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僕がおしえてくれたこと


4月11日






気分が晴れない日だった






電車を降りて
改札つづくエスカレーターを探す
たまに電車生活に戻ると
数年前の自分も含めて
みんなよく迷わず
スイスイ決まりきったような速さで
ホーム内を歩いているなぁと思わされる
わたしが歩いていきたい
流れゆくスピードが
もうそうじゃないよってことを
みせてくれる時間








そんな中
わたしと同じように
なにかを探してるであろう
制服を着てランドセルを背負った
男の子とすれ違う。
パタパタと
少し焦ったような表情で走り抜けていったのは
曖昧だけど覚えてる。






エスカレーター見つけて
最後の一段をおりきり
改札へ向けて歩きだしたところで
さっきすれ違ったなぁぐらいの
記憶の隅っこに残る男の子が
わたしの前に
急に現れた






「あの!◯◯駅までの行き方教えてください!」




って声をかけられる







まっすぐな瞳で
わたしをみつめてくる






そのまっすぐな
ピュアなものは
わたしの心の表面に
ピュアさとして触れる







持っている携帯で
今いる駅から
その子が言っている駅までを
検索にかけて伝える







それでも
その僕の
まっすぐで純粋な瞳の奥に
まだ どこかなんだか不安そうなシコリを
わたしは読みとる





だから
上がってきたエスカレーターの隣に並ぶ階段で
もう一度ホームまで降りて
乗り場まで一緒に行く






乗り換え駅を伝えると
わたしの耳に届く
僕の声のトーンが一音明るくなった気がした






「ありがとうございます」って
何度も何度も頭を下げてくれるからね、
わたしの方が照れちゃったよ






だけどね
その僕に伝えたいことは
わたしの方こそ
〝ありがとうございます〟なんだよ。







気分が晴れない日だった
だけどね
わたしの前に
現れてくれた僕のおかげで
僕とわたしの5分ほどの物語のおかげで
たったそれだけで
たったそれだけだけど
わたしの晴れないものは
ぜんぶ晴れるものに変わったんだよ
ランドセル背負った僕に
なんだか救われちゃったなぁ








どんな顔して歩いてたんだろう
きっと心ここにあらずだった
今ここにわたしはいなくて
思考ループに入りながら歩いてたと思う。
だけど
わたしに声をかけてくれたことが
すごくうれしかった。








そんな純粋なピュアさをいつまでも
忘れたくないなっておもわせてもらった。









今日とゆう日に
与えてもらった人生の物語
わたしが受けとらせてもらったものを
めくったページに描くのならば








そんなささやかな挨拶が
何気ないやりとりが
人の体温を少しあげてくれるもので
あげあうことができるもの

大それたことだけが、すべてではない
めにみえるものだけが、ぜんぶでもない
めにみえないものだけも、ぜんぶでもない

わかったそぶりも
わかったような気にも
なりたくないし
ずっと謙虚でありたいなぁ

いつまでも
何歳になっても
道端で歩いている時に、
これは
わたしのささやかな願いだけど
声をかけてもらいやすい
わたしであり続けたいな
なんて想う




大切なことってシンプルなんだよなぁ






気分が晴れない日は
またここにもどるチャンスだったんだね








いつか
いつの日か
わたしがおばあちゃんになる
そんな日がくるのなら
家族でも家族じゃなくても
寄り添えてくれる人達が
琴音ばあちゃんの周りにいてくれる。
そんな人生を歩んでいきたいなぁ





無事にちゃんと着いたかな
ありがとう。




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そんな物語を描いた日の夜
久しぶりに飲むヨギティーは

〝give happiness and you will end up happy〟



やっぱりなぁ
そうゆうことなのです





healing columnist
陽だまり 🌻 こっちゃん

ありがとうございます🥰