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THE SECONDを見終えて連連と

Twitterで長々書くより、こっちの方が後で見直せるのでこっちで書きます

TVerで改めて4時間見終えた感想として
「昔テレビで見てたヒーローがまた頑張って俺達に元気を与えくれてる」そんな感じでした

番組終わったと同時に笑いながら嬉しくて、でも皆どこか苦しみながら戦いながら、いつか報われると思いながらマイクを前に立ち続けてそれが笑いに変わりその人達の頑張りに泣きそうになりました

参加資格は結成16年以上との事で、自分は昨日の出場者は全員一度はネタを見たことがある方々でテンダラーなんてもう28年も続けてるのが衝撃

あと演出が色々エモい。漫才を続ける苦悩がサンパチマイクに型取られ、M-1と違って長いトンネルを「2%」の出囃子と共に抜けて漫才をする様美式

特に決勝のOKAMOTO'SのBROTHERは痺れた…

出演者のPVもチャンスを物に出来なかった苦悩と漫才を続ける理由、そしてコンビ名を呼ばれた時のあの写真が何より風格を表す格好良さが存分に出てた

そして、今回はお客さんが審査員でプロの視点とまた違ったリアルな評価が生放送で届けられる

そんな激戦を繰り広げギャロップさんが優勝。マシンガンズの点数でわかりきってたけど優勝おめでとうございます

ここからはネタの感想

金属バット
独特としか言えない笑いが最高のスタートを出してくれて、ことわざの羅列をズレや偏見を混ぜて一発一発笑わしてくれて、月とスッポンを佐賀県と滋賀県を表したり、特に飛んで火に入る夏の虫=ワクチンは飲んでた麦茶を吹き出してしまったり、ちゃんと6分で終わるようにアドリブなのかどうか分からない度胸が圧巻もっともっと見たかった

マシンガンズ
この大会に一番ふさわしい漫才師
ランジャタイを破り初戦の金属バットを「未来がある」と実力を認めようやく掴んだセカンドチャンス
今まで貯めてた苦悩、葛藤、クソみたいな茨木と千葉の営業をアドリブやそれを払拭する手を上げたツッコミ
もう爆発したら止まらない止まらない今ここがマシンガンズの独壇場

何がすごいって漫才って賞レースだと本来台本通りに進めるのに所々相方の調子とかテンションに引くってのを割って喋って笑いを取る度胸が強かった
そして結果が2点差で金属バットを打ち破りマシンガンズの勝利
松本さんがマシンガンズを金属バットと間違えてしまうハプニングだったり、それを次の掴みで使うマシンガンズはやっぱりベテランでした。初戦から最高の戦い

スピードワゴン
爆笑オンエアバトル時代から応援してM-1で一度出てそれからバラエティー番組で司会を務めたりして順風満帆なイメージだったけど漫才師として世界に入り、やっぱり自分達で考えた漫才で笑わせたい気持ちは常にあり四季の恋愛ネタでは以前の【甘〜い】を使った漫才ではなく小沢さんの世界観を副音声でお届けする井戸田さんのキレイなツッコミ。井戸田さんが小沢さんの世界に入ってからの井戸田の経験値をネタにして大爆笑
マシンガンズとは違って綺麗に見せる漫才でしゃべくりではない新しい漫才師で格好良かった

三四郎
小宮さんの歪んだ性格とファッションサイコの相田さん
お笑いファンにしか分からないワードやネタばっかり連発するが審査員はそれを熟知してる芸人大好きな一般人でこちらもスピードワゴンと負けず大爆笑
突然のキングオブコメディはマジで反則級に笑ったw
その後の警察に捕まり終えているもバッチリだし、きっと今野さん嬉しかっただろうな…

ギャロップ
まず感想の前にこの試合に関しては全くどんな試合になるか分からないし本当に楽しみな試合でした
同じ吉本で同じ関西で舞台に立ち、しゃべくりのギャロップと一発一発のボケが強いテンダラー。もちろん両者ともずっと前から見てるコンビなだけにハラハラしてました
先攻のギャロップはハゲを売りに客に髪が多いといじる所から始まりカツラを付けるタイミングでテンポよく会話をし、林さんがずっと一人劇場を続けながらも良いタイミングでツッコミを入れる毛利さん。一定のリズムを続けながらもカツラのピンチをピンチとして捉えたりなど笑いが続き最後の「じゃあカツラやめろや!」「…おう」が無事オチに付いて最高でした

テンダラー
もう、むっっっかしから知ってる知ってる$10
ビートたけしさんも認めた漫才師。コミカルに動きのキレがある浜本さんのボケに強くツッコむ白川さん。こちらもテンポの良い漫才でボケのラッシュがキレイに決まる決まる。掴みで若者に媚びるような動きだったり、ヒーローインタビューでの噛まずに流れを作りそこからのボケでキレイに落とす。やっぱりテンダラーって面白いと思えるベテランの漫才でした


超新塾
一番違う意味で新しい風を吹かせた5人組
レッドカーペットであれだけショートなネタを続けたからこそ安心感のあるネタで、映画の予告ネタは本当に一体感があり、これはもしかして良いところまであるのでは?とも思えた。アイクさんがいることにより個性が更に濃くなりそれでも纏められる超新塾の絆が良かったしもっとテレビで活躍してほしい新しい【漫才師】でした

囲碁将棋
こんなネタをやりたい。作りたい。一番理想な漫才師
特に変な始まりではないけど、生意気だなとか色々ツッコまれ3分位からエンジンがかかりWボケWツッコミが更にヒートアップし会場がドッカンドッカン
このネタの続きが見たい漫才師もいれば物語のようにキレイに終わる囲碁将棋のような漫才師もいて終わった後拍手してました


1回戦を見た感想はプロとは言え4時間と言う大掛かりなフジテレビの全国生放送で更に賞金1000万、あの日掴めなかったチャンスをもう一度狙うけど、どこかしらハプニングがあるかもしれないのに全組それもないし全組優勝してもおかしくない位クオリティーが高い漫才でこれまでの積み重なった経験が味方してくれてる人達で最高の1回戦でした


長々書いてるので、もしここまで読んでる人がいたら一旦休憩しましょ


2回戦
マシンガンズ
マシンガンズも会場の審査員も緊張がほぐれたのか自由きままに漫才が始まり

掴みで松本さんに金属バットと間違えられるハプニングやエゴサーチで金属バットの試合をネタにしたりアドリブでまたお客さんの心を掴みながらも今度は互いにコンディションが悪いと愚痴をこぼしても爆笑

すごいよ…噛んだり流れが悪くなると焦って悪循環になると思いきや度胸と経験値で更に乗り越えて笑いに出来るんだぜ…ヤフー知恵袋の事をバカが質問してバカが返答するワードは思いっきり笑っちゃったww
最後に自作自演でマシンガンズを褒めて笑いを取りアンバランスながらも最高の出来

三四郎
弟子入りのネタで、またまた小宮節炸裂で会場も大爆笑しかも今大会の事さえネタにしたり、M-1でウエストランドが優勝したときの小宮の動きを再現する所が本当にどんな物や出来事でも漫才のネタに昇華出来る技量は称賛物です。悔しいのは後半が1回戦よりも落ちてたのが悔やまれます…キングオブコメディ並みの強いワードを期待しちゃいました…

囲碁将棋
副業のネタでそれは完全に舐めてるってwそんなスタートでよくあるお店の細かいデティールまで仕上げて笑いを取りながら、でも後半はボケが入れ代わり大学病院の売店だったり、制服店を公務員とかチョロQとかで表すワードセンスがすごい好きでした。細かい所まで見てそれを何かで例えるこのセンスを漫才に活かせる台本を作りたいです。オズワルドとはまた違って最高のしゃべくりネタでした

ギャロップ
電車のストレスを題材にした漫才で、こちらも1回戦同様テンポもよく細かい所まで見ており、それの解決策が日差しが強いから向こうの相手側に眩しいアピール、でビルが来たらほっとした顔するwおじさんを席に譲る下りがよく噛まずに出来るのがベテランならではの武器と関心。あとガソリンスタンドの声量は何回やっても笑っちゃうw
あれだけ早い関西のしゃべくり漫才をキレイに落とす完成度は高かった
そして結果発表ではまさかの同点しかもマシンガンズと同じ284点
誰もが予想だにしなかった点数で決勝戦がこれまで以上にハードルが高くなる展開
決勝は先攻マシンガンズ後攻がギャロップ
そして会場でウケまくる林さんの後ろの頭


決勝戦
マシンガンズ
まさかのネタ切れ宣告www一気に心を掴んだね…
特に「事実上の決勝戦は終わりましたから」
本人達もここまで来れるとは思ってなかったらしいしお客さんも緊張取れて爆笑スタートww

そんな状態でも、これまでのトークスキルと度胸、持てるものは全て出し切るかのようにあっと言う間の全力の6分漫才。そりゃあジャンプも高くなるわw会場と一体となった素晴らしい即興性もある漫才でした

ギャロップ
いやもう前半から後半に向けての3分間ツッコミが入る隙を与えないプロの料理人になる林さんの細かい一人芝居、掃き掃除、皿洗い、でもちゃんとタレをチュパってする顔で笑いをとり淡々とエピソードを作っていき最後に壮大なフラグ回収の

ギャロップ「「パン!!??」」



松本さんも言ってた通り溜まりに溜まった笑いの力をドーン!!と落とす展開は拍手喝采、抱腹絶倒
本当にどっちが勝つか分からない展開(TVerの生放送で見てたからもう知ってる)

そして結果発表ではマシンガンズがまさかの246点w
「低くないですか???」
松本さんも「まだ分からんやろ!もう分かったけど…」
もう優勝者は決まっちゃったのにそれでも続ける番組の進行と会場で落ち込み始めるマシンガンズ

その後東野さんがギャロップに「マシンガンズの得点いかがですか?」と聞かれ

林「えー嬉しいです」

そして毛利さんのパーン!としたツッコミ
完璧すぎて涙出ちゃいました

で結果は276点でギャロップの優勝

マシンガンズのような即興性もある漫才
VS
最後まで丁寧に作り上げたしゃべくり漫才

とお互いの武器を存分に出し尽くす決勝ではあんなにマシンガンズで笑ってた一般人の審査員も意外とネタとして判断する所があって面白かったです

エンディングでは感動と言うより笑いに包まれる形で

最後に林さんが「夢くすぶってる皆、夢あるよ〜」で最高の言葉で締めてくれました

参加組数が133組と一見少ないように見えますが、何も結果を残せず15年が過ぎそれでも本心はそうじゃなくても笑わせたい人がいる理由で漫才を続けられてる方々がこんなにもいるってだけでも素晴らしい事だと思います

最初は大丈夫かフジテレビ?と思いましたが全く良い意味で期待を裏切る最高の番組となりました。これからも今、全盛期として頑張ってください


本当に激戦を勝ち抜いたギャロップさん優勝おめでとうございます。そして準優勝のマシンガンズはじめ参加された芸人の皆様、きちんと評価をした審査員、番組の方々本当にお疲れ様でした






最後にこれだけ言ってこの記事を終わりにします








パンが一番美味かった

〜完〜