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毎日がんばるおまんじゅうの5ヶ月

 ひとり娘はもうすぐ産まれて半年になる。日々成長と変化にあふれており、毎日愛おしくてたまらぬ。
 めちゃくちゃな可愛らしさであるため、天使って言っちゃう。ありふれた喩えだけど、これは言ってしまう。ぼくらの赤ちゃんは、地上の生命のことわりを外れたやべぇパワーを持っている。ベビーカーや抱っこひもで出かけるとき、道行くひとやスーパーのレジスタッフさんとか、みんな見てゆくもの。なんなら声かけてくれたりするもの。天使すぎて。

 もうすぐ半年だ。すごいなぁ。
 ちょっと前やっと寝返りがうてるようになったと思ったら今は離乳食をたべたり、自分でコップを持って白湯を飲んだりできる。すごい。毎日思う。まだ産まれて1年経ってないのにいろいろ出来るようになりすぎでは!?
 見てると、赤ちゃんが自分自身で手をぐっぱしたりいろんなものをつかんだり嘗めたりして、少しずつ手の使い方やものの質感や性質を学んでいっている。
 離乳食をくちに含んで飲み込むことなんていつ覚えたのだろう! 最初は顔をしかめていた野菜も、次食べるときには笑顔でたいらげる。
 最初号泣して手がつけられなかったベビーカーも、いまはお気に入りの乗り物となった(時間制限はある)。

 いろいろあったけれど、とくに印象的なのは寝返りをうったときである。
 最初はなかなか自分のちからで仰向けからうつ伏せへ移行できず、身体をひねったまま「うぅ~~~~」と唸っていた。寝返りができそうで出来なくて泣き出してしまうこともあった。
 毎日一生懸命なのである。寝返りをうてなんて誰にも言われていないのに、自分の意志で全力でがんばるのだ。
 毎日チャレンジして、あるときごろりと寝返りがうてたとき、ぼくはそのとき仕事で見れなかったけど、奥さん曰く、「できた!」って顔してたって。うつぶせで顔をあげて、ぱっと笑顔を見せたそうだ。むちゃくちゃかわいいし、話だけで「がんばったねぇ~~~~」と心臓が爆縮する。
 でもうつ伏せになったそのあと、そこからどうしていいかわからないのか「うぅ~~~~」と唸って、顔をあげていられず、ぺしゃんと崩れおちてしまう。でもまた腕をつっぱって顔をあげる。それを繰り返す。やがて泣いてしまうけど、こっちも泣いてしまいそうだ。一生懸命がんばってやっと寝返りができたあとも、そのあとまだ何かしようとしてがんばるのだ。そして、悔しくて泣くのだ。がんばってそれでも出来ないことがあるからだ。でも、まったく諦めていない泣き方なのだ。

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 そして今はもう眠りながらでも余裕でごろんごろん寝返りをうつ。その代わりにまた新しいことをやろうとし続けている。

 赤ちゃんが、可愛くて愛おしいのは、見た目がもちもちしてて可愛いからだけではない。生きることにむちゃくちゃ本気だからだ。だから今が最強にカワイイし、明日はもっとカワイイ。
 そんな怒濤の毎日だから、一日のおわりに娘が眠りにつく様を奥さんといっしょに見届ける時間がとても好きです。
 毎日、サイコーの映画のエンドロールに入ったときのような満ち足りた余韻が残り、やばい。今日もさっき見届けた。
 ああ、明日もやばいんだろうな。

#育児 #赤ちゃん #寝返り

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