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2021~2023作成した小説同人誌装丁まとめ

2021年に最初の同人誌を作って早2年半。その後も数冊の同人誌を発行してきました。毎回頭がリセットされる間抜けさ加減ですが、備忘録も兼ねてこれまで出してきた本の装丁をまとめておこうと思います。(あとはその時の印刷所さんの感想諸々など)

(1)【2021年9月発行】『さいはてに届くベルの音』文庫
表紙カバー:コート135㎏ マットPP
表紙用紙:ヴァンヌーボ スノーホワイト
本文用紙:書籍用紙90㎏
遊び紙:江戸小染はなうすべに
印刷所:おたくらぶさん

表紙はアナログ水彩で描いてもらったものを取り込みました。
カバー下は文庫っぽい用紙について印刷所さんに聞いたところヴァンヌーボをお薦めされました。なお、用紙の色は元々白でベージュ系の色はこちらで作成したもの。裏にはおまけSSを載せました。
大正時代のお話がメインだったので、和っぽい遊び紙を選択しました。

記念すべき初同人誌はおたくらぶさんにお願いしました。カバー下表紙用紙の相談をメールでしたところ、丁寧に返信をもらえました。

(2)【2022年3月発行】『星の数ほど出会いたい』A5
表紙用紙:ミランダスノーホワイト170㎏
本文用紙:書籍用紙70㎏
遊び紙:(巻頭)クラシコトレーシングFS
    (巻末)クロマティコロイヤルブルー
印刷所:おたくらぶさん

キラキラしたラメが綺麗な用紙(分かりにくいけど)。本全体のイメージが『星』だったのでこちらを採用しました。
巻末の遊び紙は夜を思わせる紺色。表紙2・3の側もラメがキラキラしてます。

二冊目の本もおたくらぶさん。今回表紙はてんぱるさんにて素材を購入しました。また今回は絵師様にカラー口絵を描いていただきました。いろいろな姿の推しを五人並べていただくという神仕様な口絵です……見返すたびにニヤニヤします。

(3)【2022年5月発行】『なつかしい君に』B6
表紙用紙:マシュマロ180㎏ マットPP
本文用紙:書籍用紙クリーム
遊び紙:クラシコトレーシング ピンク
印刷所:コミックモールさん

表紙は淡い色調が素敵なアナログ水彩。いつも美しいイラストを描いてくれる絵師様に感謝です。タイトル文字ははじめてCanvaを使って作成しました。


『桜』のイメージなので遊び紙はピンク。


今回、webで連載していたものの再録でボリュームがあったため、B6二段を採用。最初の文字だけ大きくするドロップキャップは、どこかで見かけてやってみたかったものです。

今回の印刷所さんはコミックモールさん。独特の入稿方式と聞いていましたが、説明通りに進めれば特に問題なかったです。ただ入稿後の連絡が噂通り本当に何もなかったので不安になって電話してしまいました(汗)。けれど丁寧に応対していただけました。一点残念だったのは、文字の一部にブレ?があったことです。pdfの段階では問題なかったので印刷上の理由なのでしょうか……

(4)【2023年6月発行】『季うつろい 恋かさなる』文庫
表紙用紙:サガンスノーホワイト170㎏
本文用紙:淡クリームキンマリ62㎏
箔:レーザーセレクト(透明)
遊び紙:(巻頭)タントセレクトリーフ黄
    (巻末)タントセレクトリーフピンク
印刷所:STARBOOKSさん

お話のポイントになるモチーフに箔押しを施しています。


無配の中綴じ本(文庫サイズ)。グラフィックさんに依頼しました。

今回サガンというざらっとした独特の質感の表紙用紙を使いたかったので、用紙の種類が豊富なSTARBOOKSさんに依頼。最早割で9,300円ほど安くなりました。(締め切りはメチャメチャ早かったですが…)
また今回、表紙はデザイナーさんにお願いしました。モチーフを箔押しにするアイデアはデザイナーさんの提案です。
推しカプの色も効果的に表現していただきました。

(5)【2023年6月発行】『いつでもどこでも愛したい!』A5
表紙用紙:LKカラーライトグリーン180㎏ クリアPP
本文用紙:淡クリームキンマリ72.5㎏
遊び紙:トレーシングペーパー星くずし ピンク
角丸加工
印刷所:プリントオンさん

角丸加工が可愛い。『リンゴ』がポイントとお伝えしたら予想できないファンシーな表紙になりました。
表紙用紙が裏面もグリーンでとっても可愛いのです。

プリントオンさんの『わくわくドキドキデザインセット』を利用しました!
全体的にポップでちょっとおばかなR本だったので、そのノリで表紙もすべてお任せ。
発注書に書いたことをあまり覚えていないのですが、「ポップで可愛い」「テント」「チューリップ」「りんご」が作中に出てくるは入れた記憶があります。

こんな感じで来る。本当にわくわくする……

正直、最初見た時は「うう~ん???(なんかイメージ違う?」ってなったのですが、段々なじんできてイベント当日にはすごくお気に入りの表紙になっていました。
今回ノベルティにしおりをつけているのですが、こちらはジュエルペーパーという傾けると色の変わるものを採用しました。ちょうど黄色とピンクという推しカプ色に変化する紙があったので……この用紙はいつか表紙にも使えたらいいなぁ。

(6)【2023年11月発行】『舞うは雷』文庫
表紙用紙:きらびきほそぎぬ
本文用紙:書籍用紙72.5㎏
遊び紙:TS-1(紺)
箔押し(つや消し金)
印刷所:HOPE21さん

(ブックカバーついています)タイトルと年齢表記の部分箔押しです。
きらびきほそぎぬの紙質がお気に入り。

こちらの表紙もデザイナーさんに依頼しました。表紙の負担がないのはセンスの乏しい人間にはありがたいですね。けれど的確に希望を伝えることの難しさもひしひしと感じています。
今回はデザイナーさんがこちらの言いたいことをよく汲み取って下さり本当にありがたかったです。


以上、2023年までの発行同人誌まとめでした。
あまり手慣れた実感はないですが、「手を抜くとこ」を程よく身につけた気がする……(いいのかな)
今後ものんびりと自分の好きな形で本を生み出していけたらいいなぁ。

お付き合いくださりありがとうございました。

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