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賞賛になんて返す?|つれづれなるエッセイ

先日はじめて自分の顔の肌の状態をスコープで見せてもらった。
そしたら思いのほか肌組織は比較的きれいに整っているように見受けられ、
対応してくれた人にも
「こんなにきれいな肌の人はじめてです」
って言われたのだ。

 え?本当か?
 いやいや、この人はお世辞を言ってるんだよ
 でも確かに最近気を使うようになったから…
 でも冬だし乾燥してるし、
 だって毛穴目立つし、赤ら顔だし、ごにょごにょ…(割愛)
 …いや、、でも、、、たとえ嘘だとしても、、、、、嬉しい…

浮かれちゃいそうになる自分を待て待て、
となだめる自分の声も聞こえだした。
お姉さんがいろいろ話してくれているのに、
自分の声が頭の中をぐわんぐわん駆け巡り、全く話が入ってこない。

そう。
ここまで読んでお気づきだろうが、
私は褒められても、誉め言葉をそのままで受け取れない性分。

褒められたとてどう返せばいいのかわからない。
何とかしてもらった言葉は嘘だったと思いたい。
そんな言葉に値する人間ではないと思いたい。
でも一方で、
お店を出てから、店員さんから言われた言葉を繰り返し反芻して
フフフ、あんなこと言われちゃったよ
って思い出しにやけ笑い(?)をする。
その日以降も実は心のよりどころにしていたりする言葉もある。
そんなに嬉しいならちゃんと誉め言葉もらった時に受け取ればいいのに。
それなのに。
頭ではわかってるんだ。だけど…
どうも拒否したい自分がいるんだよな。うんうん。
本当めんどくさい性格してる。

最近はこの現象も一回りした。
誉めてくれた人に「いえいえ…」って返すのは失礼だなあと思うし、
ちゃんと受け取れるようになりたい自分もいる。
だから、どうやったら違和感なく誉め言葉に対応できるかを考えた。
現時点での受け取り方はこんな感じになってきた。

「そうなんですね!」
(=そういう風にあなたは解釈してくれて伝えてくれたんですね)
「ありがとうございます^^」
(=私はその言葉に値しないかもしれないけど、その言葉を伝えてくれてありがとう)

この現象は小さい頃の体験が絡んでいるのを聞いたことがあり、
確かに身に覚えもあるんだけど、まだまだ解消はできてない。
でも最近は勝手に発動する前に、気づけるようになってきて、
返事に戸惑いながらも「いえいえ…」とは言わなくなった。

誉め言葉を純粋に喜んで
「わーい!ありがとう!」
といえる日がくるといいな。



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