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若菜みささんの初の個展、「空想する情緒展」に行ってきました。

2021年の秋以来、ずっとその活動を追っている、
画家・若菜みささんの初の個展に行ってきました。

若菜みささんの代表作のひとつ「カラフル氷山」


「空想する情緒」。
それは、どんなものなんだろう?

そして、初めて知った日から、1年半の間、
ネットの中で触れてきた彼女の絵の世界を、
自分の目で、直に見てみたい。
そんな想いを持って、会場に足を運びました。

まず、ネットで見ている限りでは、パソコンやタブレットで描かれた、デジタルな一枚絵だと思っていた絵も、その上から、絵の具で描かれた線や、色の重なりが見ることが出来て、アナログとデジタルがブレンドされた表現として、新鮮に感じる事が出来たのが良かったです。

後は、色ですね。
どの作品にも共通して、沢山の色が鮮やかに使われていて、その各色の主張が強すぎず、調和した美しさ、綺麗さを感じられたので、その色彩感が見事だなぁと改めて感じさせられました。
特に、花をモチーフに描かれた2作品は、その色使いがとても繊細で、美しかったです。

そして、密度。
キャンバスにギッシリと描かれて、空白が限りなく無いに等しい作品たちの、その密度の高さ。そして、その中に細かい線と色が重なっている、その作品には、なんだか強い感情が迸っている瞬間を捉えているような印象があったし、直に見てみると圧倒されるような、エネルギーを感じるものがありましたね。
その源は何処から湧いて、何処から描き始められ、どういう経過で完成に行き着くんだろうと、そのプロセスがとても気になりました。

そんな事を考えながら、作品を見ていたら、その精神の深さを感じさせられたりもして、これが彼女の空想の中にある情緒なのかなと思うと共に、
この個展が、「空想する情緒展」と名づけられたその理由の一端を、少しでも感じる事が出来たような気がしました。

アニメのキャラクターのイメージを立体的に表現した作品については、
抽象的なタッチでで描かれつつも、そのキャラクターの特徴をポイントで捉えつつ、
しっかりとそのイメージを実際のキャラクターと結びつけられる、そんな的確さだけでなく、キャラクターや作品への愛情の深さも感じられて、オマージュとはまた違った、再構築の表現を感じられたのが良かったです。

でも、個人的にずっと彼女の作品を見てきた自分としては、満足し切れない点もあって、
正直、もっともっと直に見てみたい作品がいっぱいあったんですよね。
魚のベタをモチーフに描かれた絵や、Tシャツのデザインにも使われていた緑の絵や、立体の作品なんかも見たかったというのもありましたが、そういう少し物足りない部分は、次の個展への楽しみに繋がっていくのかなと思ったし、それでも、その画家としての活動のスタートに立ち会えたのは、ファンとしては嬉しい限りでした。

そして、ひとつひつとの作品をじっと見ていると、
彼女と共にしてきた時間を感じたりする事もあって。
あの時、描いている途中の様子を見た作品は、こう仕上がったんだなぁとか、
グッズのTシャツのデザインになっている元の絵を見て、
その購入したグッズが家に届いて嬉しかった日の事を思い出したりして。

そんな活動を長く見てきたからこそ、感じられる部分もあって、自分としては彼女を応援してきた、その時間を遡っていくような、そんな経験が出来たのも良かったなぁと思いました。

画集です。中にサインを書いて頂きました。

そして、画集も買いました!!
サインも書いて頂きました!!

よっしゃああっ!!
やったぁぁぁっ!!

この画集は、個展後にネットでも販売されるそうです。
ここでしか見れない、作品の解説や、
作者の若菜さんからのメッセージも掲載されています。
特に、メッセージの後半は、ファンからすると、
とても嬉しく、とても勇気づけられる言葉が添えられているので、
良かったら、是非、買って読んでみて欲しいなぁと思いました。

[若菜みさ〜空想する情緒展〜]

開催日:2023年5月1日(月)~5月6日(土)
ゴールデンウィーク

場所:新井画廊
住所:〒104-0061 東京都中央区銀座7丁目10−8
(和光より徒歩5分 GINZA SIXより徒歩1分)
時間:11:00~18:00

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