見出し画像

戦略ってそもそも何やねん!(前編)

お疲れ様です!泣ける"志事"を創り出す!Singerly株式会社・代表の奥田(まーたん)です。またの名をミスターMVVの奥田です。今回で3回目となるnoteを書かせて頂きます。前回・前々回はMVV(ミッション・ビジョン・バリュー/経営理念)に関するnoteを書きました。割と評判も良かったので気になる方は過去記事をご覧あれ!文化戦略の時代にMUSTな考え方です!

さて、今回は『戦略』について3部作で書いていこうと思います。この実態不明の『戦略』を理解しているかどうかでビジネス戦闘力がグッと変わりますので、ぜひこのnoteをキッカケに我が物にして下さい!
改めて当社はMVV(経営理念)を軸に組織コンサルティングや戦略構築を支援するベンチャー企業です。このnoteではビジネス戦闘力が上がるコンテンツやインサイト(気づき)発信していきます。ぜひ、宜しくお願い致します!※面白いな!と思ったらスキ・フォローもお願いします

戦略って何やねん!

まずはそもそも『戦略』って何やねん!!!!!
ここから潰していかないといけないですわね!
<質問>
さて皆さんに質問です!
『戦略』と『戦術』の違いを答えて下さい!!
・・・
・・・
・・・
「やーーーめーーーーてーーーー!!!」
と心で叫んだそこのアナターーっ!安心してください!!
ここから鬼クソ成長出来るバッターボックスが用意されたもんだ!
フルスイングで勉強していこう!よっしゃっ!!

出典:マイナビニュース様の記事より抜粋

『戦略』とは「進むべき方向性やシナリオ」であり、
『戦術』とは「手段や操作(オペレーション)」である。
ふむふむ、戦略とは全体を俯瞰した中で見出すシナリオの”How”であり、
「こうなったら、こうなる!こうなったら、こうなる!」の状態が変化していく”To be”の数珠繋ぎであり、戦術はそれらを具体化し「こうして、こう!こうして、こう!」の活動が連鎖する”To do”の数珠繋ぎ。
名言なのでもう一回言います!
『戦略は”To be”の数珠繋ぎ、戦術は”To do”の数珠繋ぎなのだ!』
※これTwitterで絶対滑るやつ。8いいねくらいで止まるやつ。
あくまでも戦略が上位概念で戦術が下位概念である。
そう考えると日本企業の戦略は、戦略ではなく戦術の”To doリスト”になっているケースが多いように思います(またをアクションリスト)。上場企業ですら、です。IRで中期経営計画なんかを拝見するとまさに。戦略が”How"のシナリオではなく、戦術の”To doリスト”になっている。
<超絶的に極端な例>
①差別化できる技術を磨きます。
②営業やマーケティング強化を促します。
③生産技術の強化により歩留まりを高めます。
のようなケースがあります。これってシナリオですかね・・・w
単なる抽象度の低いアクションリストではないでしょうか?
※このレベルの計画書を出す会社は結構多いです。

日本企業に戦略など必要なかった!?

出典:The World Bank様

上記の図は日本の名目GDPの推移となります(1960年〜2017年)
まさに高度経済成長期!とんでもないウナギ登り!普通に考えて歴史的にもこんなことはあり得ません。スーパー確変突入50連チャンっ!!!くらいの勢い!1945年に太平洋戦争でアメリカに敗戦し焼け野原となった国が、まさかのたった半世紀で世界約200カ国の中で第2位(現在3位)の経済大国になった軌跡&奇跡。もちろん1990年代からの未曾有のデフレ30年時代を加味したとしても、とんでもない経済成長なのです。しゅごい。
この急激な成長の裏側には何があったのでしょうか?
詳しくは野口悠紀雄先生の『戦後経済史』に出番を譲るとして(必読よ!)
一言でぎゅっと凝縮して言うなれば『アメリカのバックアップの元、重化学工業に国内リソースを全面シフトしたから』である。なぜ同じく敗戦国だが経済大国だったドイツが日本のような高度経済成長を遂げられなかったのか?それはドイツ国内が日本ほどの焼け野原にならなかったから。つまり、それまでの産業を捨てられず、重化学工業に転換しきれなかったからである(他にも理由は多々ありますが)多くの建物が崩壊し焼け野原となった日本は、それまでの軽工業を継続するのではなく、重化学工業に大きくシフトすることで時代の、世界の潮流に乗ることが出来たのだ。思いっきりボキーって骨折したからこそ、より丈夫な骨になってリボーンしたのが日本。ドイツは剥離骨折くらいのダメージで微妙な回復だったってことです。これ伝わるかなw そんな時代が求める重化学工業×高度成長という大波に乗って成長し続けた日本。とにかく機能的な価値を技術力(開発と生産)でぶん回すことで、市場のニーズ、世界のニーズを掻っ攫うことが出来た。とにかく回す、回す、回す、回す。そこに戦略的な視点は必要なく、戦術の覇者たるTo doマシーンになることが一番重要だったのです。そしてその神話が崩れ去った日本。今、真の意味で『戦略』が求められるのである!

戦略の本質を一言で言うと!?

出典:ダイヤモンドオンライン様

歴史に名だたるMr.戦略家の孫武(孫氏の著者)はこう言っている。
「百戦百勝は善の善なる者に非ざるなり。戦わずして人の兵を屈するは善の善なる者なり」
ちと意味わからん・・・w というのは置いておいて、つまり。
『戦略』の本質は『戦わずして勝つ!』こと。戦ってはいけないのです!
100戦100勝がすごいのでは無く、100戦100不戦勝が最強なのです。
なぜならば・・・
①敵が多ければ多いほど勝率は下がるから(敵0が100%の勝利)
②「戦う」は自分たちの体力も同時に削ることになるから(コスパが悪い)
③つまり、「100戦100勝」ではなく「100戦100不戦勝」が最強の戦略
ちなみに孫武が活躍していたのは紀元前500年・・・
今から2500年も前だ!しゅごい!!

100m走で”絶対に”勝つにはどうするか?

出典:スポーツサテライトニュース様

ここで問題です!
『来月末に会社内での運動会が開催されます!アナタは100m走にエントリーされました。おめでとう御座います!それと同時に社長からこのようなお達しが来ております。「〇〇君、絶対に優勝してね!絶対にだよ!」と』

『マジでやめてよ社長!鬼のプレッシャーやんか!パワハラだ!』という気持ちは抑えて頂き、皆さんだったらどんな戦略・戦術を立てて戦いますか?
※ちなみに100m走には他20名くらいがエントリーしているとしましょう
ちと、スクロールを止めてお考えください!
シンキングタイム、スターーーーートっ!!!!

シンキング中。
シンキング中。
シンキング中。
シンキング中。
シンキング中。
シンキング中。
シンキング中。
シンキング中。
シンキング中。
シンキング中。
シンキング中。
シンキング中。
シンキング中。
シンキング中。
シンキング中。
シンキング中。
シンキング中。

”戦う”戦略を取った時点ですでに負けが濃厚である

さぁ、皆さんはどんな戦略・戦術を取りましたでしょうか。
<痛い・回答例>
当日までにしっかりと走り込んで下半身を鍛えてやるぜ!
自転車、バイクに乗って暴走してやるぜ!ブンブンっ!
ウサインボルト先生に代わってもらおうかな!シャキーンっ!

<まーまーな回答例>
前日に飲み会を開き全員二日酔いにしてぶっ倒す!(テキーラガロンで!)
スタート直後に巨大な落とし穴を作る(とんねるずの全落オープン的なw)
靴の中に画鋲を入れる(こすい)
全員の足を折る(やりすぎやw)

さてさて、皆さんは上のような回答になっていませんでしょうか。
”痛い回答例”はなぜダメか?それは完全に相手と戦ってますよね?
今から練習しても元陸上部の人に勝てる可能性は低い。自転車、バイクに乗ってもパンク、エンストする可能性は0ではない。ウサインボルトはそもそも来てくれるか分かりません。やっぱ行かない!という可能性もある。
つまり勝率100%ではないのです!99.9999% ではダメなのです!
では次の”まーまーな回答例”はいかがでしょうか?
”痛い回答例”よりはグッと勝率が高い印象を受けますが、やはりこれも100%の勝率にはなりません。前の日の飲み会もオリハルコン並みの肝臓を持つ人がいるかもしれない。落とし穴を軽やかにジャンプする人がいるかもしれない。足裏の皮膚がめっちゃ分厚い猛者がいるかもしれない(いねーよ!)足が折れても車椅子競技の選手なら車椅子で出場されたら脅威になる。やっぱり100%ではないのです。ではどうすれば100%になるか?ここが戦略家としての腕の見せ所になりますよね!

<100%勝つための戦略例>
運動会の開催事務局に参加し、100m走だけ全く違う場所で開催するようにするが、全社員にはその連絡や通達を一切しない。

いやいや、それでも情報が漏れる可能性は0じゃないですか!というご意見。正解です!これ100%ってめっちゃムズイっすねwワイも分からんw
でも言いたかったのは『スタートラインに”自分しかいない”状態を創る』ということです。もし仮にスタートラインに”自分しかいない”状態を創ることが出来れば、けんけん、スキップ、ほふく前進、いやいや、カップラーメン食べてからテクテク歩いても優勝します。なぜならば、敵がいないから。戦っていないから。ですよね。これが戦略の本質『戦わずして勝つ』です

世の中の戦略は敵と戦いまくっている!

そろそろ皆さんの理解も深まって来たかと思います。
『戦略』は戦わずして勝つこと!これに尽きます。それなのに世の中を見渡すと多くの人が多くの企業が戦いまくってはいないでしょうか?
圧倒的に突き抜けて成果を出す人、企業を見ると『戦っていない』です。
100%戦っていない、競合がいない、というケースは非常にレアですが、それでも出来る限り敵がいない状況を作り出しています。かのユニクロの競合は?いくつか競合のアパレルメーカーの名が出てくるかもしれませんが、戦略単位で見ると『戦わずして勝つ』を実践されています。しゅごい。
次回の中編では戦略事例、戦略の構成要素についてお話をしていく予定です!めちゃくちゃ大事なパートとなりますのでお見逃しなく!乞うご期待!

最後に我々の考え方に共感し一緒に働く仲間も募ってます。いつでも気軽にお待ちしております。福岡で働きたい方は超絶優先しております!またMVV(経営理念)や戦略でお困りなことがあればお気軽に相談下さい。少しでもお役に立てたなら「スキ」「フォロー」もぜひお願いします!最後まで有難う御座いました!また次回、お会いましょう!!
バイバイキーーーーーンっ!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?