価格上昇に思う

 最近はモノやサービスの価格が上昇しています。
 一方で給与所得は増えていないので、生活が厳しくなっているとの声を聞きますし、僕自身もそのように感じます。
 モノの値段は露骨に値上がりしているというより、価格はそのままで内容量が減らされたり、ナショナルブランド商品がプライベートブランドに置き換わったり、特売がなくなったりというかたちで、少しずつダメージを受けている気がします。
 ただ、ブランド力が強まっているわけでもないのに価格が上がっているのは、製造原価である人件費や材料費が上昇していることが影響していますし、価格を引き上げても、国内外に買い手が存在する、具体的には株価の上昇で恩恵を受けている国内の富裕層や、経済成長で所得水準が上昇している海外の国が多いことも意味していると思います。
 相対的に自分の収入の価値が低下したということは、自分が社会に対して提供するサービスの価値が低下したことも意味します。
 社会全体の価格が上昇している中で、自分の提供する価値も高めなければ、生活水準を落とさざるを得なくなります。
 ただ、組織に属していると、組織の生み出す価値の分配が給与になりますので、組織が時代に取り残されると、自分の生活の質も低下することになります。
 昨日の新聞記事で課長昇進の条件に副業、出向の経験を課して新事業開拓を促す企業のことが取り上げられていましたが、僕も今以上に高い価値を提供しなければ、価格上昇の波が高くなり、次第にのみこまれがちになって、生活の質の低下は鮮明になります。
 今すぐにどうこうなるわけではないですが、現在の生活を構成している、心地よいルーチンを一部捨ててでも、必要な投資をして、自分の価値創造の時間に振り向けなければならない。

 今度、コワーキングスペースの週末利用契約を結んで、物理的に日常から切り離し、変容を促すようにしたいと思います。

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