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【カラーリングの自由研究#3】パフォーマンスを突き詰めた先にカラーリングあり!?

どーもしーなありさです。
今回は【カラーリングの自由研究】と題してしーなさんが気付いたカラーリングのあれこれを書きながら、自分なりに考えたことをまとめていく不定期更新シリーズとなります。
書いていく内容はしーなさんの個人的な感想とかなので一意見として大目に見てやってください。
この題で記事を書くのはなんと2年ぶり。前に書いた時よりも少しはカラーリングに関しての知見は増えている…ハズ。踏み込んだことが書けるように頑張ります汗

今回は「パフォーマンスを突き詰めた先にカラーリングあり!?」と題して考察等書いていきたいと思います!


パフォーマンス重視のカラーリングがより過激に

マット塗装を施したRB12

レーシングカーは「走る広告塔」と呼ばれるようにスポンサーの宣伝媒体として1970年代辺りから利用されるようになり、時代の進歩に合わせて様々なカラーリングが生まれました。
そんな中で2016年のレッドブルレーシングはRB12に対して艶消し塗装を採用しました。これには車両の軽量化と空力性能の向上効果があると言われています。軽量化の部分ではレギュレーションで定められている最低重量になるべく近づけるために塗装材料を突き詰め、空力に関しては細かなところは自分では理解が出来なかったので割愛しますが空気抵抗が減って燃費性能が向上するというのが主な効果みたいです。実際調べてみると競泳水着や旅客機などでも利用されてその効果は実証されているみたいでした。
そういった効果がレースの場でも認められたのか今ではトップ3チームを始めほとんどのチームで艶消し塗装が採用されています。

しかし昨今のF1の最低重量のレギュレーションは厳しいものとなっており車両の性能を上げようとすれば車重も増えてしまい、それに対応するべく軽量化に尽力するものの安全基準を満たしながらの軽量化には限度があります。だけどそれに対して予想だにしない一手が打たれました。それがカーボン剝き出しの無塗装です。

塗らないという選択。無塗装で軽量化!

先日発表されたメルセデスの2023年の新車「W14」。発表された姿はとても衝撃的でした。一見すると2021年の「W12」ように黒を基調としたカラーリングに戻ったように見えました。しかしよく見てみると…

ここまで剝き出しにするとは…

塗られているのはマシン上部とマシン下部のラインくらいでカーボン剝き出しの無塗装部分が車両の8割くらいを占めていて、ここまで軽量化を推し進めてきたメルセデスに驚きが隠せませんでした。
メルセデス以外で大胆に無塗装部分を増やしたチームとしてはアルファロメオの「C43」があげられます。昨年の赤と白のカラーリングから赤とカーボンのカラーリングへ変更されました。個人的にはオシャレな感じがして好きな1台です。

アルファロメオの「C43」赤とカーボンがオシャレ!

2022年に車両レギュレーションが大きく変わったF1。シーズンを通して車両重量の制限に各チームから厳しすぎるという声が多く見られました。その影響かシーズン途中に行われるアップデートで車両の塗装エリアを減らし軽量化を行うチームがいくつも見られました。

アルピーヌA522
ウィリアムズFW44
アストンマーティンAMR22

このように無塗装の部分が徐々に増えつつあるF1。
ただこれだけ主流となり始めている無塗装というのはマシンにどれだけのメリットを与えるのでしょうか。

色々調べてみましたが自分ではF1の塗装に関する情報は得られませんでした…。ここでは市販車の全塗装に必要な重量を参考に見ていきましょう。
今回もぺいんとわーくすさんに掲載されている内容で見てみると一般的なセダン車両で3.6kgの塗料が必要とされているようです。そこから色によってシンナーや硬化剤などを入れたりしていくと7~8kgになるようです。ですがそれは車両に吹き付けるための塗料の総重量がその重さになるだけで、車両にいきなり7~8kgの重りが乗っかるわけではないです。
上で出来た塗料を車両に吹き付け乾燥を行います。その際にシンナーなどの溶剤が蒸発していき最終的には1.5kg程になるようです。
だいぶ端折った説明なので全然説明になってないかもしれませんが、イメージだけでも出来ればと思います汗
それとF1ではより塗料も大掛かりなものになっていると聞いた時もあるので上記通りのものではないと思うので実際の塗装重量はもう少し大きいかもしれません。
なので1kg~3kg程の影響があるかもしれませんね。

まとめ

第3回目になるカラーリングの自由研究、いかがでしたでしょうか。
カラーリングは広告として機能したりブランドを確立させたりするものだと思っていましたが、こうして調べてみるとまた違うカラーリングの一面を知れました。

今後車両重量に関するレギュレーションが緩和されない限りは無塗装が主流になっていくような雰囲気が感じがありますが、モータースポーツはあくまで「スポーツ」なのでパフォーマンスを追求していくのは当たり前の世界。チーム側の努力がカラーリングにも表れてその本気度を感じることが出来ます。
しかし毎年カラーリングを見るのを楽しみにしているしーなさんとしては無塗装をカラーリングとしてまとめてくる技術や発想を見て学びがあると同時に、モータースポーツの最高峰F1から「彩り」が減っていく寂しさを感じます。
レーシングカーが「走る広告塔」であり続ける限りマシンから色が無くなることはないと思いますが、これからパフォーマンス重視のカラーリングはどこまでいくのでしょうか。

これからも不定期に【カラーリングの自由研究】と題してカラーリングについて自分なりの考えや気づいた点などをまとめていきますので興味がある方は次の記事も見て頂けると幸いです。

では次の記事でまた会いましょう!

ソース元

ナショナルジオグラフィック:サメ肌を飛行機の翼に付けてみたらすごかった
ベストカーWeb:はたしてスバルSTIのサメ肌塗装は効果があるのか? 生物を真似たクルマの新技術がトレンド!!
乗りものニュース:「サメ肌」まとったボーイング777出現へ どんなメリットが? ルフトハンザカーゴ貨物機
ぺいんとわーくす:よくある質問

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