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2021年 生まれて初めて小説同人誌をつくった話

2022年がはじまりましたね。皆様昨年はどんな一年でしたでしょうか。
私はといえば一昨年からどっぷりとハマっていた某漫画(もはやぼかす意味はない)、読む・見るだけでは飽き足らず自分で二次創作を書くまでに至り、なんとはじめての同人誌を作ってしまいました。
それまで【本を作る】世界など、全くの未知であった自分が新たな世界を知り、一歩踏み出した記念すべき年です。(大袈裟ですが)
ここでは私のぐだぐだな「初めての本づくり」の記録を書き残しておきたいと思います。もし万一にでもこれから本を作りたいという人の一助になれば、幸いです。

【私の二次創作の歩み】
2019年12月 子供に薦められて録画していたアニメを見る(推しが確定)
2020年1月   漫画を読みたくなるがそのころどこも品薄。結果全巻揃ったのは3月。そのころから並行してpixivにて二次創作を読み漁るようになる(もともとpixiv愛好者)
2020年6月  オタク専用Twitterアカウントを作成
2020年9月  推しの誕生日にどーしても我慢できずに短いお話を書き、こっそりpixivに投稿する
➡ そこから箍が外れたかの如く、二次創作を量産。合わせてTwitterでの交流が深まり、ありがたい出会いをいくつもいただく
2021年2月頃?推しカプのwebオンリーの開催を知る
「で、出たい!!」
しかし異常にビビりなので、どうしても一人でオンリーに参加する勇気が出ませんでした。仲間が欲しくて相互さんにそれとなく参加するか聞くという小心者っぷり。その中で一人「参加するよ」と堂々と言っている相互さんがいまして、彼女なら私のすべてを任せられる!と思いながら一緒に出てもいいかと聞いて……そこからすべてがはじまったのです。
ちなみに彼女は本当に『すべて任せられる』スーパー有能女子だったので、現在進行形で非常にお世話になっております。いつもありがとう。

このオンリーで私は一つ夢があったのです。それが自分の本を作ること。

もともと空想大好き人間でした。漫画やアニメにはまりだしてからは自分の推しキャラとの妄想小説(所謂夢)を頭の中で文章化してはニヤニヤしたり。でも書いてみようと思ったことはなかったんですよね。
この作品に出会えて、こんなに世界が広がった……その集大成を形に残したい。そういう気持ちがずっとありました。

ネットで【同人誌 小説】とかで検索すると色々出てくるんですけど、その中で『3万字あれば本は出来る』みたいなことが書いてあったんです。それで私の中のハードルはぐっと低くなりました。
中~長編を書くのは苦手なので短編の寄せ集めにすることに。さらにpixivに載せていたお話を一編再録+加筆して入れて負担を軽減しようと試みました(結果そこまで軽減されなかったけど)。

「あっこれならいけそう……よし!出す!」

【印刷所決め】
ものすごーく時間がかかりました。何しろ知識ゼロですから……
考えていたのは
・お値段は出来る限り安く
・文庫サイズ(カバー付けたい)
って事だったんですけど、
【同人誌 小説 少部数】とかで出てくるおすすめ印刷所さんのサイトを片っ端から見る。それで何となくの知識や雰囲気をつかめた気がします。
・文庫版は高くなる
ってことを学びました(あれ、文字にすると大したことない💦)。
あとは素人もいいところなので、とにかくサイトが見やすい分かりやすいってことも重視していました。初心者向けでないところは候補から外しました。
最終的に決めた印刷所さんは『おたクラブ』さんです!わぁ~!👏🏻👏🏻
ここはとにかくお値段が安かったのと仕組みがシンプルで分かりやすかったのです。でも簡潔過ぎないので「えっ?ここは結局どうすればいいの?」ってなるところが少なかった。
実際に使って感じた点は
・問い合わせのレスポンスが早い➡問い合わせフォームで送ると翌日には返事がもらえる。問い合わせした内容については後々記述。
・入稿から発送までが分かりやすい➡早割とかよくわからなくて混乱していたんですけど、おたクラブさんは入稿から7日間!ってはっきりしていたのが良かったです(改定があったようですので要サイト確認です)

これを書いているのは発注から数か月たったところなんですが、あれからおたクラブさんは大幅にサイトがリニューアルしました。実は個人的にはまだ慣れません……近々もう一度利用しようと思っているので追記できることがあれば書きたいと思います。

では先に私が作った記念すべき初本をご紹介します。
じゃぁ~ん!こちら。はいどん😆❤️

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わー……相変わらず画質が悪い💦ごめんなさい😢

(カバー) コート135kg マットPP
希望通りのA6文庫サイズです。
【カバー表紙】
文字書きが最も悩むのがここじゃないかなと思います。絵なんて描けないんじゃ。
今は素材がたくさんありますので、規約をよく読んで利用すれば素敵な表紙に出来る!

センスは……がんばろう!(ほかの方の装丁や表紙を見ていると何となく正解が見えてくるような)
今回仲良くしていただいてる相互さんにカバーイラストを描いていただきました。短編集でしたが共通のテーマとメインとなるお話はあったので、その雰囲気を見事に表現していただいて感激しました。

やっぱり絵を描いてもらえるって嬉しいですよね。

ただ表紙依頼も初めてだったので、私が流れを分かっていなかったのは絵師さんに申し訳なかった💦
表紙絵のイメージ伝えればいいかなくらいの認識だったんですが、実際のところは
・入稿までのスケジュール
・印刷所
・テンプレート
・構図などのイメージ
この辺りを相談しました。
私の場合ですが、その本のイメージと合うかというのは大前提なのですが、慣れないうちはお互いある程度知っている方にお願いをした方が安心な気がします。相手の関係性+どれほど同人誌作成に慣れているかというのもあるかと。
今回表紙を描いてくれたお友達はなんとアナログ水彩でそれはもう美しいイラストを描いてくれたのです。
対する私は編集のへの字も知らないド素人……。
彼女の世界を壊さないように完成できるかめちゃめちゃドキドキしました😂
優しい雰囲気を大切にしたくて調べたところ、マットPPの感じが良さげだな~と思い採用。しっとりめの手触りがとても素敵な仕上がりになりました。
いただいたデータを印刷所さんのテンプレートにはめ込んで、タイトルを入れて表紙は完成です。
それまで文章を書くことしかしてこなかった自分が表紙作成のために使ったのはメディバンペイントです。
友人で既に本を数冊出している子に相談して、無料で使えるお絵描きツールということで教えてもらい速攻でPCに入れました。
表紙のタイトルも全部メディバンのフリーテキストを使用しています。
タイトルの文字を少しずらしたり、タイトルの下に黒の薄枠を入れるなどすべて調べて恐る恐る使った小技です。不慣れ感をほほえましくご覧くださいww

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(本体表紙)
ヴァンヌーボスノーホワイト
(本文用紙)
書籍用紙90kg モノクロ
【本】
カバーをめくった先の表紙は、商業誌のような雰囲気にしたかったのです。
オマケ漫画とか小ネタみたいなのをひっそりと入れたかったので、裏面には短いお話をちょこっと書きました。
紙の種類についても全く分からなかったので、おたくらぶさんにメールで相談したところ「それならヴァンヌーボなんかいいですよ~」と教えていただきました。
この商業誌っぽい枠はてんぱる様の有料素材です。ちなみにこのベージュのクラフトっぽい本体の色も素材です(紙そのものの色ではないのでご注意)

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この右側の白い色がヴァンヌーボそのものの紙色ですね。ざらっとした質感は商業誌っぽくて思った通りでした!
遊び紙は「江戸小染 はな うすべに」というもの。
ヒロインの女の子のイメージで選びましたが、可愛らしくていい感じです。
今回、文庫本としては厚みが足りないなと思っていたので、紙の種類は書籍用紙の中でも厚めの方を選びました。要は本っぽい体裁になるくらいの厚さが欲しかったためです。
今考えるとやっぱりこの紙だと若干厚くて捲りづらいですね。ボリュームがないので読む分にはギリ耐えられるかなと個人的には思いました。
【本文について】
印刷所さんがめでたく決まったところで、次に直面するのがこれです。
Twitterやpixivでお話を投稿する場合って文章を打つツールさえあればいいんです。私はほとんどスマホで書いているので、カウントメモというアプリを利用しており、それさえあれば何の苦労もありませんでした。
(書いたものをコピペして貼り付けるだけ)
本文についても、書いた文章をスマホ版word(無料)の中に入れたA6(文庫サイズ)のテンプレートにコピペしたら出来上がり。
テンプレートは栄光印刷さんが配布しているものを使いました。こだわりのある方は自分の好きな形で文字数や配置を調節していくのだと思います……えぇっと、私はまだその領域に到達していない(汗)。でも栄光さんに限らずネットで無料ダウンロード出来るテンプレートでも充分ちゃんとした形になるかと思います。
テンプレートに貼り付けたものはしっかりチェックが必要です。横書きのものが縦書きになるので色々と変わっています。英数字や「!!」「!?」の記載、改行のタイミングなどなど。これで最終的なページ数が分かります。ページ数は背幅の計算上必要なので、早めに確定できるならその方がいいです。

【目次・奥付】
本を出す時、必要なもの。普段は考えない。
煮詰まった私は結局前述のスーパー有能女子に相談し、結果全てやってもらいました……Oh……
結果ものすごく私好みの目次・奥付を作成してくれて感動です。
本当にありがとう💓

【入稿】
なにかあったらいつでもやり直せるようにめちゃめちゃ締め切りに余裕をもって入稿。入稿については印刷所さんの案内通りにやれば問題なかったです。翌日には確認完了作成に入りますというメールをもらい一安心。
そして予定通りに大きな段ボール箱が自宅に届きました。

感動の一言ですよ……自分の本が目の前に。
秘密基地を作るのと同じような感覚のワクワクと言いますか、自分の好きが形になるのは幸せなことですね。
結果、それ以降もちまちま本を作り続けていますww

その時のお話はまた次の機会に。
長い記事を読んでくださりありがとうございました!


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