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中西理のミステリ論考

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クリスティーからルース・レンデル、コリン・デクスター……。英国現代ミステリとは何だったのか?一方、エラリー・クイーンの「犯人当て」にとどまらぬ魅力の源泉とは? 京大ミステリ研出身…
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記事一覧

ルース・レンデル「指に傷のある女 Shake Hands Forever」@角川文庫

初読の際には「いかにもレンデルらしい」と思った記憶がある。とはいえ、どういう筋立ての物語…

中西理
1年前
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ジョン・ディクスン・カー「四つの凶器」@創元推理文庫

アガサ・クリスティーとエラリー・クイーンは一部ノンミステリやジェビナイルを除いて、ほとん…

中西理
1年前
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「別名S.S.ヴァン・ダイン ファイロ・ヴァンスを創造した男」

 ヴァン・ダインが美術評論家ウィラード・ハンティントン・ライトという人の別名だというのは…

中西理
2年前
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文学少女対数学少女 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

「犯人当て」的なミステリの論理を数学と対比させる構造を持つ連作短編集である。 読後すぐに…

中西理
2年前
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ルース・レンデル「指に傷のある女 Shake Hands Forever」@角川文庫

 初読の際には「いかにもレンデルらしい」と思った記憶がある。とはいえ、どういう筋立ての物…

中西理
2年前
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ルース・レンデル「悪意の傷跡」@ハヤカワ・ミステリ

 「悪意の傷跡」(1999年)はウェクスフォード警部シリーズとしては日本語に翻訳された最後の…

中西理
2年前
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エラリー・クイーン「青の殺人」(原書房)

エラリー・クイーン「青の殺人」(原書房)を読了。エラリー・クイーン名義だが、作者は短編小説の名手として知られるエドワード・D・ホック。クイーンの作品と考えれば重厚さが足りないなどの評はうなずける部分もあるけれど、クイーン(フレッド・ダネイ)の監修をへて、エラリー・クイーン・ミステリマガジンなどを通じて弟子筋*1のエドワード・D・ホックが割とまっとうなフーダニットを書いたということになると興味深い作品といっていい。  ホックのアイデアかさらなる原案があるのかははっきりしないのだ

ホワットダニットの作家としてのアガサ・クリスティー論考「叙述の魔術師クリスティー…

中西理
2年前
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レジナルド・ヒル「真夜中への挨拶」

 英国ミステリ界の重鎮(とされる)レジナルド・ヒルのダルジール&パスコーシリーズの最新作…

中西理
2年前
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 麻耶雄嵩「木製の王子」(講談社文庫)

木製の王子 (講談社文庫) 作者: 麻耶雄嵩 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2003/08 メデ…

中西理
2年前
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京大ミステリ研OBによる犯人当て「誰が大野九郎兵衛を殺したか」問題編

京都大学推理小説研究会のOB(匿名、私ではない)による「犯人当て」作品。京大ミス研の犯人…

中西理
2年前
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松本清張「天才画の女」(新潮文庫)

 松本清張「天才画の女」ISBN:4103204087(新潮文庫)を読了。松本清張の長編小説をまとめて…

中西理
2年前
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法月綸太郎ミステリー塾 国内編 名探偵は何故時代から逃れられないのか

法月綸太郎ミステリー塾 国内編 名探偵はなぜ時代から逃れられないのか 作者: 法月綸太郎 出…

中西理
2年前
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法月綸太郎ミステリー塾 海外編 複雑な殺人芸術

作者:法月 綸太郎 発売日: 2007/01/23 メディア: 単行本  京都大学ミステリ研の後輩でミステリ作家である法月綸太郎のミステリ評論集である。評論めいた文章をはじめて書いたのも京大ミステリ研時代だったのだが、いろんな意味で大学時代このサークルに所属していたことは私にとっての原点だった、ということを以前書いたことがあるのだが、法月の評論を読んで80年代になにを考えていたのかということをちょっと思い出した。  演劇やダンスなどを対象とした批評を書き始めてかなりの時