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スペースシェアリング

 僕が住んでいる家は賃貸住宅で、閑静な住宅街で小学校に近く、教育水準が高いため、8年前に転居してきました。

 子どもが大きくなり、2年ぐらい前からは、そろそろ子どもたちに個室を与えた方がいいのかなと思い、物件を探しているのですが、今住んでいる地区のファミリー向け物件は空きが少なく、希望にかなうところが見つかりません。ただ、転校してまで引っ越すほどの状況にはないので、今は家族4人が基本的に同じ部屋で日中生活しており、同じ部屋で寝ています。

 もちろん、平日は仕事や学校があるので、一緒に過ごすのは夕方以降ですが、休日は一緒にいる時間が多いため、僕は日中はコワーキングスペースの土日祝日プランを契約して外で勉強したり、家族のうち二人は早めに寝室に行ってそこで寝るまでの時間を過ごす、一緒にいる時間も居間の中でも家族それぞれの暗黙の「縄張り」を決めることで、4人が別々な作業をできるようにしています。

 結果的には、電気料金が高騰する中では、部屋数が少ないことで、生活コストの上昇を抑えられているように思います。最大人数がそれぞれ個別の空間を必要とするのは、家族が一緒に過ごす期間の中でも一時期であり、持ち家にしてしまうと、どうしてもそこがマックス前提で購入することになり、家族関係の変化に対応するのが難しくなります。ただ、ファミリー向け賃貸住宅で良い物件がないことにあらわれているように、子どもが生まれたら持ち家というのがメジャーであり、判断のタイミングが限られているので、「今を逃したら」という思いで、住宅購入に傾きがちです。

 自分は家を買うタイミングは逃したので、少なくともマックス前提の家を買うことはないと思いますが、次のステップを経て、子どもたちが独立するタイミングでは、終の棲家前提の手頃な広さ物件を購入するか、妻の実家をリノベして住むか、選択をすることになりそうです。見栄で住めば余計なコストを払うことになり、みすぼらしい家は自分の自己肯定感を下げることになる、一人暮らしは気楽でも、最後の住まいは自分で確保しなければならない、人生において、住まいをどう選択しようと、悩ましい問題がつきものですね。

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