中国四国、落穂拾いの旅その5
出雲市から松江の間は、ただ折返しをしても楽しくないので、久しぶりに一畑電鉄に乗ります。
この鉄道は意外に歴史があり、設立が明治45年、開業は大正3年(何と東京駅よりも早く出来ています)なので、山陰でも早い方です。(一番最初の境線が明治35年ですから)
一畑という名前が示す通り、実は一畑薬師に向かう路線として、大正4年に開通していますが、戦時中に休止になり、その後廃止になった事で、手前の一畑口が勾配がないのに、平面のスイッチバックになって居るという変わり種です。
電車は2両編成で、一番新しい車両に乗りましたが、関東の銚子電鉄や他の中小私鉄と同様、地元のゆるキャラしまねっこがお迎えをしてくれます。
北松江線の全長が33.9キロ、一畑口迄が17.5キロなので、ほぼ半分の所にあります。つまり後半は一番後ろの車両になる訳です。
映画好きの人であれば、中井貴一が主演したRAILWAYSの舞台としても有名です。彼が運転してた車両に近いタイプに以前乗車した時は乗った記憶があります(大社線の廃止前なので、平成元年と記憶しています)。
そんな事を思い出して居るうちに、電車は終点の松江しんじ湖温泉につきました。駅の売店は閉まってました。出雲市で駆け込みで食べた出雲蕎麦もそうですが、地方の夜は早いのです。
大分日も暮れて寒くなりました、宿までの道を急ぎますが、今日のお宿は、松江しんじ湖温泉と松江駅の中間にあります。
通り道に、城下町特有の鍵状に曲がった道があり、怪談で有名な小泉八雲が住んでいた街でもあったので、色々とその面影に触れる事ができ、20分間の徒歩も案外楽しめました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?