
【開催報告】シングルマザーズデジタルキャンプ第5回「互いを大切にするパートナーシップ~シングルマザーの恋愛~」
2023年7月15日、土曜日の早朝6:30から8:00AMシングルマザーズデジタルキャンプ第5回集合研修「互いを大切にするパートナーシップ~シングルマザーの恋愛~」を開催しました。
先にお断りしておくと、この回は、シングルマザーに恋愛を推奨する回ではありません。
親密な関係のなかでは、バウンダリー(境界線)が曖昧になりやすくなったり、コントロールの問題が発生しやすくなり、自分らしさが失われたり、仕事にも支障が出る場合があります。それが原因でシングルになった、という方もいるでしょう。
これからの人生で、シングルマザーにも新たなパートナーシップを築くチャンスはあるかもしれない。でもその時に「愛されるための取り引き」や「共依存」「支配/被支配」といった罠にハマって自分らしさを手放してしまうことのないよう、自分らしく、お互いを大切にできるような関係を築くための考え方スキルを、学ぼう!訓練しよう!というのがこの講座の趣旨です。
こんにちは、本講座の講師を担当しましたライチです。講座の開催報告をさせていただきます。第5回ともなると、回を重ね、おなじみになってきた「みんな」のお顔が画面に並ぶ感覚は、なんとも嬉しく、こうした仲間の存在そのものにもエンパワーされます。
準備と場数
講座の冒頭にひとりずつ話す「30秒チェックイン」があり、代表マコさんから人前で話すには「準備と場数」が大事だと励まされます。
講座でやったワークも、まさに人間関係の「準備」のひとつ。これを日常で練習して「場数」を踏めば、健やかな関係性を築くことができます。
アサーティブネスのワーク
講座では、アサーティブネスのワークをしました。関係が近くなるほど自他の境界(バウンダリー)は曖昧になりがちになるため、健全な関係性を築くためには、そこを明確にしてコミュニケーションをとることが必須のスキルとなるからです。
境界が曖昧になりやすい場面として「NOが言えない」というものがあります。そこには、相手を拒絶してしまいたくないといった思いや、恐れもあるかもしれません。
「NOを伝える」というのは「拒絶」とは違います。
そこで、NOを言わなければならない場面で、まずは自分の中にどんな感情と望みがあるか、気持ちを分解し、何がNOで、何が望みなのかをクリアにするというワークをしました。
クラウドのワークシートでほかの人の考察も見合うことで学びがより深く多面的になりました。
健全な境界線を引く
相手にはこの状況はどう見えているのか、自分に見えていない相手の領域のことは何なのか。ワークシートに書きながら、新たな気づきが浮かび上がってきます。
関係が近くなるほど曖昧になりがちな自他境界を明確にしてコミュニケーションをとることは、恋愛だけでなく、仕事でも、親子でも、友人関係でも、全ての場面において必須のスキルです。
自分とのパートナーシップから
他者と良い関係を築く時に一番大切なのは、セルフコミュニケーションだということも最後にお伝えしました。
自分の望みを感じ取ることは自分にしかできません。
それを互いに伝え合い、ともに叶えるために協力する。
子どもとも、お互いの望みを大切にしあえる関係を育んでいけるといいですね。
参加者の声
自他境界をいつも意識しているようで、特に関係が近い人になると曖昧になっていることもあることに気づけました。こうやってワークして、手も頭も動かしたからこその発見だったと思います。
みなさんの質問やコメントに共感!ホント「それそれ!」と画面の前でうなっていました。シングルマザーの恋愛というとセンセーショナルだったり、いわゆる「恋バナ」として消費されがちですが、この仲間だったら、本当に「このパートナーシップ、どう思う?」って相談ができそう。
自分のニーズを相手に開示することで、互いに理解を深め合えるというお話を聞き、気持ちを素直に話すことの重要性を知ることができました。
感情の下にはニーズ(大切にしたいこと)が隠れていること。自分のニーズを大切にすることで、相手とも健全な関係を気付けること。近い関係ほど、相手と自分の境界線をはっきりさせることでより健全な関係を気付けることを学びました。
自分の考え方の癖がわかったことが一番よかったです。コミュニケーションの練習は日々できるので、いろいろやってみて落ち着いてきたら、海原に漕ぎ出そうかな、という気持ちになりました。
この件について、日常では相談する相手がほとんどいないので、もっと話したい気分になりました。恋愛という限られたシーンではなく、家庭や職場でも使えるコミュニケーションスキル。是非色々な場面で活用したいです。
まずはセルフコミュニケーションをもっと強化して、自分がどう感じているか、つかめるようになりたいな。(相手の気持ちに立ちすぎてしまう自分に気づいた)
自分が主導権を握ることが多かったですが、相手のニーズをもっと知ろうとする、引き出せるようにコミュニケーションを取っていきたいと思いました。
自分も大切にできなければ、相手やまわりも大切にできない。心に余裕を持てない。理解もそうだけど、伝え合うことの大切さを学びました。少しずつ実践してみようと思います。ありがとうございました。
参加者募集中!
シングルマザーズデジタルキャンプは2022年に一般社団法人グラミン日本が休眠預金等活用法に基づく資金分配団体として採択を受けて実施する「シングルマザーのデジタル就労支援」事業の一環です。
現在、フリーコースの参加者を募集中です。
↓
https://womentechempower.org/youngmom