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【映画】エターナルズ

余りにひどいという噂に惹かれて今更見る。

確かにひどい。
でも面白いのは脚本のタイムスケジュールは
間違っていないということだ。

テンポはいいはずなのだが
客がついてこないというケース。
これは臨床が必要ですね。

で、まあじゃあ何が欠点?→キャラ
ということまでは誰が見たって自明感あるんだけど
それは
「やっぱマーベルの伝統的なキャラとは強度が違う」
ということではなくて
「間違ったやつがいない」
ということだと思う。

キャプテンアメリカもあの立場であの歪みがあったから
キャラとして立ってるわけだし

なによりロバートダウニージュニアのアイアンマンは
「多国籍企業が自分の間違いを認め世界平和に貢献する」
という書いてるだけで泣きそうになる夢物語を
「間違いからの脱却」として描いているから
みんな涙なしには見れないのだ。

今回は敵が悪いだけで
それをやっつけるエターナルズもただ良いだけ、という
こちらとしては見る動機がまるでなくなる構造。

こんだけ内面がないとシナリオ書くのもしんどいと思うけどな。
まあそこはちゃんとお仕事されたということで。

で、これって結構企画的な瑕疵だと思うんだけど
MCUの神であるケビン・ファイギはどう思ってるんだろう?
と思ってネットを弾いたら結末いじったとか
どうでもいいことが書いてあって
意外とこの人コンテンツの内側には入ってこなくて
それをどうつなげて
「点ではなく面で世界観を語る」
という所の人なんだなと。

まあそうだよな。
作品自体はプロに任せて
自分はどういう面の設計をするか、だよな。

今回は作品自体、コンテンツの内側に欠損があったから
ケビン的には盲点だった、と。
じゃないとこの案件回せないよな。
おかしいと思った。
地上に神がいるのかと思ったよ。

あ、いたのか。エターナルズが。

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