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個人消費の減少って、ほんとに不景気?

円高や原油価格下落、株価下落など、年明けから様々な話題が経済ニュースを騒がせている。求人は売り手市場なのでアベノミクスで一定の効果が出ているとか、株価頼みだったのに株価が下がっているのでアベノミクスが失敗だとか、いろんな意見が飛び交っているが、正直自分にはまだ判断できない。

ただひとつ、景気の話をする時に関係性がいまいち分からないことがある。「個人消費の増減が景気を図る指標になっていること」だ。

例えば、下記の現代ビジネスの記事

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/47974

個人消費が増えていると、家計が先行きに安心感が抱いている証拠になる。だから先行きも明るいとみていい。しかし逆に弱いと、家計が将来に不安を抱いているのだから、先行きも暗いという話になる。

とある。こういうコメントたまに見かけるが、いつも「ほんまか?」と感じしまうのは自分だけか?

世の中は、数年前と比較するとインターネットやスマートフォンなどの電子デバイスの発展で、どんどん便利になっている。昔は高価だったものや、手に入れるのが大変だったものが簡単に手に入る時代だ。

昔は暇な時は、街に出て友達と飲んだり、ドライブに行ったり、アミューズメントパークに行くなどが娯楽の中心だったが、今はスマホがあればどこでも簡単にネットサーフィンやゲームで時間潰せるし、LINEやFacebookで友達と合わなくても近況を確認し合えたりする。おいしくて安い飲食店を探したり、街で開催しているイベントを調べたりするのも雑誌などを買わずとも簡単に情報が手に入る。

インターネットやスマホが無かったら休日どう過ごしてるかなぁ?と想像すると、きっと友達を誘ってどこかに遊びに行ったりしているだろうが、想像するに今よりもお金を使っているだろう。

ということは、個人消費が落ちたのではなく、娯楽のコストパフォーマンスが上がった結果、全体の消費量が落ちているだけなのではないかと思うのです。

その結果、企業にお金が落ちてないので不景気なのだと言ってしまえばそうなのかもしれないが、一方で私達の娯楽のコスパが高くなっているので、それはそれでバランスが取れてて、本当に不景気という状況なのだろうかと思ったりするのです。

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