【開催報告】#STOP共同親権 署名の輪を広げるもくもく会 vol.1
2024年1月30日、私たちひとり親界隈に激震が走りました。
法務省の諮問機関である法制審議会の家族法制部会が、離婚後も父母双方が子の親権を持つ「共同親権」を導入する民法改正要綱案をまとめた、との報道が出ました。
「共同親権? 離婚しても、子育てを共同でできるってことでしょ。それっていいことだよね?」本当の中身を知らなければそう解釈できてしまうこのニュース。
でも実態は、全く違います。
共同親権は、引っ越し、進学、契約、手術といった、離婚・別居後の子どもに関する大切な決定を、別居親、同居親、両方の承諾がないと決められなくなる制度です。
大切な意思決定が一緒にできないからこそ離婚した夫婦が多い中、犠牲になるのは子どもたちです。
DVや身の危険を感じて避難している別居家庭・離婚家庭では、命や生活の安全すら守られません。
1/30の夕刻には早速、有志の会 #ちょっとまって共同親権 による署名 #STOP共同親権 〜両親のハンコなしでは進学も治療も引越しもできない!実質的な離婚禁止制度〜 が立ち上がっていました。当日は2,500通だった署名の数も、すぐに10,000通を超え、現在、40,000通に迫ろうとしています(2024/2/3 16:00現在)。
「なんとか止めないと!」「今わたしたちにできることは?」シングルマザーズシスターフッド運営チームでは、今できるアクションを起こしたい、と考え、緊急もくもく会「#STOP共同親権 署名の輪を広げようもくもく会」を企画しました。
「共同親権ってそもそも何?」の解説から、署名を広めるためのメール文面も用意しました。
2024年2月3日(土)朝8:30。朝のセルフケア講座を受けたあとの人、子どもを習い事に送り出した人…たくさんのシングルマザーが集まりました。
オンライン上で顔をあわせて挨拶して、なごやかに始まりましたが、みな、表情は真剣そのものです。
まずは、ごくごく簡単に、今検討されている共同親権が導入されると、具体的にどんなことが起こりうるのか、何が問題なのか、を共有。
そして、〈署名のお願いメール〉のひな形をもとに、実際に手を動かして、周りの方にお知らせしてみる、という時間を取りました。
中には、10分で2人の方に送ったよ、という方も!その後、ひとり一言ずつ、今日感じたことや、考えてきたことを共有しました。
今回のもくもく会で初めてニュースを知った、というひとり親当事者の方からは、
という驚きに満ちた声や、
という力強い言葉。
という、現場に即した意見もありました。
すでにご自身でも調べ、アクションしてきた、という参加者の方からは
という情報共有もあり、有意義な時間となりました。
こうした、胸がざわつくようなニュースに触れると、これからへの不安や、日々の生活の困難が大きく感じられ、無力感に襲われることもあるかもしれません。
だからこそ私たちは、アクションすることと同様に、苦しくなったらいつでも離れ、自分の時間を持つこと、自分自身を大切に扱うこと、セルフケアを大切にしています。
まずは笑顔でいようね、という言葉で、30分の濃密な時間はしめくくりとなりました。
私たちシングルマザーズシスターフッドでは、今回の署名について、共同親権について、団体の公式ポッドキャスト・レモネードラジオでも、単独親権だからこそ、共同養育が可能になった(結婚していたときのほうがワンオペだった!)スタッフ・サチコから、つぶさにお話ししています。
この記事を読んで、関心を持ってくださった方へ。
次回の法案検討は、2024年2月中旬といわれています。ぜひ、こちらのページをご一読いただき、ご署名をお願いします。
そして、この記事を読んで、少し苦しくなってしまったシングルマザー(別居中など、離婚前の方も含む)の方へ。
いつでも、オンラインのセルフケア講座でお待ちしています!
https://sisterhoodandselfcare.org/
(文責・サチコ)
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