魔術的アセンション

皆様こんばんは。グラップラー刃牙のモデルは実在する格闘家である、というのは有名な話です。
同様にドラえもんにもモデルがいたという話を皆さんご存知でしょうか。
今から約二千年前、古代ギリシャで歯車を使った機械式自動販売機が誕生しましたが、その技術がロシアに渡り、当時ロシアの皇帝に仕えていた魔術師ドラマオル・D・ハン、要するに科学者なんですが、彼が事故で亡くした子供のロボットを作ったという話からドラえもんは誕生したそうです。

まあ、

嘘なんですが、でお馴染みシンスですごきげんよう。

さて。

詐欺師のテクニックとして『99%の嘘と1%の真実』なんて言葉がありますが。

『殺人』さえ、戦争時は正当化されますし、そこに『正義』だの『愛』だの、耳障りの良い言葉を並べるだけで、黒も白になるのが悲しき人間のサガでありましょう。

『次元上昇！ウィーアー！アセンション！』
こんな、義務教育からやり直せと言いたくなるような言葉でさえ、宇宙の意思だの神だの地球市民だのとのたまいさえすれば、不思議とそれらしく感じるものです。

そして最大の問題点は、それら詐欺師と我々魔術師、言ってる事の表層部分に、さほど違いがないという点です。

つまりはこうです。

魔術のマの字も知らない私が、ある日喫茶店に入ったとします。
すると隣の席で、ガチもんの魔術師さんが楽しそうに仲間と会話をしていたとします。

それを聞いていた私は、それだけで魔術の流派を立ち上げる事も可能です。1%の真実さえあれば。残り99%が嘘でも、人は信じてしまいます。「ばあちゃんオレオレ」で金を騙しとれるくらいに簡単に騙されます。

当然、いつしか化けの皮は剥がれる事でしょう。
しかし世の中には、『みんなで手を繋いで楽しく瞑想❤️』だの、子宮系だの卑弥呼だの陰陽師だの、『いや騙される馬鹿が悪い』と言いたくなるようなカモがゴロゴロおるわけ。
充分経済活動として成り立つわけです。

次元上昇アセンションについても同じ。

例えば。
私の祭壇に祀る神格は『混沌神像』。

これは古今東西全ての神が、神となる以前のエネルギー体です。
それはまた、全ての命が還る場所でもあります。混沌ですからそりゃそう。

これを『至聖先天老祖』と表現しても良いし、ヤハウェと呼んでも良いし、流出光と呼んでも良いし、混沌としても良いし。

グレートガイアでも、大宇宙でも良いわけ。

何故か？

そりゃあ簡単な理屈。

わからないから。

『きっと何かはあるんだろう』
わかったとてそこまで。
『何かしらのエネルギーじゃない？』
わかったとてギリここまで。
わかるわけがない。
だって次元が違うんだから。
だから『そこに在る』と仮定するしかないわけ。

二次元のドラえもんが、三次元の藤子不二雄先生を果たしてどうやって認識出来るのか。
次元が違うとはそういう話です。
ドラえもんを三次元に引き上げる海洋堂さんは、ドラえもんにとって神にはなれます。
しかし、そこに二次元であるドラえもんの意思は、全く関係がありません。

それどころか、神がドラえもんにとって常に好意的かどうかもわかり得ません。
視聴率が悪ければ、TV界からドラえもんは消えます。
売り上げが立たなければ、ドラえもんのフィギュアは存在しません。

では我々人間はどうか。
神は常に人間に興味があり、人間に好意的であるわけがありません。
また人間が次元を超えて、神に近付くわけがありません。次元とはそういうものです。

我々人間に可能なのは、そんな『フリ』だけです。
二次元の紙を折って三次元の鶴を作る。

飛びませんし泣きません。紙は紙です。
これは紙にとってアセンション？
違います。

魔術訓練をする。毎日毎日やる。

で、何？次元が上昇しますか？

神に祈る。愛を語りみんなハッピーになって金持ちに！ウェイ！

で、何がどうなって次元が上昇するの？
しません。

何て愚かで傲慢で、自分勝手でわがままで。
どうしようもなく醜い生き物が人間です。
神に祈る事自体が不敬の極み。

それでも祈るならもう、それはもう命懸けでしょう。
不敬上等。金もいらねえ何もいらねえ。
覚りもいらねえ御利益？問題外。

全てを捨てて五体投地。
神とか知らねえしわからねえ、けどいるんだろ？だってこんなに世界は綺麗じゃん。
わかんねえけどきっといるんだろ？
いいよ応えなくて、どうせ神語なんてわかんねえから。

でも万が一、ガチでいるんなら、

『死んだあとで良いから答え合わせさせてくれ』

大いなる宇宙の意思。
混沌。神。

答えは死んだあとにしかわかりません。

帰依とはそういう事です。
俺たちハッピー❤️アイラブヒューマン🍻

じゃねえよって話です。
陰陽師？卑弥呼？うるせえよ馬鹿ってだけの話。

神道でも密教でも魔術でも何でもいいんです。
例え答えは死んだあと、この訓練が全て無駄だとしても、全てを捨てて五体投地。
それしかないんです、だって人間なんだから。

そして万が一、本当にグレートアース、神がいるならば、いやもし『私が神』ならば、きっとそういう人間が好きだし、何かしらのヒントくらいは与えたくなるでしょう。

そこまで行けば、こっちのもんです。

『私が神』から『私が』を消せば、残るのは『神』です。

そして不思議と世界中には『私が』を消す儀礼が多く存在します。

案ずるな若人よ。

全ての信仰を捨てスピリチュアルを捨てたところで、神は『在る』。

ソクラテスのように、偽りなく死ぬ覚悟だけあればよし。迷い疑い捨てては拾い、存分に醜く生きよう。

なんせ。

楽しいよ魔術は👁️👁️

てこと( ・∀・)
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