まだ見ぬ世界と私

ラジオからクリスマスソングが聞こえてくることも増え、今年ももう終わりかぁという気分になっています。
でもクリスマス感は例年よりあまりないような気もして、そりゃ外出すること自体が減っているから街の変化にも気付きにくいわなと一人変に納得しています。

自分の身の回りだけで言えば(ライブはほとんどできなかったにせよ)今年も何事もなく無事に終わるなという感じなのですが、ここにきてかつて何度も出演させて頂いていたライブハウスが閉店するというニュースを目にしたりもして、当たり前なことですが時間はどんどん流れていって自分が知っていることもいつかは誰かが知らないことになっていくということが増えていくのかなと淋しいというか感慨深いというかよく分からない何かそんな感じの気持ちです。
勿論逆も然りなんですけどね。
誰かにとっては当たり前の世界を自分は知らない。
でもそんな世界と自分の世界が交わるというか、自分が何かを知って自分の世界に取り込むのが楽しいんですよね。
「取り込む」って何か謎の能力者みたいですが、要は今まで知らなかったことに触れるってことですね。

そんなこともあってかいつからかノンフィクションの本も多く手に取る(端末にダウンロードする)ようになりました。
「自分の世界に取り込むのが楽しい」と先述しましたが、取り扱われているテーマによっては「楽しい」と言ってしまうのも違う気がしますが…
そんな中でも東日本大震災がテーマになっているものを選ぶことが多いです。
恐らく、自分も日本人としてそれを経験してはいるけどもそれはあくまでも大阪からであって、その本来の恐ろしさや悲痛さを知るにはニュースからの情報と自分の想像力だけでは足りないと無意識に感じているからかもしれないです。
ちょっと余談ではありますが、あの地震の翌日に様々な意見を受けながらも予定されていたライブを決行しました。
あの判断が正しかったのか間違っていたのか今更自問するつもりもないですが、その答えを求めているのかもしれないし、そんなこともあって直接的な被害はなかったにせよ自分なりに自分の中で重要な経験をした出来事なのでそれに関してより知っておきたいという気持ちもあるかもしれません。悲しいかなただの好奇心や野次馬根性である可能性も含みながら。
前置きが長くなりましたがそんなこんなで一番最近読んだのは彩瀬まるさんの「暗い夜、星を数えて」。
あれこれと書評なんてできる人間でもないので感想は置いておいて、また少しだけ自分の世界が広がりました。

よくよく考えたら誰かの体験や経験を覗かせてもらえる、共有してもらえるってすごく貴重なことですよね。
同じ出来事に対してでも誰一人として全く同じ経験をした人はいない訳で、本当ならその人しか知り得ないことを誰でも知れるようにしてもらえるなんて。

ライブの感想なんかも同じで、同じライブを見ていても全く同じ目線の人はいないと思うのでそれを感想として誰かの目に留まるようにしてもらえるっていうのは有り難いことです。
是非どんどん呟いたり映えさせたり何やかんやしてくださいね。
その前にライブをしないとですが。

本に関しては他にも何冊か買ってあるので楽しみに読んでいきたいと思います。
と言いながらテレビの見逃し配信をダラダラと見る時間の方が多いんでしょうけど。


いつもありがとうございます。 弦を買ったりおいしいおやつを買ったりします。