心理的奇襲攻撃

 仕事をしていて、突然暗闇からぶん殴られるようなことが時々あります。当然ながら、基本的には一つの仕事を進めていく上で、最後まで何の問題もなく順調に事が運ぶと考えることはなく、過去の経験則に基づき、ある程度は、想定されるトラブルへの対応は考えておきます。
 想定どおりのトラブルが発生することはまずないのですが、真正面からぶつかってこなくても、少しずれた角度からトラブルが襲ってくれば、想定していた「型」を取って受け身をすることが可能で、ダメージを軽減することができます。一つの「型」だけでは対応しきれない場合があるので、汎用性の高いトラブルの「型」を頭に入れておき、自分の身体になじませれば、だいたいのトラブルには受け身ができて、程なく立ち上がり前に進むことができます。
 ただ、社内からいきなり噛みつかれたり、想定していなかった相手から前触れなく攻撃を受ける、思ってもいないところでトラブルが発生する、といった事態は、奇襲攻撃を受けたかたちとなり、受け身ゼロでもろに倒れてしまい、せいぜい反射的に手をつく程度で、かなりのダメージを受けることになります。もちろん心理的ダメージですが、想定していなかった自分の甘さに悔しさを覚えたり、これまで味方と思っていた身内に激しい憤りを感じたり、未知なる相手からの攻撃に狼狽したりと、いずれにせよ平静な気持ちではいられなくなります。昨日の僕がそうでした。
 一晩寝て、奇襲攻撃を受けたことのダメージは残っていますが、逃げてもしょうがないので、体勢を立て直し、解決していこうという気持ちになりました。まあ、いろいろな案件に忙殺され安易に流れていたことは確かなので、その弱点を見事に突かれた形になります。正直、かなり無理筋な対応だなと思いますが、頭の体操はしておいた方がいいので、これを機会に受け身の「型」を作っておくのも悪くない、そう思い直し、出立したいと思います。

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