中国四国、落穂拾いの旅その4
岡山からは、国鉄型の特急やくもで、出雲市まで一気に向かいます。
今日中に広島に行こうと考えたのですが、振り返って見れば、島根県は未だ泊まったことがないな。と思ったので、そのまま一畑電鉄に乗って松江までにしておこうと思いました。
ここで、使用されている車両国鉄381系について豆知識をお話ししておこうかと思います。
そもそもは、中央本線(通称中央西線)名古屋-長野に特急しなの、で使われたのが最初です。
特徴はカーブの多い路線で(忘れてはいけないのが、日本が山がちで、狭隘な川が作った平地を利用して作るためにそうなり易いのです)、この時に遠心力を相殺する為に振り子の様に傾いて、スピードを落とさずに走れるようになったのが特徴です。
良いことばかりではなく、一つ問題があります。それは電気を引っ張る時に使う「架線」の問題です。張り方を通常は、ただ左右にずらして張れば良いのですが、傾きが強い為、特殊な張り方が必要になって来ます。
その為、路線が限られて居て、紀勢線、中央本線、伯備線、山陰線などに限られています。
そのうち、このタイプの特急が老朽化により順次廃車になった事もあり、最後に残ったのが、この特急やくもなのです。
国鉄型の特急色を示す、肌色がかったオレンジと、赤のラインが残って居るのが、昔のL特急を知る身としては、ありふれた物であっても、残り少なくなると、貴重になってくるのです。人の感情はそれ程ノスタルジーに囚われています。
単線で行き違いが多いので、遅れるとその分泊まる時間も遅くなるので、そんな心配も杞憂に終わり、ぼぼ定刻で出雲市に到着。行き違いでは、多くのやくもを見ることができました。
川の流れの傾斜と幅の広さで、分水嶺を越えたんだな。と感じられる位川と並走して、大山が見えると山陰に来たな。という感じです。
松江を過ぎると、宍道湖が並走して来ます。脇の車道は混んでるみたいですが、鉄道はダイヤグラムというものがあるので、行き違いが遅れない限りはスムーズです。
始発は2分ほど遅れましてたが、ほぼそのくらいで到着しました。
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