京都のお庭巡り 前編
今朝は4時20分に起床。6時33分東京発の新幹線に乗る為だ。5時には家を出て、電車に乗る。
始発近くでも席が埋まるぐらいには人が乗車している。その中で出勤するよな恰好の人たちも半数位いる。しばらく前に日記製作のワークショップ初日へ参加したせいだろうか?乗客たち一人ひとりの日常へと思いを馳せてしまう。
今夜は大阪で羊が待っている。羊齧協会関西支部の宴会だ。羊齧協会は羊を食べるのが好きな人たちの集まり。誰でも協会員になれるし、羊の宴会にも気軽に参加できる。その宴会に参加する為、大阪へと向かっている。
夜の時間までは猶予があるので京都で下車する。京都には8時40分着。新幹線は早い。
JR奈良線に乗り換え東福寺駅まで移動。
駅から10分程歩くと東福寺がある。ここは京都の中で一二を争う好きな寺だ。枯山水が好きなのだが、この寺には枯山水庭園“八相の庭”がある。昭和の作庭師、重森三玲の傑作庭園と言われている。
境内の有料区域では通天橋と本坊庭園(方丈)が見学できる。通天橋は本坊庭園と開山堂を結んで架かる橋で紅葉の季節には絶景が見られる。桜は植えられておらず、春の季節は比較的のんびり景色を楽しむことができる。
本坊庭園(方丈)は東西南北にそれぞれに意匠を凝らした庭が置かれている。
南庭は典型的な枯山水庭園だが、石の配置が独特。起立した石と長石の配置は、重森三玲が様々な枯山水庭園を見た上で新たに作り上げた意匠で興味深い。京都の枯山水庭園を見て回ると、この庭だけ違和感を感じる方も多いのでは。そこが面白い。
北庭では有名な市松模様を眺め、癒さる。
西庭の大市松模様「井田の庭」や星座の「北斗七星」を表してる東庭も楽しむ。
東福寺を堪能したあとはすぐ近くにある光明院へ。
こちらは東福寺の塔頭寺院。塔頭ということもあり、歩いてすぐのところにある。
光明院の庭でも癒やされる。
こちらの枯山水庭園“波心庭”も重森三玲の作庭。東福寺の本坊庭園(方丈)と同時期の作庭だが、趣は違う。直立した石が多いのは類似点だが、石の主張は激しくは無い。
庭園を囲む建物もそれぞれ意匠が凝らされていて、軒からの景色も美しい。この襖の意匠は桂離宮の市松模様をさらにポップにした感じ。
重森三玲の自宅を開放している重森三玲庭園美術館(予約制)では、さらにポップな表現に進化した市松模様の襖が見られる。
枯山水を満喫した後は京阪本線で清水五条駅へ出て、河井寛次郎記念館へ。
ここは京都で一番好きな場所かもしれない。町家なので、間口が狭く奥行きがある。
河井寛次郎が手掛けた陶器や木彫などが飾られた部屋を巡るのが楽しい。
そして奥に長い町家と言っても限度があるだろう、と思ってしまうのがこちら。
奥にはなんとのぼり窯がある。河井寛次郎が住んでいた頃にはここで実際に作陶していたという。今は流石に町中過ぎて使用することは出来ない。
後編につづく。
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