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【DTM】R社D-50のバッテリー交換とバックアップの話

前書き

D-50は1987年発売のRoland社のシンセサイザー。1996年まではライブで使っていたが2000年に実家出てからはずっと実家に置きっぱなし。多分一番有名な音色はエンヤさんのオリノコ・フロウのアレじゃなかろうか。今年で発売から37年になるので当然バックアップ用のバッテリーはお亡くなりに。それでも恐らく30年ぐらいは生きてたような気がする。
今回はインターナルメモリーバックアップ用の電池の交換と今後実機は使わないかもしれないがRolandCloudのD-50で使えるようFactoryPresetの音色一式と自分でエディットして作った音色のバックアップを試みる件の覚書。

バッテリー交換

裏ブタを外す

裏側の見えてるネジは全部外す(ゴム足x4は放置でよい) 背面の斜め部分のネジも外す(5か所)。ネジを全部外すと裏ブタ手前(鍵盤側)が浮くので背面の傾斜に沿って引き抜く。裏ブタは全然酷くはないが埃・汚れはあったので風呂場で中性洗剤使って丸洗い。ついでに下画像の状態で可能なところだけ掃除機かけた。

手前の大きい基板がメインボード

メインボードを外す(というか浮かす)

電池を汎用品なCR2032にしといてくれてありがとう!
しかもソケットにしといてくれてありがとう!
だが、電池は下画像の上側にしか抜けないのでメインボードを外さなくてはいけない。ネジ7本とコネクタ6本(鍵盤に近い方から左5と右1抜いた。全部抜かなくてもこれくらいで作業は可能)

これで電池が下方向に抜けてたら100点満点ですよ

バッテリー交換

ソケット上側の爪を上げると電池が抜ける。プラスが表。

左が長らく生きてたであろう東芝製CR2032/右が交換するPanasonic製

メイン基板を元に戻す

7本のネジを締めて外したコネクタを全部元通りにする。きっちり奥まで挿さっていることを目視確認。

裏ブタを閉じる

取り外しの逆手順で。裏ブタを背面の斜めになってる部分から突っ込んでネジを締める前に変に力のかかってるところや撓んでる部分が無いかチェック。ちょっとここを押しながらでないとネジ穴が合わないんよなーとかは要注意。

その他の写真

何やらマーキングされているのはEPROM
恐らくメインプロセッサ
多分製造日(若しくは出荷検査パスした日かな)

音色データのバックアップ

用意するもの

  • パソコン(今回はWindows機)

  • システム・エクスクルーシブ・メッセージ(SysEx)を扱えるソフト

  • パソコンとシンセをMIDIケーブルで接続する手段

  • シンセ(今回は件のD-50)

MIDIケーブルで接続する手段についてはオーディオインターフェースをお持ちの方でMIDIコネクタが付いてたらそれで良いのかと思う。当方オーディオインターフェースも所持せずDTMをやっているので今回Roland社のUSB MIDI Interface UM-ONE mk2を購入。特にドライバなど必要なく、接続するだけで認識OK。
SysExを扱えるソフトはどうやらWindowsでは今でも定番ソフトのようなMIDI-OX 7.0.2を使用。

履歴を見るとどうやら初版は1996年らしくソフトの見た目が超古臭い・・・が、機能的には問題ない。
基本的な手順はこちらを参考に。

なのだが・・・。
基本的な手順としてはMIDI-OXをSysExデータ受信状態にする→D-50からB.Dumpでデータ送信→MIDI-OXで受信したデータをファイルに保存 のはずなんだが13バイト程度のデータしか流れてこない。どうやらハンドシェークだけやって後続の実データが来てないようだ。

もうちょっとググると裏技的なことをしないと思ったようにデータ出力されないらしいことが判明(手元にD-50の取説が無いしRolandの取説サイトにも実機D-50の取説は無いので確認できないが、実は取説に書いてあることなのかもしれない) つまり一連のD-50側の操作を行う際に[DATA TRANSFER]ボタンを押しっぱなしで行わねばならないらしい。

で、正常完了の場合MIDI-OXの受信したバイト数は36,048バイトになるようだ。今回は一撃で正常完了したっぽいのでFactoryPreset分をバックアップした後、自作音色データ(M-512Eに入れてある)に入れ替えて再び同じ手順の操作で無事に2ファイル分のSysExデータのバックアップ完了。
本来は書き戻せることを確認すべきだが・・・まぁ今回はいいか。まだ機会はあるし。


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