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高齢の母の家探し

 昨日、一昨日は懸案となっている母の家探しのための活動をしました。まずはURということで、近くの2つの営業所に行きましたが、いずれも土日は予約でいっぱいのようで、翌週の土曜日の予約だけをして帰ってきました。おそらく、不動産会社も忙しいだろうと思い、ネットで物件を検索して母の希望しているような物件を見つけ、ネットで相談してみました。

 その後、メールで不動産会社から連絡があり、詳しくは直接話をしたいとのことでしたが、どうも年齢の関係で審査対象外となってしまうようでした。

 最近、神奈川県座間市役所生活援護課に関するルポルタージュの本を読んでいるのですが、神奈川県には高齢者やシングルマザーなど、不動産会社が貸すのに難色を示す人たちの物件を探して仲介する不動産会社があり、以前にテレビでも特集されていましたが、この本でもしばしば登場していました。ただ、この不動産会社の女性経営者の方が本の中で、不動産会社は基本的に市場原理で動いており、駅に近い築浅の物件は何もしなくても埋まっていくので、あえてリスクのある人に貸すことはしない。なのでその市場原理と、市場原理から外れた人たちをつなぐのが自分の役割だと語っており、確かにその通りだと思いました。

 ただ、こうした市場原理を知らされると、やはり高齢者となれば、理想は駅に近い場所に家を購入し、そこを終の棲家にするしかないのだと思います。ただそれには一定の資産が必要で、タイミングも重要であり、あまり古くなると修繕が必要になります。千葉県佐倉市ののユーカリが丘という街のディベロッパーが、若い時は一戸建てで、高齢者になったらマンションに住み替えるという、街の中での住み替えにより世代交代を円滑に進め、街の活力を維持している取組を進めているようです。確かに、同時期に分譲すると、同じような年代の人が入居し、数十年後に一気に高齢化して徒歩圏内にあった店もなくなり、通勤通学する人もいなくなってバスも減らされて買い物が大変になるという話が、特に郊外のニュータウンでは顕著なようなので、新陳代謝がある街に住むというのも、今後の住まい選びでは重要なことかもしれません。

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