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【1期生最終発表会を終えて】「自分らしくはたらく」を目指して参加者が取り組んだこと

文責:しのちゃん

10〜30代の若年層シングルマザーを対象とした「自分らしくはたらく」を目指す就労支援プログラムシングルマザーズデジタルキャンプのインテンシブコースで、スタッフとして参加者に伴走させていただきました。無事、最終発表会が終了し、その過程や意味を振り返ってみたいと思います。

人間の脳は、問われると答えを探そうとする、律儀な臓器だと言われています。この言葉は、シングルマザーシスターフッドのコミュニケーション講座でおなじみの高橋ライチさんから学びました。

自分自身を振り返ってみると、今まで受けてきた学校教育では、自分の外側にある正解を見つける学習はしてきましたが、自分の内側について問い、自己を理解し、言葉にして表現することは学んでこななかったように思います。むしろ、他の人々と同じであることを重視し、自分自身を押し殺してきたように思います。

私が自分の内側について自分に問いかけ、自分らしく生きることに焦点を当てるようになったのは、3年前の同様のプログラムでの発表がきっかけでした。私はそこで自分自身にとことん向き合い、自分の過去、現在、未来の希望を言葉にし、スライドを作って発表するという経験をしました。深く深く自分の内側に向き合うだけでなく、それを他者にも伝わるように表現するという経験は、私にとって大きなブレイクスルーを与えてくれました。

さて、今回のシングルマザーズデジタルキャンプのインテンシブコースの集大成である最終発表会の準備は、9月16日、9月17日におこなわれた一泊二日のリアル合宿(親子キャンプ)から、10月7日の最終発表会までの19日間にわたりました。

参加者はリーダーのエリさんと私との壁打ち面談を2回、そしてクラウド上のスライドのコメント機能を活用したコミュニケーションを通じて、何度も発表内容を構築しては崩し、再構築するプロセスを繰り返しました。

エリさんと私の提案は、スライドのデザインや内容を向上させるだけのものではありませんでした。多くの場合、深い自己探求が伴い、自分自身の感情や行動の意味を深く問うもので、そのプロセスは痛みを伴うこともあったかもしれません。

それでも、自分自身に向き合う時間を持つことは、将来の人生においてネガティブな経験だと思い込んでいたものの意味を捉え直し、自分の世界観を拡大する機会になります。

参加者はそのチャンスを得たのです。私は、たとえ嫌われても、自分の問いかけが他の参加者の人生に変革をもたらす手助けになりたいと心から願いながら、問いを投げかけてきました。

発表会当日、19日間にわたる準備をしてきた発表者の表情や声は、自信に満ち溢れていました。たった3分のプレゼンテーションのために、多くの時間とエネルギーを投じたことが明らかでした。

取り組む前の「スライド作りは初めてです」という言葉が信じられないほど精度の高い発表ばかりでした。短い時間でのブレイクスルーを経験した参加者たちの未来は明るいと実感しました。

最終発表会に向けた副産物として、以下の技術的なスキルも習得しました。

  • スライド作成のスキル

  • オンラインコミュニケーションのスムーズさ

  • 発表者としての声や表情など非言語の表現力

こうした一人ひとりの頑張りを目の当たりにすると「人には力があるのだ」ということを実感します。一人でも多くのシングルマザーが、このような学びの機会を掴み、それを活かして「自分らしく働く」を実現することを願っています。これらの活動が実現できたのも、シングルマザーを支援しようとする人々の協力があったからこそです。皆様のご協力に感謝するとともに、今後も、あたたかいサポートが続けられることを切に願っています。

シングルマザーズデジタルキャンプはこれから2期生を募集いたします。一都三県にお住まいで39歳以下のシングルマザーが対象になります。ご関心ある方は、ぜひシングルマザーズシスターフッドの情報をフォローしてください。


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