お笑い辞めて一年経って思うこと

一年前の6月6日に最後の単独ライブをやってお笑いを辞めた。しぶとく16年もやってみたけど売れなかった。


で、そこから丁度一年経ってみて思うことは、凄い前の話みたいだなーって事。


2020年はコロナによって世界が変わってしまった年だからそう感じている人も多いかもしれないけれど、それ由来ではない個人の節目も重なって、昔を思い出すのが容易ではないというか、感覚的には、お笑いを辞めて3年くらい経ったような気がする。


お笑いを辞めて後悔をするような事は今のところないですね。
生活の中で面白い人や状況に出会して「あ、これいいコント作れるな」と思ってもやる場所も人もいない時に少し寂しくなりますけど、そのすぐ後に、まぁやらなくていっかと簡単に諦められるというか。
やっぱ趣味としてのお笑いは楽しいですね気楽で。



変化で言うと、一年前の自分より確実に声は小さくなってますね。まあ元々芸人さんの中にいたら声は大きい方ではなかったけれど芸人さん以外の方といるとやはり声は大きい方とされていた。今は芸人さんではない方といても声小さいくらいの勢いですね。

逆に演技力というか表現力は上がっているような気がします。趣味の気楽さから色んな声色だしたり言い方したりが上手くなった気がする。今コントやったら以前より上手そうですね。何というか幅が広がってる気がする。この幅というのは自分の中で許せる範囲というか、そういうのが緩々になってる感覚ですね。


辞めてから考え方も変わったような気もしますね。
最近は、肩書きって超大事だなって思うし、お笑いやってた頃に足りてない事ややるべきだった事が素人目線から充分過ぎる程よく分かる。

あと、世間一般の目がこんなにもお笑いに興味ないんだなあって事もよく分かるようになりましたね。
そんなのはやってる時から分かってたはずなんだけど、辞めてみると容赦なく分かるというか。
この一年であらゆる世界が凄く変わってしまったから、ましてやニッチな今の東京のお笑いライブシーンがどんなんなってるかとか全くわからないけど、素人としてはネタとかどうでもいいよとか思っちゃいますね。
ネタ見るより、ギャグ見してくれ!有名人のモノマネ見してくれ!心に残るフレーズくれ!特技見して!とか思っちゃいますね。それで気になったらネタも見てみようかなってなもんで。


で、こんなのは前からそうだったんでしょうねえ、と分かるというか。
僕は物語が好きだからネタが好きというか。そんな僕でも今では初見の人は上記のように思っちゃいますね。





とか何とか冷めたような事を言っているけど、多分僕は今一緒に生活している女性がいるので寂しくないのだと思います。
お笑いを辞めて独り身の生活をしてたら精神がくさくさして、何かとんでもないことをしでかしていたかもしれません。

一緒に生活をしている人が楽しく生活出来るように、もっと直接的に言えば、笑わしたいとか、そんなんでいいんですよね僕は。
それはお笑いやってた時からそうだったような気がします。

特定の誰かを笑わしたくて作ったネタの方が、結果、評価された事の方が多かった。




まとまりのない文章をつらつら書いたけど、何というか、相変わらず金はそんなないけど幸せいっぱいだゼッ!って感じですね。
今日も家の近所で洒落た美味い店見つけてランチ。何となくお茶して、お気にの漫画の最新刊を買って家に帰ってきたら彼女は昼寝。僕はこの文章を書いてる。なんか緩々で平和で楽しいですね。


とりあえずこの先の一年は、普通免許とってみようかなと思ってます。
そしたら教習所のコントでも書いてみたいですね。

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