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アンダルシア周遊2019(4)コルドバ

還暦を迎えた夫婦で楽しむスペイン、アンダルシア周遊の旅。ちょうどコロナウィルスの世界的感染が起こる直前、2019年11月9日から19日まで11日間の旅したときの私たち夫婦の足跡を書いたものです。

マラガを旅の起点にアンダルシア地方を時計回りに、ロンダ、セビージャ、コルドバ、グラナダと巡り、再びマラダに戻る9泊の、のんびりとした二人旅。

私にとっては22年ぶり2回目のスペイン、そして妻にとっては初めてのスペインです。

アンダルシア周遊2019第4話は、コルドバの滞在編となります。



ホテルはメスキータの近く

11月13日(水)
午後1時半前、セビージャからAVEにてコルドバ駅到着。

コルドバ駅の構内

まずはタクシーにてホテル直行。
コルドバでの宿泊先はラス・カサス・デ・ラ・フデリア・デ・コルドバ(Hotel boutique Las Casas de la Judería de Córdoba)。
世界遺産メスキータへは歩いて200mほどのところにあります。

チェックインは通常、午後2時からでしたが、早めにチェックインさせていただきました。
ありがとうございま~す。

ホテルの中庭
3階通路から見た中庭
私たちが宿泊したデラックスルーム、57号室
部屋の窓からはメスキータの鐘楼が見えました

さて、私たちの部屋は57号室。
エレベーターで3階に上がり、ちょっと迷路のような回廊を歩いたところにありましたが、窓からは正面にメスキータの鐘楼が見え、ほんと良いロケーションでした。

デラルームルーム

なお、このホテルには2泊。料金は朝食付き・2人で約37,000円でした。

コルドバ名物「サルモレホ」

午後2時過ぎになってしまったので、遅めの昼食を食べたいと思い、ホテルの外へ。
すぐ近くのところに「El Quinto」というレストランがあったので、そこで昼食。

「El Quinto」の店内
パティオの雰囲気が素敵ですね
遅めの昼食でレストランのお客は私たちだけでしたね

セビージャで写真を撮ってくれたSonsolesさんから教えてもらったサルモレホ(salmorejo)を注文。
コルドバ発祥の冷製トマトスープはニンニクも利いていて美味しかったです。
みなさんもコルドバに観光する機会があれば、是非ともサルモレホを食して見てくださいね。

サルモレホ
定番のクロケッタ
オリーブの実も美味しかったね

ユダヤ人街

食後はコルドバのユダヤ人街を散策。

白い壁、そして石畳続く細い路地は観光客も少なく、ほんと時がタイムスリップしてしまったような雰囲気。

晴れた空。
そして、路地裏の静けさ。
夏の時期なら、強い日差しと鮮やかに咲く花々が咲き乱れているんでしょうね。
でも、11月なかばのコルドバのまちは、ちょっと日陰に入るとひんやりとしていましたが、訪れる時期としては良かったかなっと思います。

ZOCOというお店にアルパティオ

妻のスイッチ・オン

ユダヤ人街の路地裏からメスキータ方面へ向かうと、そこには鮮やかな色とりどりのお土産品を飾り付けたお店があちこちにあり、妻はお買い物のスイッチが入ったよう。
ほんと、可愛らしい物が多いので、見ているだけでも時間がかかるみたいでしたが、ま、それはしょうが無いですよね。

再度、まちなか観光

よく、日本のパッケージツアーだと、コルドバ観光は半日くらい見て次の目的地に移動という感じが多いと思います。
たぶん、メスキータの中を鑑賞し、花の小径で写真撮影、そしてユダヤ人街を見て歩くパターン。

私たちはコルドバに2泊するので、この日はまず、まちを散策してある程度雰囲気を知ってから、翌日ゆったりと過ごそうと考えていました。
そう、天候によっては外出したくなくなるだろうし、まち歩きや観光に疲れたら、やはりホテルでのんびりしててもいい。
そんな思いですね。

さて、コルドバ旧市街のまちなか観光の続きです。

哲学者カルシオ・アネオ・セネカの像(Statue of Seneca)
ユダヤ人地区を守る防御壁
Torre Campanario
Fuente de Santa María
花の小径(Calleja de las Flores)

観光客でいつも混み合いと聞いていた「花の小径」。
私たちは午後4時を過ぎに行きましたが、ぜんぜん観光客がいなくて、写真もゆっくりと撮ることができました。
もしも半日観光の団体行動だったら、こんな風にはいかないでしょうね。

ローマ橋(Puente Romano de Córdoba)

コルドバの夕食

一度、ホテルに帰り、ちょっと休んだあと、外出して夕食タイム。
特に場所は決めていなかったので、メスキータ周辺のレストランを物色。
路地裏で見つけた「Ordoñez Taberna y Vinoteca」に決定。

路地の通路に並べられたテーブル席にて
ツナとトマトのサラダ、エビのフリット
牛テールのリゾット

レストランの店員おじさんはとても気さくな方で、コルドバ郷土料理で牛テールのリゾット(Arroz Cordobés de Rabo de Toro)を奨められ、注文。
ちょっと濃いめの味でしたが、赤ワインにはとても合って、美味しかったですね。

食後はメスキータの夜景を楽しみながらホテルへ。
コルドバ滞在1日目は、午後からの半日観光となりましたが、結構見どころをさらっと見学することができたかな。

Torre Campanario
メスキータ中庭、Patio de los Naranjos
メスキータ外側の回廊
ユダヤ人街

コルドバ滞在1日目の夜は、ほんと魅惑的でしたね。

コルドバの朝

11月14日(木)
この日は午前6時前に目が覚めたのですが、まだ外は真っ暗。

午前6時ですがまだ真っ暗な空

この日も着物を着て、朝食。

私の場合、ハム類は多めに
ホテルのラウンジにて

朝のまち歩き

コルドバでも着物を着て、ユダヤ人街やメスキータ周辺をまち歩き。

ホテル前、トマス・コンテ通りにて
闘牛博物館(Bullfighting Museum of Cordoba)前にて
花の小径(Calleja de las Flores)にて
朝、誰もいない花の小径

ほんと、朝のコルドバ旧市街は観光客が全くいない感じで、メスキータ周辺では地元の人たちが歩いていましたが、観光スポットとなる「花の小径」でも誰もいなかったです。
お陰様で静けさの中、着物を着て、じっぐりと写真撮影ができました。

通りで出会うのは地元の人ばかり

いよいよメスキータ観光

実は天気予報を朝確認したら、雨が降るかもしれないとのことだったので、ホテルに戻り、洋服に着替えてから、メスキータへ。
チケットは事前にネット決済。
午前10時が開場だったので、それに合わせて出かけました。

既に何人も並んでいましたが、スマフォで予約券のQRコードを提示して、スムーズにメスキータ内に入ることができました。

開場時間の10時でまだ人はまばら
馬蹄形のアーチの柱が続いています
ミーラブ(メッカの方向を示しています)。
ちょっとポートレート風に撮影

アーチの柱がずらっと並ぶメスキータのなかにいると、ほんとイスラムの文化を肌で感じることができました。

カトリックの聖堂
パイプオルガン

そしてレコンキスタ運動の後、権力を握ったカトリック教徒により、壮大なイスラムの建造物内部を一部改装し、造られた礼拝堂や聖堂。

そんな歴史に思いを馳せながら、その場でしばし佇みました。

イベリコ豚の生ハム

メスキータを観光したあと、まちを散策し、ちょっと買い物してホテルに戻り、ひと休み。

ホテル3階通路からの眺め
部屋の窓からの眺め

雲が薄くなり、雨も降る気配が無かったので、また着物に着替えて昼食へ。
コルドバ滞在2日目の昼食は地中海料理の店「Cosmopolitan Food」にて。

Cosmopolitan Food店内
イベリコ豚の生ハム
赤ワインが進みます
シーフード・パエリア
トマトとチーズのクラシック・サラダ

食べたかったのは、イベリコ豚の生ハム
やはり、スペインに来たら、生ハムは食べたくなりますよね。
最初はビール、そしてテンプラニーリョ種の渋みある赤ワイン。

前日は移動日だったので遅めの昼食でしたが、この日はゆったりとした時間を持つことができ、昼食を満喫。
1滞在先で2泊すると、心も体もリフレッシュできますね。

着物でまち歩き

ショッピングがてら、着物でまち歩き。

やはり着物を着ているだけで、人と出会ったときの会話のきっかけにもなり、なんだかとても温かく迎えてくれるような気がします。

着物を着るだけで、外国の人たちも喜んでもらえることは、旅する日本人にとってのアイデンティティーを意識することができ、とても良いことだと改めて思いました。

お洒落な洋服と小物を扱う「Cashmere House」にて
笑顔でスナップ写真をパチリ
前日買い物したお店に着物で訪れた「Los Arcos]のオーナーとパチリ
道で出会ったおばさんともパチリ

コルドバの夜

コルドバ滞在2日目の夜はお月見。

ホテルの部屋の窓から見た、ライティングされたメスキータの鐘楼とサンタ・テレサ教会との間にきらきらと輝く満月。

とても美しかったですね。


さて、次はいよいよグラナダ編となります。

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