見出し画像

JR北海道完乗の旅その2

帯広で豚丼を食べた後、広尾線の跡を走っている十勝バスを横目で追いながら駅に戻ると、丁度次の列車の改札(地方では良く有ること)が始まってました。

 高架で立派にはなりましたが、南北に伸びていたローカル線は、国鉄の無くなる前に廃止になりました。
 
 事故があり、10キロほど減速して走る様になりましたが、それでも快速で飛ばします。

 

間も無く鉄道150年になりますが、今日全線乗る事になる根室本線は昨年開業百年を迎えました。

 2006年迄寝台夜行がありましたが、乗客の減少で、ご多分に漏れず廃止になりました。少し寂しい話ですが、今年のアニバーサリーイヤーよりも、新幹線が岡山まで延伸した、半世紀前の方が、盛況だったかもしれません。
 
 丁度日本列島改造計画が話題になっていた頃です。路面電車は大都市で軒並み廃止になりましたが、北海道の鉄道網は網の目の様にありました、周遊券(フリー切符の前身)で3週間程度あったくらいですから。
 
 ここの沿線でも有る池田は池北線、白糠からは白糠線、釧路からは釧路臨海鉄道、標津線は厚床から、更に終点根室からは、根室拓殖鉄道がありました。

 そんな時代に生きてみたいものでしたが、そうなったらなったで、アクティブに動けなかったでしょうから、今ここまで線がある事をありがたく思った方が良いかもしれません。

 なんかみた事ある様な風景が、厚岸近くにあるな。と思ったら、矢張りそこは湿原でした、明日乗ることになる釧網本線の序章みたいなものを、思いもかけずみさせてもらいました。

 丁度そこを過ぎると夕日は落ちて、闇の中を、小雨の中、最東端の東根室をすぎ、終着駅はもう間も無くです。根室駅前の店も、それに合わせたかの様に、店じまいをしていた様でした。

 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?