拉致被害者家族の飯塚繁雄さん逝去に思う

拉致被害者家族の飯塚繁雄さんが逝去。
私は拉致被害者一括帰国の原則論に拘る日本政府、拉致被害者家族会、救う会、特定失踪者問題調査会の姿勢に反発してきたが拉致被害者家族の飯塚繁雄さんが田口八重子さんと再会できなかった事は無念である。
日本政府、岸田総理はやる気があるのだろうか?

拉致問題に対する、日本政府、拉致被害者家族会、救う会、特定失踪者問題調査会の姿勢に拉致被害者と家族の再会を本気で実現しようという気迫が感じられない。
本当に拉致被害者と家族の再会を実現する気があるならば現行で出来ることを日本政府に求めるべきでは無いのか?

現状で出来ることは本当に無いのだろうか?
拉致被害者一括帰国の原則論に拘っていては拉致被害者と家族の再会を実現するのは何時までも叶わないのではないだろうか?
そうこうしている間に私も既に50歳になってしまった。
拉致問題が横田兄弟、飯塚耕一郎さんの世代まで引き継ぐことになるとは。

例えば、北朝鮮側が生存情報を開示した言われる田中実さんと金田龍光さんの件について日本政府はしっかり対応すべきではないだろうか?
日朝首脳会談が時期早々とならば、せめて日朝交渉の経験がある小泉純一郎元総理を特使として派遣し、田中実さんと金田龍光さんの生存確認とか出来ないだろうか?

生存情報が報じられている田中実さんと金田龍光さんには妻子がいるとも報じられている。
私は田中実さんと金田龍光さんの配偶者が女性の日本人拉致被害者、もしくは、拉致濃厚、拉致の可能性が否定できない特定失踪者、或いは、韓国の拉致被害者である可能性は否定できないと推定している。

拉致2人「生存」を政府高官封印  2014年時点、安倍晋三首相了承 | 社会 | 福井のニュース | 福井新聞ONLINE https://t.co/ccsgQohn53

承前の記事にこう書いてある。
「2人が孤児院のご出身、つまり待っている親族がいない被害者だということなので、こういう言い方はしたくないし、考えたくはないが日本政府、特に安倍政権が"優先順位"をつけてしまっている可能性もある。」
もし、そうであるのならば、これは差別、或いは、棄民では?

田中実さんは認定拉致被害者、金田龍光さんは拉致濃厚特定失踪者であるが、彼らの生存情報について日本政府が何ら行動しないのは何故だろうか?

拉致被害者の田中実さん、金田龍光さんに新情報…情報小出しの背景に、日朝両国の”疑心暗鬼”と2人の”バックグラウンド”が関係?
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承前の記事にこう書いてある。
「2人が孤児院のご出身、つまり待っている親族がいない被害者だということなので、こういう言い方はしたくないし、考えたくはないが日本政府、特に安倍政権が"優先順位"をつけてしまっている可能性もある。」
もし、そうであるのならば、これは差別、或いは、棄民では?

孤児院出身で家族のいない拉致被害者について日本政府は対応しない、拉致被害者家族会、救う会、特定失踪者問題調査会も政府対応を支持するというのであれば、同じ拉致被害者であっても孤児だったり、家族が熱心に拉致被害者救出活動に参加していなかったら差別、棄民するということではないのか?

拉致被害者一括帰国の原則論は数名生存による拉致問題の幕引きを警戒してのことであると思うが、そんなことを言っていたら何時までも拉致被害者と家族の再会は実現不可能ではないのか?
横田めぐみさんの生存情報がもたらされた場合、一括帰国の原則論に拘るならば対応してはいけないという事になる。

そうじゃない。
例え数名の拉致被害者生存、或いは、仮に横田めぐみさんひとりだけ生存、といった情報があっても、差別することなく、日本政府は対応(即応)すべきである。
一括帰国の原則論に拘っていては何も進展しない事は当然でしょう?
何もせず、放置するなら幕引きと同じではないか?

支援者も拉致被害者全員奪還 ではなくて、田中実さんと金田龍光さんの生存を確認せよというツイッターデモをやるべきではないのか?
本人かどうか?家族は?健康状態はどうか?面談、面会でも良いから対応すべき。
テストで難問を解こうとして、解ける問題を解けず、0点を取るつもりですか?

田中実さんと金田龍光さんの生存情報の確認。
これは、今すぐに出来ること。
もうひとつ、今すぐに出来る事があります。
北朝鮮で生存が確認されている寺越武志さんとの面会と健康状態の確認です。
お母様も高齢ですので、これも田中実さんと金田龍光さんの生存確認と同時進行でやるべきだと思います。

“拉致と呼ぶと会えない”全てを奪われた母
https://t.co/Pf9m8pj5IN

寺越武志さんのお母様である寺越友枝さんは高齢により、数年前、最後の訪朝をもって寺越武志さんと生き別れににっています。
寺越武志さんも体調が悪いととのこと。
日本政府は寺越武志さんと面談、健康状態を確認の上、寺越武志さんの渡航往来の自由を保障しお母様と会いたいときは会えるよう支援すべき。

田中実さん、金田龍光さん、寺越武志さんの生存、近況確認、面談、健康診断について首脳会談が時期早々ならば、北朝鮮と交渉経験がある小泉純一郎元総理、もしくは子息である小泉進次郎を特使として派遣してはどうか?
父、金正日と面識のある小泉純一郎元総理の訪朝は金正恩にとってメリットがある。

小泉純一郎の子息である小泉進次郎でも親子2世代外交というメリットが金正恩にはあるだろう。
小泉親子のどちらかが特使として訪朝するなら、金正恩はメンツもあるので手ぶらで帰らせるようなことはしない。
こっちも手ぶらという訳にはいかないだろうが、小泉親子ならば菓子折りひとつで充分だろう。

あくまでも特使なので。
具体的な外交交渉は岸田総理と金正恩の日朝首脳会談以外にない。
特使はあくまでも特使であるので、田中実さん、金田龍光さんの生存確認で拉致問題の解決、幕引きとはならない。
やり方次第で、今すぐ対応出来ることはあるはずだ。
やらないのは言い訳にしかならない。

一括全員帰国、条件なして訪朝に応じる覚悟がある、返さなれば戦争だ、もう我慢出来ない、最後の戦い、といった言い訳じみた活動維持の為のスローガンではなくて、しっかりと工程表をつくって拉致被害者と家族の再会を実現するよう方針転換を願う。
飯塚繁雄さんに心よりお悔やみ申し上げます。

以上

※誤字、脱字、乱文乱筆失礼しました。

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