タウンページの発見

　先日、自宅に職業別電話帳「タウンページ」が届けられました。
　それこそ僕が子どものころは、馴染みのお店でない限り、お店を調べるのは電話帳が基本であり、家にはタウンページと、個人と企業の五十音別電話帳「ハローページ」がありました。今は、表札を出す家も減っており、学校の連絡網なども作成されないように、個人情報保護の取り扱いが慎重になっていますので、かつては個人の固定電話番号が、本人が拒否しない限りは掲載されることになっており、多くの人が掲載に同意していたハローページというのは、最近の若い人の感覚では、理解しがたい話ではないかと思います。
　いまどき、お店を調べるのもネットが基本であり、市内に選択肢が限られるタウンページで調べる人は、ほとんどいないと思います。
　僕自身も、家に届いているのを見たことはありますが、今さらはタウンページで調べる必要もないので、少なくともここ10数年は開いたことがないように思います。
　今回は、そうしたタウンページからも、何か発見があるかもと思い、久しぶりに丹念にページをめくってみましたが、これがなかなか面白かったです。
　何と言っても、僕の知らない職業というのが、たくさん掲載されています。初めの方だけ見ても
　王冠・コルク・せん
　織物整理業
　貸席
　貨物検数業
などあります。
　また、
　置き薬
　貸おむつ
などは、やっていることはわかるものの、今の時代に業として成り立っているのか、不思議に思う業種もあります。
　なかなか、奥が深そうで、もう少し、深掘りする価値があるのではないかと、自分の心の中で、何かを掴んだ感触を得ました。