見出し画像

【私見】推しから離れて気づいた推し方・ライブという「総合的非日常体験」- TrySail Live Tour 2021 "Re Bon Voyage"

※この文章は1オタクの私見であることを理解いただきたい。この文章が正解・正義だとは全く思っていない。あくまで、一度推しから離れ、ふとしたキッカケで戻ってきたオタクが「自分はこの推し方が最も推しを推し続けられる、いい距離感を保って応援が続けられるのではないか」ということなどを書き綴りたかっただけである。

導入

これは、とあるテノヒラクルーオタクのライブ前日~ライブ当日のツイートを引用したものである(アカウントが跨っている点は容赦頂きたい。)

ライブ前日

△とはTrySailの隠語である。この時点ではどちらかといえばライブ参戦は消極的であった。「行ったら楽しいのかもしれん」とは書いたものの、このときは正直あまり思っていなかった。

ライブ当日朝

当日、結局特に予定もなかった。会場も遠くないし、知り合いも何人か参加予定だったのもあり、なんとなくのノリで当日券を取った。

開演直前

まぁ軽く体動かしたりしつつ、ノンビリ見るかぁくらいの気持ちだった。

終演後

オタクになって戻ってきた。ちなみにリハビリとはなんぞやというくらいにはしゃいでいたらしい。


推しから離れて推しに出会うまで、その中での所感

※隙自語です。

コ口ナ以前、僕はそこそこ声優ライブに行くオタクだった。その中でも特にTrySailは、2016-17のDiscoveryツアー(1stツアー)で沼にハマってからメインにしていたユニットであり、単発公演は(少なくとも首都圏なら)基本行く、ツアーも地方公演含め1/3くらいは行くオタクであった。
(※ということで全通とか平気でするガチ勢には程遠かったことをご留意いただきたい。)

2019年のOdesseyツアー(3rd)は、地方公演を含めて8公演に参加していた。しかしながら、このツアーを通じて、個人的には少し倦怠期?を迎えつつあった。原因は明らかに「義務感でのライブ通い」に起因するものであったのだが、当時原因はイマイチ分かっていなかった。
「この日替わり曲を回収したい」とか「出来るだけ推しに会いたい(気がしていた)」という心情があったのだが、これがやや内心義務感的に感じられている部分であったと今はいえる。
(あと当時は思ったよりアルバム曲がしっくり来てなかったこともある。これは今ではそんなことないことを付け加えておく。)

そしてこのコ口ナ禍を迎えた。

強制的にイベ減になった。そんな一方、自分自身は就職という大きな転機を迎えていた。大規模な環境変化のミックスを経験し、そこまで器用ではない僕は趣味に向き合う余裕が正直あまりなかった。さらに、就職先での仕事も思うように行かず、正直精神的にもキていた時期が2020夏以降であった。

そのような状況では、倦怠期を迎えていたTrySailについては自然と離れることとなった。正直曲もリリースされた事実を見ていたくらいで、全く聴いていなかったし、BDを観たり過去曲を聴いても刺さらなかった。今からすれば、そもそも趣味を楽しめる余裕が無かったことが明らかである。


時間はたち、なんやかんやあり、僕は興味ある分野の会社に転職した(この情勢下で非常にありがたいことである)。そして、しばらく経ち、だんだん現社での仕事にもなれ、趣味に向き合う余裕が出てきているところであった。そんななかでも、前々から気になっていたコンテンツを触り(そして今も変わらず触ってはいる)、TrySailはご無沙汰であった。

しかし、いくら半他界という状況を迎えても、「一度好きになったもの」というのは、その魅力に引き戻されるトリガー的要素はいくらでもある。そして、そのコンテンツに対する魅力を感じる気持ちはかなり潜在的な部分では残存しているのであろうと思う。
実際、今回も「たまたま暇な日にライブがあり、会場も遠くないし、知り合いも何人か参加予定だったのもあり、なんとなく当日券を取った」から始まった。
その程度の理由(モチベーション)からでも、やはり一度好きになったコンテンツである。オタクになって戻ってきた。我ながらちょろい。

こうした流れからも、僕みたいなタイプの人間は、楽しいと思える「推しとの距離感」の自己管理が非常に大事なのだろうと思った。

前述の通り、僕は器用ではない。忙しくなると一つのことに精一杯であり、そして趣味を考えている時間がなくなるタイプである。加えて飽き性(かつ色々興味が出る)タイプである。
しかし、逆に言えば、「余裕があり、なんらかの興味を持つイベント(事象という意味合い)が発生すれば、すぐにその魅力により引き戻される」ということでもある。だからこそ、距離感を適切に取ることが重要なのだと思う。

推し活は楽しむことが大事である。その「楽しみを感じられる距離感」を適切に取ることが、趣味に必要な「自己管理」であり、そこは体調管理と同様に欠かしては行けないのだと思う。
したがって、ぼくみたいな不器用だったり、優柔不断なオタクの場合は、今回みたいに気まぐれな推し方で良いのだと感じている。ガチ勢にはすまんなと思ったりしないこともないが、自己管理が出来るのは勿論自分だけである。

有名な言葉、

「推しは推せるときに推せ」

は「推しに出会える機会があるうちに」という文脈で語られることが多い。
しかしながら、「(自分自身のコンディション上)推せるときに」という視点も意識的に持つことが必要ではないか、この一連の期間を通じてそう感じた。要は推し活で無理をするな、ということである。

※僕としての考えであり、個々人の意見・考えを否定するものではないことを改めて付け加える。


ライブ観

このライブを通じて、今までおぼろげに存在した「ライブ観」も確信を得ることとなった。

「ライブ」は 総合的非日常体験エンターテイメント だと。

勿論、ライブで盛り上がること、推しを見ることそのものが楽しい、メインディッシュであることは間違いない。
しかし、ライブ前にいつものオタクと今日のワクワクを語り合ったり、初めて(久しぶりに)会うオタクと会話を交わし、新たな仲間の輪を広げる。
そして、終演後の高揚感と心地よい疲れ(と空腹)の元、うまい飯・そして今日の思い出を肴に、酒を飲み交わす。
そして、オタクと別れた帰り道も、曲を聞きながら余韻に浸る。

ここまでひっくるめた 総合的非日常体験」の主軸としてライブは存在するのだと。改めて実感した。
今回で言えば、「TrySail」という魅力に取り憑かれた共通の知人と、「ライブ」という「非日常空間」を主軸とした一連の活動を含めた「総合的非日常体験」に魅力を感じているということである。

あくまで、自分がライブから離れていたのは、そうした「非日常体験」を求めていた(にも関わらず環境要因で実現できないことが明白であった)からである。久しぶりに行った元推しのライブで確信した。別に推しのライブに飽きたというが単純な理由ではないのだと(そもそも一度ハマったものは再燃しがちというのはよくある話である。)
そうなれば、自分としてはオンラインライブにイマイチ魅力を感じないのも納得がいく。総合的体験として成立していないからである。

このライブ観を見て、「それは本来のあり方と違うんじゃないか」と疑問符がつく人間も多いかもしれない。「推しのライブを楽しんでいるといえるのか」と問い詰められれば、「絶対的にそうだ」とは答えにくい。
ただ、僕としては、こうした価値の置き方をしている。ここに関しては、人に迷惑をかけない限りは個々人の楽しみ方をするのが筋だと僕は思っており、不干渉であることが互いの推し活にとって最も有益だと考える。
したがって、他の人の楽しみ方に口を出そうとは思わないし、僕の考え方に対して意見はあっても否定は避けて頂ければ幸いだと考えている。

まとめ


TrySailの一時的他界、それは自身にとってのライブ観・適切な推し方、いずれからも逸脱した状況下で推し活をしようとしたことが直接的原因であったのだろうと感じる。
しかしながら、そのことに気づけただけでも、今後改めて趣味としてオタ活を楽しく続けるうえで、ある意味非常に価値のある期間になったのではないかと思う。

やはり、ぼくみたいな優柔不断で不器用なオタクのオタ活は気まぐれで良いのだと思う。しつこいようだが、オタ活は楽しんでやるものであり、仕事のように義務に縛られてやるべきものではない。義務感は本当の楽しさをもたらしてくれることはない。趣味にも適切な距離感の自己管理が必要である(といいつつ、自己管理というほど堅苦しく考えるものでもなく、あくまでその時々の「楽しい」を純粋に追えばいいのだと思う。)。少なくとも僕は、今後はそういった思考でオタ活をしたいと思う。その点はご容赦頂きたい。

願わくは

願わくはあと一つである。

推しへの想いを叫べる、みんなで声を出して盛り上がれる世界線に戻りたい。

推しへの想いの下りは、オタクとしての感情としては比較的理解されやすいであろうから省略する。

声出しの部分は、ライブならではの魅力の一つである。
「ライブで曲が成長していく」「ライブで曲が伸びたという言葉があるように、ライブを通じて、演者の煽り→オタク側の盛り上がり→それに呼応した演者の盛り上がり→(以下ループ) といったように、オタクと演者が相互作用をもたらし、曲に新しい良さを表出させることは多々ある。
しかし今の状況では、演者側から曲を育てることは出来ても、オタクから曲を育てることはなかなかかなわない。それでも伸びる曲はあるのだが、やはり「声を出すことでより一層伸びるだろうな」と思う曲は昨日のライブでもいくつもあった。
そういった意味で、ライブの良さを最大限引き出すには、「声出し」は欠かせない要素であり、解禁されることが今か今かと待たれる。早いところ情勢が落ち着くことを願いたいものである。

---

TrySailが気になった方、興味が出たら吉日である。よかったら観に行ってほしい。一般販売もあるし、当日券が出る公演もある。(僕自身も今回当日券で参戦を決めている。)


---

余談:ライブ感想

以下は、久々にTrySailを見て感じた・思ったことを書いている。本題とは関係がない。

・久しぶりに3人をちゃんと見たが、相変わらずかわいい・美しい。
他界前にはピンクのオタクだった。久々に拝見した(o・∇・o)が特に可愛かったので変わらずピンクのオタクなんだろうと思う。

・歌が安定した(ナニサマ)。
定期的に生歌唱を聴いていると意識しにくかった(当時)が、やはり間をおいて久々に曲を聴くと、非常に歌い方が安定したなと思わされた。特にもちさんめっちゃ上手くなってません?(ナニサマ2日目)

・楽しい曲が増えた。
個人的にはアルバム曲の「マイハートリバイバル」「Good Luck Darling」が想定の2倍位ライブで化けたと感じている。だからこそ、声出しでもっと伸びる。そう信じている。

・曲を聴いているうちに、自然と体が振りコピをしていて非常に驚く
体に染み付いているようである。2年ほどTrySail楽曲の振りコピをしてこなかったはずだが、やはりあれだけ何回もやっていたことは案外覚えているものだと感じた。
ついでに新曲のフリコピは難易度が低くて即応しやすかったなと思う。

・「うつろい」の光源演出が非常にカッコよい。レーザーとかの演出は非常に好きなのでそこだけでも何回も観たい。

・オタク、Baby My Step好きすぎ(大ブーメラン)
危うくジャン禁レギュ破るところだった。


総評

たのしかったです、またいきたいです(小学生並み脳死感想)


以上。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?