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“はたらく”に関する気づき🇯🇵🇸🇬

もうすぐシンガポールにきて3ヶ月。普段の生活や仕事環境には慣れてきまして、来た当初よりは英語が聞き取れるようになってきたのではないか…?と思っているところです。こうなると次は仕事での課題を自覚し始めまして、非常に伸び代を感じる毎日を過ごしています😇
今回は私なりに感じた日本と海外の”はたらく”に関する気づきを書いていきたいと思います。きっとまだまだあるはずですが、まずは3ヶ月時点での個人的な感想と思って読んでみてください🙆‍♀️


「仕事」に対してお金が払われている意識

海外では日本のようなポテンシャル採用の考え方はなく、ポジションやジョブディスクリプションありきの雇用が基本です。採用されてもスキルが見合わなければ試用期間で終了のケースも多いですし、組織構成が変わったり成果が出ていない場合普通に解雇されます。特定分野のプロだからこそ会社に雇われ、給与をもらっているという意識が強く、会社が従業員を育てる、という考え方はあまりありません。スキルに応じて給与UPの交渉が日常的に行われたり、人の流動もかなり激しいです。あくまでも個人的な印象ですが、仕事に対してやりがいや成長環境を求めるよりも自分の価値に対して適正な対価が払われているのか?を重要視する傾向を感じます。(同僚の1人になんで今の職種を選んだのか聞いたら、稼げるから、の一言でした。なるほど🤔)

日本でも最近は一部で変化は見られますが、まだまだ終身雇用の歴史からくる新卒一括採用やジョブローテーションなどを行う企業は多いですよね。どちらかというとポテンシャルを見込んで仕事<人に対してお金が払われる印象だったので、その点は大きく違うな、と感じた部分でした。

(今回、私自身も人事未経験で赴任してきているので、心の中では新人の気持ちから頑張ります!と思いつつも、対価として給料をもらってるわけなので、あくまでもプロとしてここにいるんだという意識は常に持つようにしています…!)

ただ日本では自分の責任範囲が区切られすぎていない分、柔軟性高く仕事を進められるという風にも考えられますし、どちらが良いというわけではなくそれぞれ良いところと課題はありそうです。

ちなみに、個人的には人間関係のフラットさも役割意識からか…?と思ったポイントです。もちろん仕事上の意思決定のレベルが違いますが、普段のコミュニケーションの中では人と人としての上下関係を感じません。役割に関係なく下の名前で呼び捨てですし、英語に日本語のようながっつり敬語がないのも大きいのかもしれません。(日本人は飲み会の日程調整や場所決めは新人や年齢が下の人の仕事だよね。こっちでは企画する人がやるだけだよと言われたこともありました笑)

Year-end partyはカラオケでした🎤

ワークライフバランス重視!

みんな5〜6時に上がることへの衝撃は何度かお伝えしてきているかと思います。日本での比重が仕事>>>プライベートとしたら、シンガポールは仕事=プライベートのイメージです。仕事もきっちりしつつ、プライベートもしっかり優先します。
日本では女性活躍、育メンなどの男女での働き方や家族との関わり方の違いが話に上がることが多いですが、海外に来てからは聞いたことがないです。お父さんお母さん関係なく子供のお迎えに行き、もし2人とも忙しいならヘルパーさんや他の家族に頼むようです。仕事があるから迎えに行けない、ではなく迎えがあるから仕事を早く終わらせる、という思考とのこと。
一度、働き方に関して日本から来たメンバーが海外のチームに質問をする機会があったのですが、女性活躍の促進に関する質問に対して、(もちろん悪気はなく)質問の意味がうまく理解できないのだけどどういうこと?と返答しているのを見て、とても違いを感じました。

また、年末年始を経て休暇への考え方も違いを感じました。12月、1月はスクールホリデー期間だったり、有休消化の期間も重なり長期休暇を取る人が多いのですが、オーストラリアの同僚で6週間休んでる人がいると聞いて驚きました。この人はいつから休みに入るらしいよ、だからそれ踏まえてスケジュール立てないと、という会話が普通に起こり日本では考えられないな、となったのを覚えています。
まあ6週間はかなり極端なケースだったとしても、1〜2週間とかであればみんな当たり前に休暇をとってるイメージです🤔
12月に入るとホリデーはいつから?😊という会話も増え、休める時には休み、プライベートを楽しもうという雰囲気が素敵だなあと思いました。

(もちろん役割や時期によってはがっつり働いてますし、休み期間は仕事シャットアウト、というわけではなく急ぎの用事には返信がきたりもするので、逆に休みと仕事を区切りすぎてないのかもしれません。)

私自身、ブラックな組織にいたわけではないのですが笑、なんとなく平日に休んで仕事たまるなら精神的に休まない方が楽、と思ってしまう節はありました。でも海外の休暇の感覚を知って、いい意味でもっと気楽に考えてもいいのかも?と少し心が軽くなりました🙆‍♀️

休む時は休んで家族や自分の時間を楽しみ、仕事する時はしっかり仕事すればいい、と切り替えは大切にしつつ、日本人はもっときっと自分を優先して良いんだろうなあと思った次第でした🌞

ちなみに私の年末年始はセブ島旅行でした🏝️

日本での常識は一旦捨ててみる

これは違いというよりは人事領域に関わらせてもらってるからこその気づき、なのかもしれません。
パーソルは現在13カ国に会社があり、国を跨いだやりとりも多くなっています。個人的には母国語も人種も宗教も異なる人たちが同じ会社で一緒に仕事してることがまだ新鮮でとても面白いです。(世界中をつなげる英語すごい…となってます🌏)
雇用法人はシンガポールにあるけれど働いているのはマレーシアだったり、オーストラリアの仕事をマレーシアの方がやってくれていたり、日本の仕事を海外でやったりその逆だったり、同じ方針の制度を全地域に導入を試みたり、といろんなコラボ?があるのですよね🤔
当たり前のことですが、それぞれの価値観に沿って効果が最大化される状態にしていくには法律も文化も習慣も違うということを前提に考えないといけません。
私もまだ日本では…という先入観がどうしても入ってしまいがちなのですが、日本でうまくいっているから海外でも通用する、という考えは一度捨て、どうあるべきか?の理想から、各国・各組織でうまく実現するにはどうしようか?と考えるように頭を切り替えないといけないなと身をもって感じています。

日本人は同質化を好む傾向があると思うのですが、日本でも人による価値観や会社による文化が異なるのは同じだと思うので、ここは海外での学びを日本に帰ったときにも活かしていける部分と思っているところです💪🙂

以上、3ヶ月の率直な感想でした🙌
海外に出てみて、いろんな面で日本のことがよく見えるようになった気がします。きっとまだまだこれから学びがあると思うので、まずは前向きに全力で頑張ります🤣

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