この前の日曜日に八戸の店行った話

丁度一年くらい前にお笑いイベント制作団体CHARA DEのメンバーと青森の八戸でコントをしてきた。
その詳細は、はてなブログにて『八戸探訪日記』として6話分みっちり書いたので興味があったらぜひ読んでくれろ。


で、この前の日曜日、八戸でお世話になった今川さんが立ち上げに参加したという新橋と有楽町の高架下にあるお洒落な通り、日比谷OKUROJIの中頃に店舗を構える『8base』という店に行ってきた。
そこは八戸のアンテナショップで、店舗の奥にテーブル席がありお酒や料理も楽しめるという場所だった。


クレオパトラ長谷川さんから誘われた時点で、八戸で食べた美味しいものの数々の記憶が甦り垂涎。
18時に席を予約したというので、大江戸線の汐留駅から歩いて向かう。

僕は地図を見て向かっても迷子になるという地図が読めない男で、現地集合というのが不安だった。駅で待ち合わせしたかった。でも人夫々に事情があり、現地集合ということなのだろう。僕は迷子になるのを見込んで17時30分に汐留駅に着いて向かった。
まず地下を通り新橋駅まで行く。そこは難なく通過。あとは高架下を真っ直ぐ有楽町に向かって歩けばいいだけなんだけど、分かっていても反対方向に進んでしまうのがYJが方向音痴と言われる所以である。が、難なくそこも有楽町方面に歩みを進める。やはり新橋は昔から何回も来た街だから土地勘があり、迷うわけありませんな!と独り居丈高。


しばらく高架下を歩いていると、道が細長い上に暗く、ネオンみたいのがギラギラと光り、レーザーみたいので道をピカピカさせたりとにかく電飾の色しかも原色が多い、少し下品というか品のない通りに。
え?この通りにあるのか?如何わしいな。なんかこの通りにある店に入るの恥ずかしいな。みたいな、その通りにある普通の店は通りの下品さに損してるような通りがあった。

そこをそそくさと抜けると今度は真逆、簡潔な照明と壁の清潔さにより静謐さとmodernな空気を漂わした洒脱な通りが現れた。そこが日比谷OKUROJIである。

そして盆暗の顔つきでふらふらしてると、その中頃に果たして8baseはあった。
オープンした時に方々から贈られてきたのでしょう、店頭に胡蝶蘭が沢山並んでいて、なんか歌舞伎町や六本木でキャバクラがオープンした時みたいだなあと少し思った。ウフフ。
外から見ると大分と繁盛していて入りやすく、早速入る。
昨年八戸で飲んだ日本酒などがdisplayされていて、わあ。お値段もお手頃で土産に買って帰ろうかしらむ等と思ふ。


時計を見ると17時40分くらいで、懸念していた迷子に全くならず、随分早めに着いてしまった。
店を出る。OKUROJIをうろうろして洒脱ですねえ。大人の趣がありますねえ等ぶつぶつ言いながら有楽町方面に抜ける。すると暖色系の照明できらびやかに光る居酒屋が並ぶ通りがあり、そこを抜け有楽町に着。
本屋さんでしばし時間を潰そうと思い、長谷川さんに「早めに着いちゃいました」とLINEすると「こっちは大分遅れそうで18時に長谷川で6名の予約してるから先に入ってて」と返信アリ。

まあ仕事の都合で遅れるのだろうけど、長谷川さんは、少し遅れてやってきた方が格好良いと思っている厨二気質なところがあり、それを常々体現しているお方なので、今日も少し遅れてやってくるだろうとは思っていたけどやはり遅れてやってくるんだなと小説の新刊など冷やかしながら思った。

遅れてくるんなら遅れても焦らなくて良いのだけれど、有楽町特有のあの迷子になりやすい感じわかります?その迷子になりやすい感じにまんまと嵌められて少し迷子。焦る。
金曜日の夜に家を出たとき寒く、それからずっと彼女の家にいてそのまま来たので少し厚着をしていて、日曜日は少し気温が高く、雨まで降り始めて湿度がムンムンな感じになるし泣きそうになった。
18時に少し遅れてなんとか8baseにたどり着いたもののまだ誰も来てなくてさらに泣きそう。
オションベンオションベンオションベン僕はオションベンをしたいなあ!と独り言をして、通りに出て彷徨くと、通りにある御手水はお店が配布するQRコードを認証しないと扉が開かないシステムになっていてション。オションベン出来なくてション。勘違いする方がいるとアレなんで一応説明すると、このションはしょんぼりのニュアンスを略して可愛らしく表現したものである「ション」であってオションベンを少し漏らしちゃったというニュアンスでションと言っている訳ではないので悪しからず。

仕方ないのでもう入ろうとズカズカ8baseに入っていくとニュークレープのリーダーが席に座っていた。わあ!リーダー好きだよッ!


ふたりで早速はじめる。
やはりこういう八戸をはじめ青森のお酒を扱っているお店だから日本酒だよねとなり、頼みたいけどよくわからないので、店員さんを呼び「すっきりした辛口のものをお願いします」とオーダー。リーダーは甘ああいのお願いしますとなり、其々別の日本酒を誂えた。
それをちょびちょびやっていると、根本羽衣ちゃんがやってきた。ひさびさにuiちゃんに会ったけど、やはり口数が多く元気で人を明るい気持ちにさせる天性のものを持っている人だなあ!と思ったかというとそんなことはなくて、俺はコイツうるせえなあ!と相変わらず思った。あと会話をなんでもすぐに自分のものにする会話泥棒が激しく、オバチャン気質というかお節介気質というか、以前からそうだったけどサザエさん化が著しく、ほんと賑やかな人だよと呆れた。
uiちゃんは昨年八戸で飲んだ美味い酒、八仙のピンクのやつを誂え乾杯。乾杯した途端に「私日本酒飲めないんだよ」と言うので笑ってしまった。


つきだしのせんべい汁に入れる用の南部煎餅をサバの味噌につけるやつをパリパリしていたんだけど、何かつまみたいなあと思ったけど長谷川さん来てからの方がいいかあと2杯め。3杯め頼もうかなあという頃に長谷川さんがやってきて、色々と美味しいものを誂え宴。色々と頼み、そのどれも美味。お酒も進み結構飲んでしまった。
やはり八戸のものを食べると八戸に行きたくなるものですね。昨年訪れた絶世の美女がいる安いのに大変美味で量も多くサービス満点のお店、章(あきら)にもう一度行きたい。章に行くためだけに八戸を訪れてもいい。というミシュランの三星に該当する項目を携えていそうだ。と、そう思わせてくれるようなお店だ。
また八戸行きたいねえ!なんどと皆で話していると、葵あおいちゃんが仕事終わりで大分遅れてやってきた。このパティシエ小娘も少し遅れてやってきた方が格好良いと思っている厨二なところがあり、いつも最後にやってくる。今日はたまたま本当に仕事終わりで遅れたみたいだけど、俺は疑っている。
ひさびさに見たあおいちゃんは体調が悪いらしく、断酒して2ヶ月くらい経つという。プクーとパンパンに膨らんでいた頬が痩せ痩けて肌も青色LEDを埋め込んだように青白く、笑ってはいけないのかもしれないけど何か笑ってしまった。

そんで、まあ次のお店行こうかーとなり会計をすると、責任者っぽい方がテーブルまでやってきて「今川から聞いております。長谷川様ですね」となり、デザートにアイスクリームをサービスしてくれた。
それも大変美味だった。あおいちゃんが「ミニストップのソフトクリームより美味しい!」と可哀想な子みたいに叫び、ソレこういうお店では全然褒め言葉ではないんだよと窘めた。


リーダーが、毎週やっているニュークレープの配信があるというので一時離脱。
暖色系の照明の居酒屋がならぶ通りで適当な店に入り乾杯。新橋の路上で配信しているリーダーの姿をスマホで見る。ナターシャとデビは楽しそうに配信しているのにリーダーだけ真顔の瞬間が多く笑ってしまった。

長谷川さんが、その通りの暖色系の照明をえらく褒めていたというか何というか、やっぱこういう色良いよねえ!と頻りに言っていた。
僕は暖色系の照明が好きで我が家の照明もオレンジなのだけど、長谷川さんが前にそんな我が家を、染みったれた素寒貧の住む牢獄かよ、西成かよ、みたいな事を言っていたのは忘れない。心境の変化があったのかもしれないね、大人になったねとその一点を見て思う。

何の話をしたか忘れてしまったけど、なんだかずっと楽しかったですね。気安いメンバーなので楽で良いです。また彼女の自慢話をしてしまった。最近の僕の話題といえば彼女との話しかなく、そしてそんな状態の自分が好きです。キャ。
配信終わりにリーダーも合流してしばらく飲み、それじゃあ帰りますかとなり出る。


新橋に向かう途中、落ち窪んだ謎の通路があり楽しそうなのでそこを通る。
ネコニスズのヤマゲンがYouTubeで公開している短編映画のロケ地っぽい場所でなんだか昂奮する。

そこは大通りに面した飲食店の裏側というか、多分従業員口がズラッと並ぶような小路で、換気ダクトや配水管みたいのが剥き出しの暗い小路。しばらく歩いているとuiちゃんが鼻をスンスンさせて「なにやら良い脂の匂いがするのお」と呟き、店の方を見やるとその匂いが排出されてると思われる換気ダクトは叙々苑のもので、うっわ!すげえ!となる。美味いものに対して嗅覚が良いというのは山賊の嗜みである。uiちゃんの祖先は山賊だと思う。



そんなこんなで、新橋駅に着き解散。またあの修学旅行みたいな八戸への旅行したいものです。

帰り、我が家の最寄り駅から二駅前で降りて彼女と電話をしながら帰る。
イッヤー大変に佳き夜でした。

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