最後のトロリーバスとなる立山アルペンルートその3
それなりの出費と覚悟ができた方はいよいよ出発となります。(と言いつつ、結構ギリギリでスケジュール立てましたが)
私の場合は、12時のあずさに乗って、扇沢の手前の豪華すぎる宿に泊まった事は話しました。
最近は目覚まししなくても起きれてます。宿の食事は高すぎるので、丁重にお断りして、ティファールで沸かしてカップ麺に。
多少余裕を持って出たのですが、2分程遅れたものの、扇沢には10分早着しました。
やはり、海外の観光客が多いです。観光地独自のスタンプを押しても余裕で間に合いました。
8時丁度電気バスは出ました。走行音は、昔と余り変わらなかった気がします。
破砕帯を通る前に県境を越えます、もうここも、60年経つんですね。黒部の太陽が歴史物になる訳です(詳細はDVDをご覧になるとよく分かるかと思います)。約16分程で到着。
ここが一番乗り換えが遠くて16分と書いてありますが、足が達者でない方は、倍くらいはみておいていいと思います。(風の強い日は特にです)
ここら辺で上の展望台とか言ったので、1本見送り50分のケーブルカーに乗ります。
富山県は余り大きな県ではありませんが、県境が急峻ない山々、湾は急に深くなるので、さながら天然の距離のいささか長い崖が続いて居る様な地形です。
ここから5分で370メートル余り上ります、傾斜は31とですが、殆ど崖です。ここから立山黒部貫光バスが運行しています。行動経済成長期には、東京、横浜、京都、大阪などにありましたが、横浜市電全廃時に全て消えて、ここだけが残り、2018年にまず長野側のトロリーバスが電気バスニなり、最後の砦となっていました。
その頃に乗った方は、お分かりかと思いますが、バスでもない、電車でもないこの不便な構造が廃止の決め手となったのですが、ここはこのバスしか通らなかった事もあり、時が止まったかの様に残っただけなのです。
正直団体客の話し声がうるさくて、余り楽しめなかったですが、それでも良い記念になりました。こちらは10分程度の乗車です。
ロープウェイで更に500メートル近く稼いだので、粗粗最高地点に近づいていますので、そんなには上がってませんが(それでも130メートル上がります)、高さを稼ぐのは、前の二つの乗り物には敵わないのです。
出発から約2時間近くかけて漸く最高峰の2450メートルにある室堂駅につきました(正式には電停扱い)。少し小腹も空いていたので、肉まんを買っていたらバスを逃しました。次の便は10:40これが午前中に降れる最後の便となります。
今度は貯金を吐き出す様に、標高977メートル迄下りますが、50分もある為後半は寝てました。
山登りの好きな方には途中の山荘もあるので、もしかしたら利用する人もいるのかもしれませんが、ダムの縁の階段でへばった身としては、そこまでして。という感じです。
後は更にケーブルカーに乗り、北陸最大の私鉄富山地方電鉄の乗換駅である立山駅迄更に500メートル下りますが、タイミングが合えば、申し込みにより18段スイッチバックの事業用の路線に乗れるのですが、生憎中止して居るので、車窓からは見ることは出来ませんでした。
本当にタイミング良く最終接続の12時発の富山行きに乗れましたが、これを逃すと1時間待ちなので、本当に巡り合わせもあるかと思います。
私の様な、乗るのが目的という本末転倒な人間でなければ、こんなに急がなくて良いかと思いますが、前の日記にも書きましたが、上の最終が早目なので、泊まらないのであれば十分お気をつけて下さい。それさえ気をつければ、プチ登山気分を味わえるかと思います。