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【伴走スタッフ日誌2】シングルマザーズデジタルキャンプ・インテンシブコース2期実施レポート:集合研修①

「自分らしく働く」を目指し、6カ月間じっくり取り組む就労支援プログラム「シングルマザーズデジタルキャンプ インテンシブ(集中)コース2期」。

伴走スタッフの檸檬です。スタッフの目線から気づいたことや感じたことをご報告していきます。

インテンシブコース2期生 アーカイブ
【伴走スタッフ日誌1】:2期生スタート


週末早朝の集合研修

シングルマザーズデジタルキャンプ インテンシブ(集中)コース2期では、全6回の集合研修をオンラインで実施します。

週末の子供たちが起きる前の時間を活用した集合研修で「自分らしく働く」に向け、学びと実践力を身につけていきます。

第1回 集合研修①体と感情のセルフケア

5月25日(土)早朝6時半、初回の集合研修のスタートです。

直前の6時からのシングルマザーのセルフケア講座でストレッチと瞑想をおこない、リフレッシュした表情の受講生が、次々とZoomの研修会場に集まりました。

自分らしく生きるための心と体をつくる

初回の集合研修のテーマは「自分らしく生きるための心と体をつくる ~体と感情のセルフケア~ 」。

わたしたちの支援で、最も大切にしている「心身の健康とセルフケア」ですが、就労支援プログラムでも最も土台となる重要なスキルです。

シングルマザーズシスターフッドの就労支援

自分らしく長く元気に働き、収入を増やしていくためには、まず心身の健康が不可欠です。

シングルマザーズシスターフッドのセルフケア講座ではストレッチと瞑想でセルフケアの土台をつくり、集合研修では、さらに一歩踏み込んで感情のケアのしかたを学んでいきます。

感情のセルフケア

講師には、NPO法人リスニングママ・プロジェクトの高橋ライチさんをお迎えしました。

ライチさんのレクチャーの後、各自がワークシートに、実際に最近経験した具体的な出来事と、そのときの感情について書き出していきます。

自分ごとで考え、仲間からも学ぶ

ワークでは、書き出した出来事と感情から、その感情の奥にある「ニーズ(自分の大切にしたいこと)」を考え、さらに書き出していきます。

受講生のワークシートの実例を共有し、講師のライチさんが問いかけを通じて、さらに深く感情とニーズ(大切にしたいこと)について掘り下げていきます。

他の仲間も真剣に耳を傾けながらこのプロセスを見守り、そこからも、それぞれが気づきを得ていきます。

受講生の感想より

講座後のアンケートの一部をご紹介します。

自分にとって必要なニーズ(自分が大切にしたいこと)がなんだったのか気づくことができたのが良かったです。ずっとモヤモヤしていたものがなくなりました。

シングルマザーになってから、自分で全部やらないといけないという気持ちが強く、感情にイチイチふりまわされてはいけないと思うようになっていましたが、自分の感情を自分自身が無下に扱っていた事に気づきました。

状況を好転させるには動くしかないと思っていながら、気持ちがぶれて思うように動けなくなることもあるのはなぜだろうと思っていました。感情や自分自身を置き去りにして土台が弱くなっていたからかもしれないと、講座を受講して気づきました。

このように、感情について新たな気づきや、捉えかたの変化についての感想も多くありました。

対話を通しての参加型の講座スタイルのおかげで、知識を得て自己満足で終わらないのが良かったです。他の方の話を通して、さまざまなケースを疑似体験し、自分ならどうするだろうと考えることで、自分の世界が広がりました。

受講生同士でワークシートをシェアすることで、お互いの経験から学び合うことができたという感想もありました。

また、「感情とニーズ(大切にしたいこと)について学び、これからやってみたいこと」として、実生活に結びついた具体的な希望が書かれていて、講座での学びが実践的な内容であったことが伺えます。

息子たちにも教えてあげたいし、彼らとのコミュニケーションに活かそうと思いました。

自分はそこそこには感情の扱いができる方だと思っていたけど、ただ単に麻痺しているだけか、あるいは封印しているだけなのかもしれないと思いました。音楽を聞いたり、ドラマを観たり、小説を読んだりなどで、もっと感情のストレッチ的なことを定期的にやっていこうと思いました。

ぬいぐるみに話すのは、ユニークで敷居も低いしやってみたくなりました。

多くの人は、学校などで感情のケアの方法を学ぶ機会がないまま大人になります。

ネガティブな感情を抑え込んだり蓋をするのではなく、適切に自分の感情をケアする方法を知り、実践することは、精神の安定にもつながります。

こういった、メンタル面でのセルフマネジメントは、就労の現場でも不可欠です。

こうしたトレーニングを日常から積み重ねることで、受講生が、職場でも家庭でも、自分らしく日々活動できることを願っています。

次回は、2回目の集合研修についてレポートします!お楽しみに。

文責:檸檬(伴走スタッフ)

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