部分は、(2)の動作確認用のプログラムで、本質的には、ほとんどできているのですが、実際に子機にM5Stamp Picoを組み込むためのハードウェア的な改造をしていきます。といっても、ピンポンブザー基板から、3か所、M5Stamp Pico側に配線を引き出すだけです。

M5Stamp Pico側のはんだ付け

(2)で、ちょっと出てきましたが、まずはピンソケットを基板上につけます。「USB-TTLシリアル変換器」を着脱可能にするためでもありますが、「3V3」「GND」「GPIO 0」もここについているので、ピンポンブザー基板からの配線もピンヘッダ経由で着脱可能になります。

ピンソケットをはんだづけ

M5Stamp PicoにUIFlowファームウェアを転送

ソケットがついたので、M5Stamp Picoに「USB-TTLシリアル変換器」を挿します。

ピンソケットにUSB-シリアル変換器を接続

一応、ソケットがなくてもピンヘッダ直挿しで接続することもできるのですが、何度も抜き挿しを繰り返していると、ゆるくなって接触が不安定になったりしていきます。そんなに何度も抜き挿しする気がなければピンヘッダ直挿しでもいいかもしれません。

ピンソケットがなくても直挿しも可能

実際の接続方法などは、こちらに詳しいです。

最初にPCにUSBプラグを差し込んだときに、「USB-TTLシリアル変換器」に対応したドライバが勝手に入る場合もあります。ドライバが勝手に入らなければ、手動で入れます。
ファームウェア周りの話は以前まとめた記事を参考にしてください。

基本的に
1.「USB-TTLシリアル変換器」が動作するようにする(ドライバ入れるなどの話は全部この話です)
2.Windows機の場合、「Windowsボタン右クリック」 → 「デバイスマネージャー」 → 「ポート(COMとLPT)」をチェックし、「USB-TTLシリアル変換器」を抜き挿ししたときに、COM x(xは任意の値)が増えたり減ったりするか(正常に認識しているか)
3.M5Burnerで該当製品のUIFlowファームウェアを入れる

の順です。
「USB-TTLシリアル変換器」が正常に認識したら、そのCOM番号を覚えておき、M5Burnerを使って、そのCOM番号に対して「USB-TTLシリアル変換器」経由でM5Stamp PicoにUIFlowのファームウェアを転送します。一旦転送してしまえばWi-Fi経由でプログラム転送ができるようになるので、「USB-TTLシリアル変換器」は外してしまって構いません。

M5Burner、「STAMP」の項目の「UIFlow_PICO」を入れる

ピンポンブザー側のはんだ付け

ということで、導線を作成。色は、「+」用が赤、「ー」用が黒、「DATA用」を黄に決めました。色は基本的に何でもよいのですが、慣習的に「+」は赤、「ー」は黒や青を使います。そういうのと被らなければ「DATA用」は何でもよいと思います。まぁ、中身は導線で同じなので、別に同じ色でもよいのですが、色でどこに繋がっているのかがわかりやすくなるので、慣習に従っておきましょう。色を決めたら、ちょうどよい長さに切り出し、片側にピンヘッダ、もう片方は予備ハンダをしておきます。

ピンポンブザー基板上の、「+」、「ー」、「ICの8番ピン」に作成した導線のピンヘッダの無い側をつけます。

導線を基板にはんだづけ

接続

あとは、M5Stamp Picoに付けたピンソケットにピンヘッダを挿せば完成です。位置は、「+」が「3V3」、「-」が「G」、「8番ピン」が「G0」です。

M5Stamp Picoとの接続完了

最後に、「○」の板のロック機構やバネをもとのように配置して閉じ、もとの状態に戻します。その際、バネ部分や基板上の押しボタンスイッチ部分と、増設箇所(コードなど)が干渉しないように気をつけます

ハードウェア的な改造は終わりました。次回はプログラミングです。


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