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紺碧 ザ・ヴィラオールスイート(沖縄・伊良部島)宿泊記*2017年9月

静かにのんびり非日常に浸れるスモールラグジュアリーリゾート

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今回訪れた「紺碧 ザ・ヴィラオールスイート」は、宮古島から伊良部大橋を渡った伊良部島の南岸に位置し、目の前にコバルトブルーの海が広がる立地に建つホテルです。全8室ですべてが独立したヴィラとなっていて、それぞれ57.8平米の客室に25.3平米のテラスを擁しています。

ラウンジ兼レストランのテーブルにて、冷たいさんぴん茶をいただきながらチェックインを行い、その後ヴィラへと案内してもらいます。各ヴィラには大きな木の門扉があって、外から玄関ドアが見えない造りになっています。この門扉が、かなり強力なマグネットで固定されていて、全身に力を込めないと扉が開かないので出入りのたびに苦心しました。台風にたびたび襲われる立地のため、風速数十メートルの暴風に耐えられるだけの頑丈さが必要とのことでしたが、女性や年配者など力が弱い方は開け閉めがかなり大変かと思われます。

[客室]プール付きのプライベートテラスと“紺碧”の海を一望!

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ヴィラの玄関を入るとすぐ、大きなラタンのソファのあるリビングスペースがあり、その奥にハリウッドツインのベッドスペースがあります。

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開口部が横に長く、リビングとベッドルームが一続きになっているため、とても開放的で広く感じます。

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大きな窓からはプールとガゼボを備えたプライベートテラスが臨めます。そしてさらに向こうにはホテルの名前にもなっている“紺碧”の海が広がっていて、部屋のどこからでもこの絶景が堪能できます。

リビングには小型のワインセラーが設置されており、ホテルセレクトの赤、白、スパークリングが計12本入っていました。有料にて好みのワインを部屋で自由に楽しむことができます。また、冷蔵庫にはペットボトルの水とさんぴん茶、缶のオリオンビールが人数分入っていて、ビールも含めフリーでいただけ、飲んだ分は毎日補充されていました。

客室用のスリッパは使い捨てのものでしたが、毎日新しいものと交換されており快適でした。また、ビーチサンダルも用意されており、こちらは思い出に持ち帰ることもできます。サンダルはテラスに出るときや、ちょっと散歩に出かける際に履くのにちょうどよく、滞在中とても重宝しました。

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部屋の一番奥に洗面所とトイレ、バスルームがありますが、これらに仕切りはほとんどなく、解放感があり広々しています。しかしその反面、すべて見渡せてしまうので、トイレなどは互いに気遣いながら使用する必要があります。バスルームと洗面所の間にもドアはなく、シャワーの角度に気をつけないと、洗面所をびしょ濡れにしてしまう恐れがあり、水回りに関してはあまり機能的と言えるものではありませんでした。

バスルームには、直接テラスに出られるドアがあり、プールで泳いだ後にすぐバスルームへ移動できるのは大変便利でした。

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6m×4mのプールは海水を汲み上げているそうで、水深140cmの深みに立つと、真水には無い浮力を感じます。温水プールではないので冬場の寒い時期は泳げませんが、私が訪れた9月末の日中はまだまだ夏の暑さで、心地よく水遊びができました。

[食事]沖縄食材を上手にアレンジした華やかなフレンチ

夕食は伊良部島をはじめとした沖縄県産の食材をふんだんに使ったフレンチのフルコースをいただきました。

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ヤギのミルクとトリュフオイルの香りが複雑に絡んだアミューズから、デザートの県産キャロットのケーキまで、味わいはさることながら、一皿一皿盛りつけも華やかで、美味しさに楽しさがプラスされた料理を堪能できました。

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また、ひとつひとつの調理法や食材について、給仕のスタッフが詳しく丁寧にプレゼンテーションしてくれるので、ただ味わうだけよりも特別感をもってありがたくいただけました。レストランの利用は宿泊客のみなので、特にドレスコードはありませんが、優雅な気分を盛り上げるためにもぜひドレスアップして行かれることをおすすめします。

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朝食は、和定食の日と洋定食の日が交互に決まっていて、どちらかを選ぶことはできません。3泊した中で1泊目と3泊目が和食でしたが、内容はほぼ同じでした。滞在型リゾートのため3泊以上する方も多いかと思うので、メニューにもう少しバリエーションを持たせたら良いのにと思いました。夕食に感動しただけに、朝食は料理も一般的で、やや肩透かしな印象でした。

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美しい海や星空、静かでラグジュアリーな客室、クオリティの高い料理と、非日常を存分に堪能できる素晴らしいホテルでした。高級感あふれる宿ですが、肩肘の張った気取った雰囲気は無く、南国のゆるやかな空気感に包まれていました。良くも悪くもおおらかなのか、フロントの内側のスチール棚とそこに並んだ事務ファイルがエントランスから丸見えだったり、厨房のドアが開いたままになっていた時があったり、所々、ゲストの視線に入らない方が良いバックヤードを感じさせる部分もありましたが、スタッフの方は皆朗らかで親しみやすく、付かず離れずの距離感で、気疲れせず居心地が良かったです。

マリンアクティビティや観光をフルに楽しむ旅というよりは、カップルや夫婦で、記念日など特別な時間をゆっくり穏やかに過ごすのに、ぜひおすすめしたいホテルです。

※写真と内容は2017年当時の情報です。ご了承ください。


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