経営者目線と作り手目線

お店を経営するにはリピートのお客様がとても大切。

飲食店であれば毎日のように来てくれるお客様はとてもありがたいだろう。

革製品の店をやっているが、毎日のように来てくださるお客様はいない。せいぜい数週間だ。

先日、お見えになられたお客様は8年振りに来られて、8年お使いいただいた財布の買い替えだった。

私にとってその8年振りのリピートがとてもありがたかった。



革製品を作る上では、まず第一に永く使ってもらえる事を最重要に作る。

8年使わずとも1〜2年使っていただいてリピートいただくのももちろん嬉しい。お店の経営者としての立場はそちらの方が助かるというのが本音。

だが製品も作っている作り手としての本音は、事情はどうあれ、永く使ってもらえなかったことに対して気掛かりもある。

商品になにか不満があったのではないかと勘ぐってしまうのだ。

まあ、そもそも数年で買い替えることを前提で購入する人も多いし、ちょっとしか使ってないのにまた当店製品を選んでもらえるという事は気に入ってくださったからだとは思う。


とはいえ、経営者目線でも1〜2年で買い替えて貰う事を前提とした商品作りはしない。

あくまで使おうと思えば永く使えるようにと作る。

作りに満足してもらえれば、次はバッグを選んでもらえたりキーケースを選んでもらえたりと結果、リピートしていただける。

そして知人へのプレゼントに選んでいただける事も多い。

今回の8年振りのお客様。
とても嬉しかったからこうやって投稿しているのだが、何より嬉しいのは8年間気に入って使い続けていただけた事だ。

そしてまた当店財布をお選びいただけた。

作り手冥利に尽きる出来事だった。



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