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深く知らなければ

実はイヤミス好きで。
特に女性作家なら
沼田まほかると、湊かなえは、だいたい読んだと思ってたんだけど、調べたら、特に湊かなえ読んでなのん、まだまだあるわと思って、ブックなオフ様で最安値で購入した「絶唱」を読み終えた。

その2日程前に、中村文則を読み終えたばかりなんで、ずっと暗いやつばっかり続くけど、まあよいか、そんな流れなんだろなと思いつつ、読み進めてたら…。

全然、イヤミスじゃなかった!

少しミステリー風な仕掛けの構成にはなってるけど、そもそも、ほかのホンも凄いミステリーではないかもだし、嫌な感じ、後味が悪くなる…みたいな方がクローズアップされてるんだけど、イヤな気持ち以上に、物語としてとても面白いと思って読んだものもたくさんあった。確かに暗澹たる気持ちになる作品が多いんだけど。

でもこれは全編違った。
涙が溢れた。
構成も好きかな。

1人の作家でもいろんな側面でホンを書いてる。
それはミュージシャンや劇作家もそうだし。
いつも同じ方向性のことばかり書いてるわけじゃないよな、と改めて思う。

好き、とか面白い、と思うと
同じ作家の本、同じ監督の映画、ばっかりを
凄い集中して吸収しようとするんだけど、
まだまだ、知らんかったなあ、
もっと深く知りたいなあと思うばかりだわ。

知らなければ、もったいないというか。
一面ばかりの面白さでくくれないから。
恐らく自分もそうされたくないから、かな。

まだまだ好きな作家でも
読んでないの、触れてないものいっぱいある。
知りたい。
もっと知りたい。


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