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魅力的なキャラが生まれない!そんな時はこれ!3つの方法でキャラが自動的に動き出す!

こんにちは、simonです!

今日は魅力的なキャラクター設定について。

前回、小説の書き方のコツの中で最初は登場人物を2人だけにして、その代わりキャラ設定をしっかりする、という内容を説明したんですが、これをもう少し深掘りしてみたいと思います。

結構悩む『個性的』なキャラ

僕も最初に登場人物の設定をする時って自分でもこれつまんねーなと思いつつ、なかなか面白い設定が思いつきませんでした。

意外と思いつかないものなんですよね。

世の中には色々な媒体でストーリーが溢れていますが、作り手が悩むのは「読み手が共感する魅力的なキャラクター」なんですよね。

そもそも魅力的ってなんなんでしょうか。

外見が超絶美少年とか絶世の美女とか、それだけで魅力的って言うなら主人公全部美形でいいじゃねーかって話ですよね。

でも当然そうは問屋が卸しません。

どんなに容姿が特徴的でも中身が人を惹きつけるものでないと読者は付きませんから、性格に一癖も二癖もある人物を作って物語を振り回したり、逆に横道にそれそうなのを修正するツッコミキャラが存在したりしてバランスを取りつつも面白おかしく、時に読者を怒らせたり悲しませたり感動させたりするわけです。

キャラクターというのは物語全体を形作る非常に重要なファクターなんですね。

とはいえ、現代社会を舞台にした小説作品はあまりに突拍子もないキャラクターだと現実離れしていて敬遠される可能性もあるので普通な人物設定に落ち着く傾向もありますが。


ただ、推理小説なんかでは逆に癖のある探偵キャラが多い気もします。

シャーロック・ホームズ、ポワロ、明智小五郎、ガリレオの湯川学など天才的な頭脳を持ちつつ、どこか常識とはかけ離れた感性を持つ主人公がいますね。


ある意味探偵小説はファンタジーなのかもしれません笑

おっと話がそれた。

それで今回はキャラ設定について、僕流の作り方を紹介します。と言っても大したことしてませんが。

今じゃ逆に無個性が分からなくなった

大したことではないと言いつつも、最近の僕はあまりキャラに苦労しなくなりました。

相変わらず僕の頭の中にはふと物語のアイディアが降りてくるんですが、それに沿うような個性的なキャラというのは割と簡単に出てきます。

まあそれが世間に受けるかは置いといて、ですが。こればかりは実際に反応を見ないとわかりませんからね。

実際に話が進んでくれば新しい登場人物というのは出てくるわけで、それに合わせていちいち設定書のようなものを作っていたらきりがありません(クライアントと組んでのシナリオでは必要ですが)。

なので瞬発力でそのキャラの設定をその場で考えて書き進むというのもザラで、あまりにもポンポン湧いてくるので、泣く泣くお蔵入りになるキャラ設定もあるくらいです。

今じゃ、普通の人ってどんなだっけ?と我に返ったりします。


筋トレのようにキャラを作る

実はこの記事を書きながら昔のことを思い出しているのですが、自分がなんでキャラ設定に悩んでいたのか思い出せませんでした汗

何故キャラ作りに悩まなくなったかというと、常日頃色々なキャラを考えているからだということに行き着きました。

といってもメモ片手にあーだこーだと書きなぐってるわけでもなく、「こういう奴がいたらどうだろう」「このキャラならどうするだろう」とふと考えては忘れ、みたいなのをずっと頭の中でやってるんです。


もう職業病ですねw

筋トレも継続してやっていれば筋肉は徐々に付いていきます。

それと同じように考えることを続けていれば、アイディアは次から次に出てくるものです。

あなたも暇な時、本を読みながらテレビを見ながら、こんな奴いたらどうなるかな、と考えてみてください。

きっと楽しいですよ^^

キャラクターの個性を作る3つの方法

ポイントは前回同様3つあります

①ストーリーとキャラをセットで考える

②ストーリーが新たなキャラと性格を作る

③あのキャラが○○だったらと想像する

さて、一つ一つ見ていきましょう。

①ストーリーとキャラをセットで考える。

アイディアを形にする場合、キャラが先なのかストーリーが先なのか別れると思いますが、僕の場合はストーリーと主人公を同時に考えます。

今回、説明するのに僕が考えている小説のあらすじをちょっと公開します.


ぶっちゃけすごく恥ずかしいので読み飛ばしてもらっても全然OKです(;^ω^)

少しでも参考になればと思います。


舞台は架空の世界でファンタジー系ですが、イメージは中世ヨーロッパです。

あらすじ

伝説の英雄と呼ばれた騎士が盗賊団のボスと戦い、勝利する。

しかし、ボスの側近の魔女がボスの死の直前に禁忌の魔術を使い騎士とボスの魂を入れ替えてしまう。

騎士の魂はボスへと宿り、騎士の屈強な肉体を手に入れたボスはその力を使い、盗賊団を率いて国中を荒らしまわり、騎士団さえも手におえないほどの大盗賊団となり、人々を欲望のままに襲う。

しかし、瀕死だったボスの体は英雄の魂が宿ることで一命を取り止め、傷が癒えた騎士は、強すぎる力に溺れたボスの悪行についていけなくなった魔女と手を組み自分の体を取り戻し、家族を奪った盗賊団への復讐をすることを誓い旅へ出る。


簡単に言うとこんなあらすじです。

で、これについたキャラ設定がこちらです。

騎士………英雄とよばれる国で最強の騎士。身長2メートル近い屈強な肉体を持つが、人懐こい性格でよく笑う。体格通り細かいことは気にしないが正義感が強く融通が利かないところもある。

肉体が入れ替わり、小柄な少年になったことで人によく侮られるようになり、それが新たなコンプレックスとなり前より若干喧嘩っ早く短気になった。

恋人や家族を殺された復讐心と、悪の権化のようなボスの体に乗り移った影響で時折酷く残忍な顔ものぞかせるようになり、そのことに自分自身密かに怯えている。ストーリー的にツッコミ担当。魔女と漫才のようなやり取りを繰り広げる。

ボス………女性と見まごうほどの美少年だが悪魔の化身のような残酷な性格で気に入らない者は親でもその手にかけることをいとわない。欲しいものはどんな手を使ってでも手に入れようとし、騎士の恋人を自分のものにしようとするが、拒まれ命を奪ってしまう。

入れ替わった後、欲望の限りを尽くすが、騎士の体の影響で少しずつ悪心が変わろうとしている。

魔女………美女だがロリコンでショタコン。過去に酷い仕打ちにあい人間不信に。助けてくれたボスに忠誠を誓う(あと目の保養目的)。

秘術を使ったことで肉体を失い半分精霊となる。

年端もいかぬ子どもさえ手にかけようとするボスの変わりように失望し騎士と共にもとの肉体に戻る旅に出る。ストーリー的にボケ担当。美人なのに色々残念な性格。


こういった感じです。

今TBSで似たような設定のドラマが始まってますが汗

この話を思いついた時には知りませんでした(断言)

これが面白いかどうかは分かりませんが、3人の設定にあまり苦しむことはなかったです。


で、この話を思いついた経緯は、最初に絶世の美少年が主人公で舞台は中世ヨーロッパと思い浮かびました。

主人公の性格はとんでもなく悪い奴にしようと思いましたが、それだと話が続かない気がして入れ替わりを思いつきました。

結果的に主人公は脳筋の美少年となり宿敵はゴリラのような極悪人となって、彼らを入れ替えるために魔女が誕生し、あらすじのようになっています。

進み方としては謎の美少年の主人公と美女の幽霊コンビが行く先々で悪党を退治していく中で彼らの生い立ちや入れ替わった経緯が徐々に分かっていく、という流れです。

前回説明したように登場人物は2人で十分なので、とりあえずこの騎士と魔女の旅で話は進んでいきます(予定)。

流れとしてはこのように一つのアイディアから芋づる式に広げていく形がほとんどです。

この話が無事、皆さんの前に公開されますように………。

②ストーリーが新たなキャラと性格を作る

ようやく2つ目です。

今度は物語が始まった後になりますが、話が進んでいくとキャラの性格のさらに奥の部分が見えてきます。

当初は考えていなかったキャラの趣味や弱点、家族構成や過去など全く考えていなかった設定が表れてくるのです。

後付けと言えばそれまでですが、書いている本人は「考えた」と言うより「知った」という感覚です。

「この人は過去にこんなことがあったから今○○なんだな」と初めて知って驚くことがよくありました。

こういう時、「書かされている」感覚に陥るんですよね。

成長したキャラが自分たちで勝手に突き進んでいくのを見守るといいますか。

先が見えないのでワクワクしながらもしんどい感覚に襲われます。

楽しくもあり辛くもある瞬間です。

僕は初めての小説を書いている時にこの現象に見舞われました。

突然主人公の過去編を思い付き、書き始めたのですが、まあ予想外の展開が出るわ出るわ。


最終的に主人公の義理のお姉さんという微塵も考えていなかったキャラが出て来てビックリしました。


完全に感性だけで書き切った過去編とこのお姉さん、読者の間でも人気です。


こうなると細々考えるのが馬鹿らしくなりますね………。


このようにストーリーを進めるうちに新しいキャラというのは生まれて来るものです。

辻褄が合わなければ後で手直しをすればいいんだから、思い悩んで手が止まるよりはどんどん書き進めて行きましょう。

③あのキャラが○○だったらと想像する

僕の好きな漫画にシティーハンターという作品があります。


最近映画化もされたので若い人も知っていると思いますが、主人公の冴羽獠のモデルは作者の北条司先生のもう1つの代表作キャッツアイの脇役、ねずみというキャラクターなのだそうです。


彼が主役だったらどうなるか、そんな視点から生まれたキャラとストーリーだったわけですね。


また、平成初期から十数年シリーズが続いた「宇宙一の無責任男シリーズ」(吉岡平著)というライトノベルは昭和の名優、植木等さんの演じた役が宇宙戦艦の艦長だったら、という所から着想を得たとのことで、何もかもテキトーな艦長に周りの部下ばかりか、銀河系全体が振り回されるとても面白い作品です。


興味があったら読んでみてください(^-^)


これに倣って自分の好きな作品のキャラクターを流用してみてはどうでしょうか。


僕はいつか「天空の城ラピュタ」に出ていた将軍閣下を主人公にしたいと考えてますw

準備で9割決まる

昔は僕もキャラを作るのに苦労しました。

薄っぺらな作り方だと途端にキャラの動きが分からなくなるし物語の盛り上がりにも欠ける。


初心者のうちはこんな問題から手が止まり、そのまま創作意欲の消失に繋がります。

せっかく心に灯ったやる気を消さないようにするには、ある程度の準備も必要なのです。


この記事1つ取ってもどんな事をどの順に書いて行くかをきちんと設計した上で書いているので筆が止まることはありません。


まさに目標達成の道は準備段階で9割決まっているんです。

3つの方法で自動的にストーリーが進む!

今回の3つの方法の①に関しては慣れるのに時間がかかるかも知れませんが、ストーリーとキャラを結び付けて考える癖が付けば後は自動的と言っていいほどアイディアがするする浮かびます。


そうなってしまえば後は②に沿って自由にキャラを動かしてあげればいいんですから、こんな楽しいことはありません。


まあ、キャラが予想外の動きをしまくるので脳ミソがヘトヘトに疲れる場合もありますが。


そういえば、有川浩先生もプロットを立てない人なのでどんな展開になるか自分でも分からないそうです。

「塩の街」という作品のあとがきで「○○というキャラがちっとも私の言うことを聞いてくれなくて大変でした」と語っていたのを覚えています。


やっぱりキャラクターは紙に書き出された時点で命を持っているんでしょうね。


主人公一人を際立たせる

まず、人物設定に苦労している人は主人公だけをよく作りこんでみてください。

③のようによその作品からお気に入りキャラを連れて来て暴れさせてみるのもいいと思います。

それによって周りのキャラも決まって来ます。

破天荒な主人公に振り回される生真面目な部下。スケベだけど決めるとこはバシッと決める主人公に好意を持ちながらも素直になれないヒロインなど、主人公さえ決まればストーリーが動き出すので、ぜひ魅力的な主人公を作ってみてください。


もしかすると、ここまで説明されてもピンと来ない人もいるかも知れません。

そんな人はまず書いてみること。

頭で考えても始まらないのでまず手を動かしてみると、これまで分からなかった感覚が掴めてくるはずです。


第1歩を踏み出しましょう。

ここまでお読みいただきありがとうございました(^-^)



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