見出し画像

既得権益を守る心から離れる

 昨日は、休みではありましたが、僕の進めるプロジェクトを前に進ませることに、強く反対している人たちがいるため、まずは事態打開の第一歩とするべく、その人たちの開催する、外部ミーティングに参加しました。
 プロジェクト自体は、社会環境の変化の中で、企業の社会的責任の観点からも、進めていくことが求められる取組であり、そのことがスクラップアンドビルドの「スクラップ」対象となることから、自分たちの既得権益を守るためにそうした反対の主張をしているわけですので、当然ながら、多くの賛同を得ることはないと思います。
 ただ一方で、大半の人にとっては、結論がどちらに転んでも懐が痛むわけでもない話で、日々の生活においても関係のないことが論点であるため、そこに首を突っ込むことは、時間の無駄と考えるのでしょう。
 そうした構図から、その主張が自分勝手なものであっても、自分たちの既得権益を守り、生きがいとすることについて、外部から干渉されることもなく、内輪で盛り上がることはできるのでしょう。
 彼らの基本的なスタンスは、世の中で恵まれている相手を引きずり落とすことで、彼我の相対的な距離感を縮め、少しでも自分たちの既得権益を守っていこうとするものです。
 世の中で時代の変化に対応することで、然るべき利益を得ていることに対し、異を唱え、そうした取組を潰すことにエネルギーを費やすぐらいなら、自分の未来をより良くするための行動を起こし、自分の持つ強みにより提供できる価値を単価を上げる方が、良いのですが、既得権益から離れられないし、自分を変えることも簡単ではないため、まずは現状にしがみつくしかないのでしょう。
 はたから見ていると、揚げ足取りに終始している姿は、みっともないと思うのですが、現状の引力が強すぎるゆえに、現状を所与のものとして、そこにそぐわない変化を受け入れたくないと考える心は、僕の中にも強くあります。
 ただ、それでは、沈みゆく船に全ての財産を積み込んだまま、船の沈没を遅らせることに全力を尽くしていることと同じであり、その行動を変容させ、自分の有形無形の財産も分散して積み込んでおくことで、突如襲いかかる大波に対する転覆リスクを分散しておく、少しでも余裕のあるうちに、そこで自分に許しを与えることなく、未来への種まきに向かうよう、自分を躾けてきたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?